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退院支援の要

2012年04月16日(月)

最近、いろんな勉強会に行くと、病院では「退院支援」で盛り上がっている。
しかし在宅側は、完璧な退院支援より、「タイミング」や「スピード感」を重視する。
このあたりの病院と在宅スタッフの意識のズレについて議論される機会は少ない。
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退院支援看護師や退院支援医師がいる。
ということは、在宅にも
「入院支援看護師」や「入院支援医師」が要るということか。

タイミングとスピード感が欲しい。

できるだけ早期に紹介してほしい。

この1点につきる。

退院時カンファは必須ではない。
退院直後に、自宅で開いてもいい。
自宅を見ないで、退院支援すること自体が不思議でならない。

「退院支援」というと、何か病院を出ることが特別なことのような言葉に感じる。
「状態が悪いので家に帰れません」と、同じよう発想に感じる。
もともといた、自分のおうちに帰ることなんだが。

まあ、介護保険の準備をしたり
介護ベッドや酸素を準備したり
胃瘻からの注入を家族に教える時間は確かに必要だが。

ただ、「退院」することが、特別なことだという認識でいる限り、
退院支援は上手く行かないだろう。
「退院準備」くらいの間隔で充分だと思う。

退院支援が、邪魔になるケースを以前よく書いた。
最近は、少しずつ改善された。
それでも、ついに自宅に帰ってこないケースがある。

肝腎なことは、不治かつ末期で、本人・家族の希望があれば、
できるだけ早く、生活の場に戻してあげつことだと思う。
そこにあまり理屈は要らない。

photo28.JPG 「エイヤ!」と「脱北」する。
そんな感覚でいいんじゃないかな。

胃瘻やIVHは、家ならではのやり方がある。
基本方針が変わることもいくらでもある。

郷に入らば郷に従えで、
家に帰ったら、家の事情でしかできなのだ。


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