テレビ画面で見た新妻さんは元気だった。
今日、電話したら、一家も元気だと。
よかった。

でも、自宅がそのまま。
テレビ映像を見ながら、「いわきにも本が好きな人がいるんだなー」と
思っていたら、新妻さんが登場し、ビックリした。

新妻さんは大の読書好き。
書庫の中には、本以外にも趣味のお宝があるそうで
ボランテイアが入ってくれて少しずつ片ずけてもらっていると。

しかし1週間毎の作業であり、雨で予定が流れることもあるので
今日までそのまま来てしまったと。
5月5日には、40人のボランテイアが入ってくれるとのこと。

そして5月１２、１９日くらいには、なんとか片づきそうだとも。
やはり、家のかたずけは、大変な作業だ。
名もなきボランテイアさんに感謝。

いわき市の小名浜は、本来ならアワビなどの海産物が名物だ。
しかし、放射能の風評被害にあっているという。
津波被害と風評被害のダブルパンチに喘いでいる。

小名浜の震災3日目の映像がある。
http://www.youtube.com/watch?v=hpeysyK5brY
実は、こういうやられ方が、一番時間がかかるのだ。

石巻、南三陸、気仙沼、陸前高田の情報がある。
また飯舘村、南相馬、相馬と福島の情報もある。
しかし、いわき市などは、あまり知られていない。

いわき市も大変なのだ。
被災地でもあり、原発周囲の避難者を受ける立場でもある。
まだまだ、終わっていない。むしろ、これから。

というか、家の片づけが、まだこれからという段階なのだ。
被災地は、有名な場所も、無名な場所も関係ない。
どちらも被災地であり、支援が必要。

いわき市は広い。
震災で新妻さんとお会いして初めて知った地名だが
風光明媚で本当にいいところだ。

震災のご縁で知ることになった地名と知人。
放射能被害は、幸いなことに、かなり低い。
ただ、風評被害はどうしようもない。


気仙沼の黒田裕子さんともお話をした。
面瀬中学の仮設住宅の集会場に寝泊まりされている。
神戸の在宅ﾎｽﾋﾟｽ医の関本雅子先生も昨日から滞在しておられた。

黒田さんから、「あなたも、来なさい」との指令が飛ぶ。
しかし、状態が悪い患者さんもおられるので簡単に行けない。
昨夜も看取りや、急変で深夜往診したり、電話対応でほとんど寝れなかった。

被災地のＧＷは、全国の善意に包まれている。
何もできない自分だが、気持ちだけ伝えた。
時間を作って、また被災地に行きたい。