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GWの往診を楽しむ
2012年05月05日(土)
沢山の往診依頼があるが、よく寝ているので気持ち良く応えることができた。
小学生の夏休みではないが、このままGWが続いてくれれば、と子供のように願う。
あるグループホームから往診に呼ばれた。
状態が不安定な入所者が、2人おられる。
スタッフに、看取りのお話をゆっくりした。
ずっと1時間おきに、体温や血圧を測っている。
医療が無いので、よけいに「医療的なこと」が心配なのだ。
伺うと、2人がかりで、トロミ水を飲ませてくれていた。
「5日間、便が出ていないのですが・・・」
聞くと、今日、訪問看護師がバイタルサインを測ってくれたそうだ。
本当はその訪問看護師さんに浣腸か摘便をしてほしかったのだが。
同じく企業内ケアマネさんを呼んで聞いたが、要領を得ない。
企業内の形ばかりの訪問看護があることが、普通だ。
企業の儲けのために、ほとんど意味の無い訪問看護が入っている。
しかし看取りが視野に入ったら、医療保険での外部からの訪問看護への変更も可能だ。
特別指示書、「特指示」のことを
内マネさんに分かりやすく説明する。
この内マネさんは悪くない。
悪いのは、営利追求だけの企業体質。
今なら、まだ間に合う。
企業が自助努力で、モラルハザードを作らないと、介護も非営利になるだろう。
余談だが、最近いろんな施設に入らせていただくが、
失礼ながら、「牢屋」に見えてしょうがない。
入所者さんは、「牢屋」から必死で「脱走」しようとする。
ぞの当然の行動を認知症医療界では、「周辺症状」と呼ぶ。
介護スタッフは、医者にお薬で、「脱走」行為を鎮めることを迫ってくる。
そんなお薬を盛れない医者は、まるで「ヤブ」であるかのように。
「それって、ただ、君たちのケアが悪いだけじゃん!」なんて出かかるが、
そんなことを口走ったら、そこからまた1時間、講義をしなければいけない。
自分で自分の首を絞める余裕が無いので、確信的にお薬を「盛って」しまういけない私。
しかし、良く寝たGWの私は、いつもとちょと違う。
その「禁句」を言ってしまった。
言ったからには、小1時間、その意味をちゃんと説明する余裕があった。
それでも、スタッフから、質問が飛んでくる。
「息が止まったら、心臓マッサージをしておけばいいんですね?」
ガックときても、笑顔でゆっくり説明できる自分がいる。
亡くなった後の着替えや葬儀屋さんのことまで丁寧に説明する。
看取りを知らない、施設スタッフたちは、「ほんまかいかな?」という顔だ。
連絡がとりにくかったご家族とも連絡が取れ、ゆっくりと説明する。
葬儀の話もしたら、「そこまで丁寧に説明してくれて」と喜んでもらった。
さあこれでもう何があっても安心だ。
施設長さんと庭で話し込む。
日本一の施設にしませんか。
自分の親を入れたくなる施設にしませんか、と。
今日は、田中康夫さんと、久々に2人でゆっくりお話をした。
禁煙条例について調べていたら、長野県知事時代に凄いことを
やっておられるのに気がついて、メールをしたら、急遽、会うことになった。
消費税増税、TPP,原発再稼働、の3つともに反対しているのは田中さんだけだと。
本当に忙しそうだ。
町医者が忙しいって言っても、国会議員の忙しさには及ばないと感じた。
混迷を極める国会で、1人気を吐く尼崎代表の田中氏には、
もっともっと活躍してほしい。
尼崎ドリームの実現には、市民も志を高くしないと、と感じた。
気仙沼の黒田裕子さんから電話が入った。
このGWの不義理を詫びながら、
ボランテイアに来ている大阪医大の5年生2人に電話で檄を飛ばした。
まあ、なんだかんだ寄り道をしながら
GWの往診を楽しんでいる。
幸せなことだ。
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