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地域包括ケアって何だ?

2012年05月09日(水)

今日は、「地域包括ケア」の勉強会に参加した。
慶応大学の田中滋教授の講義を拝聴したあと有識者と議論。
分かったようで分からない地域包括ケアの理解が少し進んだ。
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中学校区がひとつの単位。
医療、介護、福祉の融合。
住まいが土台にある。

地域ケア会議が大切。
牽引者は医師でもケアマネでも社協でもNPOでも誰でもいい。
市町村行政との連携がカギ。

地域包括ケアではなく、地域包括ケアシステムである。
埼玉県和光市が、全国一のモデル地区。
次回は、サ高住協会の会長が講演する予定。


分かったようで、まだ良く分からない地域包括ケア。
各市町村の担当職員は、和光市に勉強に行くべきだろう。
国民皆保険制度を守るにはこれしかないと考える。




「地域包括ケアシステム」  慶応大学  田中滋教授

 

【社会保障制度という優れた商品】

・その顧客は誰か?

保険料を払って保険を利用していない人である

 

・地域包括ケアシステムの根幹は「住まい」

 

・地域包括ケアではなく、「地域包括ケアシステム」である。

 

医師    29万人

看護師  141万人

介護職員 140万人

医療のその他職員 85万人

介護その他の職員 66万人

合計 462万人

 

日本においては、若年層が公助のシステムから外れている

 

【地域包括ケアシステムの展開】

・ケア付きコミュニテイ=Aging in Society

Long-term NursinigCare と End of Life Care

・地域包括ケアシステムは介護保険だけの将来ビジョンではない。

*介護という英単語は存在しない

 

photo56.JPG

2025年 社会保障従事者予想 732万人

10人に一人が従事者となり、巨大産業となる。

 

 

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※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

サンデー毎日(2012年3月11号)の「『施設から在宅』介護の欺瞞」という
記事の中で、樋口恵子さんが、
「今の制度は家族介護を前提に設計されているが、家族の形は
大激変している。そんな家族の中に高齢者を戻したら、野たれ死にならぬ
”家(や)たれ死に”です」と言い。おひとりさま仕様の制度設計をするべきと
言われています。

私自身、独居だった母を自宅で看取りましたが、24時間体制の在宅医や
訪問看護師さん、夜でもパッチを持ってきてくださった薬局さん、
ケアマネさんの連携があったからこそで、このような体制の整備が
まだまだこれからなのは、素人の私でもわかります。

大げさではなく、今でも奇跡のコラボレーションだったと思っていますが、
特にまだ若い独身の訪問看護師さんたちは、彼女らが使命感を持って
献身的にしてくださっただけに、将来結婚して子育てしながら、訪問の
仕事と両立できるんだろうかと、危惧します。

地域包括システムのスケールが、中学校区なら、そのエリアに住む
訪問看護師さんやヘルパーさんが、近所に住む住民をみることで、
夜勤の負担が軽減できるのでは?と、素人考えで空想します。
近所にお医者さんが住んでいたら心強く思う人も、実際世話を
受ける看護師さんやヘルパーさんが顔見知りだったら、家の内情や
プライバシーを知られるからイヤという人(家族)が多いのでしょう。

最近ヘルパーの資格を取るため学校に通い出した主婦の知人が、
近所のおじいさんに、「がんばってはるなあ。ワシが年取ったら
みてや」と言われた。ここに地域介護の原点があるような気がするのですが。

Posted by 花へんろ at 2012年05月12日 09:34 | 返信

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