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母の日に想う

2012年05月13日(日)

今日は、母の日。
普段親不幸ばかりしているので今日ばかりは母親を食事とドライブに連れていった。
とても喜んでもらったが、その喜び方に却って日ごろの親不幸が身にしみた。
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母親には苦労ばかりかけてきた。
高校時代に父親を亡くしてからは特に心配をかけた。
そのまま、気がつけば、この年になってしまった。

私が小さいころから定年になるまで働き続けた母親。
現在は、いくつもの病気を抱えながらも、それなりに楽しんでいる。
「息子は文句ばかり言うから帰らないでほしい」と以前言われた。

年老いた母親と「定食屋」で向かいあいながら、いろんなことを考えた。
本当の老後の介護について家族と一緒に考えた。
きっとさらに衰えて認知機能も低下するのだろう。

人様に介護の話をしているが、自分はどうなんだ?
自問自答したが、点数は、零点。
せめて30点を目指したい。

実家の近所を何周もドライブした。
以前住んでいたアパート、自分が通っていた小学校など。
超ローカルな話題が、母親には一番嬉しい話題のようだ。

「移動という尊厳」、という自分自身がいつも使う言葉を思い出した。
母親は、移動が大好き。
移動だけでこれだけ喜ぶか、という位喜んでくれた。

母親を送ってから、何軒か往診した。
それぞれに息子さんがついていて、一生懸命看病されていた。
意識が無い母親の横に、カーネーションが飾ってあった。

さまざまな母の日。
それぞれの家族の形。
穏やかな春の一日。

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この記事へのコメント

いいお話ですね。
ほっとします。

私の母は他界していますが、母を想う方々に接すると私もとてもいい気持ちになります。

Posted by ゆうこ at 2012年05月16日 12:40 | 返信

私は資格をもっているだけで、ケアマネジャーとしての能力は0なんですが、近所のオバはんとして、感じるのは、「以前は文句ばかり言う息子だから、帰ってくれ」と仰っていたのが、この度は大変喜ばれたという点です。
大分弱って来られたんじゃないでしょうか。
年よりは一般的に、息子や娘に会ったり、一緒に居るのが安心です。孫が来てくれるのもうれしい。嫁さんも、息子と孫が来てくれるのなら、一緒に来てくれても良い。
先生もお忙しいでしょうから、御嬢さんと奥様にお母様の所に遊びに行ってやってくれとお願いできたら良いなあと思います。
先生の頼みなら、お譲さまも、奥様も嫌とはおっしゃらないでしょう。
どうしても、だめなら、お母様のお親しい、御姉妹か親戚の方か、知りあいの方に月に10万円から20万円くらい払って、毎日お世話をしてもらえたら良いと思います。米山鍼灸院はお母さんも鍼灸の仕事をしていたので、お母さんの妹で未亡人の方に食事や買い物や掃除をして貰っていらしったので、そう思いました。失礼とは存じますが、ちょっと気になりました。

Posted by 大谷佳子 at 2012年05月18日 12:39 | 返信

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