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高血圧治療と抗アルドステロン薬

2012年05月27日(日)

今日は、高血圧とアルドステロンフォーラで勉強した。
日本人は、食塩感受性高血圧が多い。
アルドステロンという高血圧ホルモンにもっと着目した薬剤選択を再認識した。
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「手術で治る高血圧」

聞いたことがあるだろう。
副腎からアルドステロンというホルモンが出過ぎて
起こる高血圧が結構多いことが一般紙にも書かれている。

同様に、アルドステロンに着目した高血圧治療の
重要性が、最近さかんに啓発されている。
特に食塩を多く摂る民族である日本人では重要だ。

通常、高血圧患者さんが来られた場合、
カルシウム拮抗剤かARBというお薬の
どちらかから治療を開始する場合が多い。

両者も合剤もあるし、
少量の利尿剤が混合されたカルシウム拮抗剤もある。
問題は、それでもダメな場合。

しかし抗アルドステロン剤こそ、2番手の治療薬として
もっと上手に使えたらいいといつも考えていた。
今日の勉強会でさらにその意を強くした。


「アルドステロンフォーラム」

食塩と高血圧といえば、東京大学の藤田敏郎先生だ。

藤田先生のご挨拶で開会した。

 

慶応大学の柴田洋孝先生が

「ミネラルコルチコイド受容体関連高血圧と臓器障害」でご講演。

 

久留米大学の足立寿先生は、

「血漿アルドステテロン濃度高値者は、インスリン抵抗性に進展する」

でご講演。

アルドステロンと糖尿病の関係を解説された。

 

福岡大学の浦田秀則先生は、

「エプレレノンの実臨床における効能」について報告された。

 

北海道大学の筒井裕之先生は、

「アルドステロンと心血管病」でご講演。

アルドステロンは、

腎臓、血管、心臓、脳に悪影響を及ぼす。

インスリン抵抗性(糖尿病)にも関係する。

 

エブプレレノン(セララ)というアルドステロン拮抗薬は、

単に血圧のみでなく血圧を超えた作用がある。

 

Q 心不全患者さんに、ARB,ACE、アルダクトンに加えて、 

  セララを併用してもいいか?

A 併用していいのでは。

  セララは日本では現在まだ高血圧の適応しかない。

  海外では、心不全と心筋梗塞後が適応である。

  セララは、あまり用量設定を必要としない薬。

  

Q セララとアルドステロンの使い分けは?

A まだ明確なデータは無い。

  セララは、25~50mgで使う。(25mが基本)




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