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終末期医療の勉強会

2012年06月04日(月)

今日、日本尊厳死協会の社員総会が開催され、副理事長職を拝命した。
12.5万人の会員さんの想いに報いることができるよう、いい仕事をしたい。
使い古された言葉だが身が引き締まる思いで、勉強会にも参加した。

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東大の会田薫子先生の終末期医療の講演を拝聴した。
今日は、たっぷり時間があったのでじっくり話された。
認知症終末期の胃ろうを中心に日本老年病学会の活動を紹介された。

ただ法制化には懐疑的な印象だった。
いいガイドラインができたので、法制化は必要ない、
弁護士さんもよく理解しているので、法制化は必要ない、
といった内容に聞こえた。

いくつかの論点がある。

1)日本老年病学会は、高齢者のみを想定しているが、
尊厳死協会は、もっと広い年齢層を想定している。
ガイドラインができても、現実はj厳しい。
学会のガイドラインを法律が後押しするくらいでないと
延命風潮は変わらないような気がする。

2)医師は法制化を望んでいるか?
會田先生は望んでいないと。
しかし別の調査では望んでいると。
対象医師によって結果が異なるのでは。

3)弁護士さんはもう医師を攻撃しないという指摘。
そうだろうか。
やはり、いろんなお考えの弁護士さんがおられると思う。


今週6月6日、午後4時から尊厳死議連の第二回目の
総会が衆議院議員会館で開催され私も出席する。
そこで検討される新法案に今回、「中止のみ」の案が入っている。

難病や障害者に配慮して、対象外であるとの文言が入った。
元来、今回のリビングウイル法案は、全く関係ないのだが、
心理的圧迫感があるとの意見に配慮した形になっている。

3月22日の第1回目の総会時より、かなり完成度が高くなってきた。
しかし紆余曲折が予想される。
しっかり意見交換して前に進めたい。

実り多い1日だった。
関西支部長と副理事長職でさらに忙しくなる。
しかしとても遣り甲斐のある仕事だ。

photo72.JPG このブログを読んで頂いているみなさまへ。
尊厳ある生を求める方は、是非とも日本尊厳死協会にご入会ください。
年会費は2000円です。

10歳代の会員さんもいます。
どなたでも入会できます。
是非、リビングウイルを知ってください。
http://www.songenshi-kyokai.com/



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この記事へのコメント

副理事長ご就任とのこと、大変なお仕事と思いますが、どうぞ頑張ってください。

アピタルに書かれていた「死の悶え」ですけれど、何が原因なんでしょう?
肉体的な痛みなんでしょうか? それとも精神的な恐怖?
何でもそうだと思うんですが、知らないで直面するとうろたえますが、知っていると対処しやすくなると思うので。そして誰でも自分の死にはいつか直面すると思うので、私も自分に何が起こるのか知っておきたいと思いました。

Posted by ノンノン at 2012年06月05日 02:08 | 返信

LW協会では有り難うございました。
NSTで医師の超多忙が和らぐことを 願っています。

Posted by 川島佐知子 at 2012年06月05日 06:48 | 返信

「一緒に寝てください」というお願いについて、今「あ、そうか!」とつながったことがあります。
今、動物学者の方が書かれた本を読んでいます。その中に、「脳にはエンドルフィンという物質がある。エンドルフィンは天然の鎮痛剤で痛みを緩和する効果がある。怪我をして痛いときや、好きな人(原文では"people we love" )と一緒にいるとき、好きな人に触れられたときに放出される」と書いてあります。
「好きな人」というくだり、私は個人的には「とても信頼している人」も含めていいのではないかと考えているのですが、その患者さんは先生のことをとても信頼されていて、先生と「一緒にいる」と、エンドルフィンが放出されて痛みが和らぐことを本能的に知っておられたのではないでしょうか?

Posted by ノンノン at 2012年06月06日 02:16 | 返信

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