このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com

認知症でもリビングウイルはある!?

2012年06月05日(火)

先日旅立たれたある認知症患者さんの御家族を訪ねてみた。
最期の時に、自分自身で延命治療を拒否したと、聞かされた。
認知症でもリビングウイルがちゃんとあることを教えて頂いた。
2つの応援
クリックお願いします!
   →   人気ブログランキングへ    →   にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ
 
 
最期の最期に、延命治療をするかどうかについて、
病院の主治医に何度も何度も聞かれたそうだ。
患者さんは、一貫して「いいです」と拒否されたそうだ。

高度認知症患者さんが、病院で、自らの意思で尊厳死を選んで旅立った!

配偶者は、「私が決断しなくて良かった」と
患者自身が自己決定したことを感謝していた。
「もし自分が決めていたら、きっと後悔していたでしょう」とも言った。

あらためて「リビングウイル」という言葉の意味を思い知らされた。

一般に、認知症になればもう判断ができない、と考えられている。
しかし、案外そうでもないような気がしてきた。
少なくともその患者さんは、しっかり自己決定できた。

photo71.JPG それは自己決定でない、という専門家がいるだろう。
しかしじゃあ、我々自身は、そんなにしっかりしているのか。
しっかり自己決定できます、と断言できるのか。

そう考えると、自己決定という言葉のむずかしさを感じる。
少なくとも、認知症でも少しでも意思表示ができるひとは
自己決定もできる、と考えたほうが合理的ではないか。

そんなことを感じさせて頂いた、遺族訪問だった。


2つのランキングに参加しています。両方クリックお願い致します。皆様の応援が日々ブログを書く原動力になっています。

お一人、一日一票有効です。

人気ブログランキングへ ← 応援クリックお願い致します!

(ブログランキング)

にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ ← こちらもぜひ応援クリックお願い致します!

(日本ブログ村)

※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

認知症の人の自己決定が出来る出来ないの判断基準として、「好き」か「嫌い」かが答えられるかを一つの基準にしています。

Posted by 社会福祉士 河本健二 at 2012年06月05日 07:48 | 返信

コメントする

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com


過去の日記一覧

ひとりも、死なせへん

安楽死特区

糖尿病と膵臓がん

病気の9割は歩くだけで治るPART2

男の孤独死

痛い在宅医

歩き方で人生が変わる

薬のやめどき

痛くない死に方

医者通いせずに90歳まで元気で生きる人の7つの習慣

認知症は歩くだけで良くなる

がんは人生を二度生きられる

親の老いを受け入れる

認知症の薬をやめると認知症がよくなる人がいるって本当ですか?

病気の9割は歩くだけで治る!

その医者のかかり方は損です

長尾先生、近藤誠理論のどこが間違っているのですか

家族よ、ボケと闘うな!

ばあちゃん、介護施設を間違えたらもっとボケるで!

抗がん剤 10の「やめどき」

「平穏死」10の条件

胃ろうという選択、しない選択

  • にほんブログ村 病気ブログ 医療・医者へ