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日本も世界も苦労している

2012年06月18日(月)

結局、日本は想像より遅れてはいなかった。
世界各国が終末期医療には苦労している。
朝日新聞電子版・アピタルより掲載させていただく。
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6月18日(月) どの国も終末期医療で悩んでいる

 

死の権利・世界連合総会の最終日、パーテイに参加した。

世界中から実にいろんな人々が100人以上、集まった。

年配の方だけかと思いきや、結構若い人もいた。

 

今回の世界大会の副大会長は、まだ44歳。

私よりずっと若いひとたちも参加していた。

陰気な会かと思いきやとびきり明るい人ばかり。

 

同じテーブルになったオランダ人医師と話をした。

オランダは尊厳死はもちろん、安楽死まで認められている国。

どういう経緯でそうなったのか、お話を伺った。

 

かつては、オランダも終末期医療で悩んでいた。

しかし医師と弁護士、そして国会議員が力を合わせたと。

もちろん、医師会の中でも様々な議論があったそうだ。

 

しかし医師と弁護士がひとつになり、協力したそうだ。

これを聞き、ちょっと日本とは違うような気がした。

日本では、医者はいつも弁護士さんに苛められている。

 

弁護士と聞いただけで、震え上がるお医者さんが多い。

しかしオランダでは、医師と弁護士が協力したそうだ。

なるほどそうでもなければあんな法律など無理だろう。

 

彼の口からPalliative sedationという言葉を聞いた。

緩和的鎮静とでも訳すのだろうか。

予後が1~2週間と判断された時に行うそうだ。

日本では、死期を早めないことになっている。
一方、オランダでは、死期を早めてもいいことになっている。
まあ、同じかもしれないが、両国で建前は全く違う。

 

それはオランダの尊厳死なのだが、日本では安楽死だ。

昔聞いた時は、使用薬はモルヒネだったが、

現在はドルミカムという鎮静剤を使うそうだ。

 

安楽死まで認められている国、オランダの医師が

なぜ、こんなところに来るのかも聞いてみた。

オランダシステムをもっと広く知ってもらいたいと。

 

彼は図を書いて尊厳死と安楽死の違いを説明してくれた。

オランダ人医師に直接説明してもらい、よく理解できた。

逆に彼に日本の現状を説明したら、よく理解してくれた。

 

おっかなビックリの世界大会だったが、実に楽しかった。

どの国も終末期医療で悩んでいることが、良く分かった。

世界事情を知ることは大いに今後の活動の参考になった。

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この記事へのコメント

長尾先生、充実した毎日のご様子伝わってきました。安楽死も認められているオランダの医師と直接お話しできたこと、さすが世界大会の意義ですね。

【一市民の感想 最終】
・Palliative sedation・・・もう緩和の手立てがなくて患者が望むなら、短期間と言う条件付きで良いのかもと(医療上の知識はないです)

・世界事情を知ることは大いに今後の活動の参考になった。・・・拍手! 良かったですね。知己もいっぱい出来たでしょうし。
これからもますます活動を広げられるでしょうが、どうぞ若手の先生達にたっぷり還元なさって下さいね。尊厳死(日本語 )を尊重する医師が増えて行ってくれることを願っています。
お忙しい中の連日の素晴らしいリポート、有難うございました。

Posted by 梨木 at 2012年06月18日 11:33 | 返信

「彼の口からPalliative sedationという言葉を聞いた。緩和的鎮静とでも訳すのだろうか。予後が1~2週間と判断された時に行うそうだ。」日本の緩和ケア病棟でも既に行われていると聞いていますが…

Posted by あい at 2012年06月18日 12:36 | 返信

スイスの国際会議からのご報告はとても素晴らしく、意義あるものでした。
長尾先生も、これで一回りもふたまわりも大きくなられたように思います。
私も、多くのがん患者と接していて、終末医療について考えてしまいますが、
それ以上に認知症の場合の終末期医療は難しいだろうと推察しています。
 「日本は遅れていなかった」というコメントは力強いものでしたが、私には
そうとは思えません。是非ともオーストラリアの現地に訪ねてみてください。
行かれる際には、私が施設を紹介をさせていただきます。
制度、施設面などで、かなりの遅れがあると考えていますが、いかがでしょうか。
 今回の国際会議のご報告を兼ねた講演会をご検討いただけますか。是非とも
詳しくお聞きしたいの願っております。

Posted by 中原武志 at 2012年06月18日 03:42 | 返信

スイスはどうか知りませんが、日本は、明日19日に台風4号が襲来します。そのあと、5号が、後を追います。帰国するのでしたら、早くするか、遅く帰国するかにした方が良いみたいですよ。私は飛行機って、乗ったことが無いのですが、最近は台風なんて関係ないのですかね。

Posted by 大谷佳子 at 2012年06月18日 04:23 | 返信

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