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2012年07月04日(水)

昨夜は帰阪後、深夜2時まで在宅患者さんを回ってから帰宅し早朝から往診。
ちょっと凹んでいたが、励ましのメールや電話を続々と頂き少し元気になった。
分かってくれる人は分かってくれるんだ、とちょっと安心した。
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障害者の前では、絶対に弁護士さんと喧嘩はしたくない。
障害者は、医師にとっては、患者さんだからだ。
患者さんから言われることは仕方が無い。

患者さんになら、何を言われても私の魂は耐えられる。
患者さんの感情とは追い詰められているものだし、常に揺れ動いていく。
それにどこまでも寄りそうのが、町医者の信条だから、反論などしたくない。

しかしもし、あの場に障害者がいなければ、
私は間違いなくブチ切れていただろう。
あまりにも無知な弁護士さんの集団に、だ。

昨日あそこにいた弁護士さんたちは、「正義」を持ち合わせているのだろうか。
彼らにとってそれが正義であれば、そちらと議論したかった。
数えきれないくらい講演に呼ばれているがここまでマナーを欠いた主催者は初めてだ。

私を見送ってくれたのは、話を聞いてくれた障害者のほうだった。
300対1、の集団リンチは、いいとして(受容するとして)
人を呼んでおいて患者さんに一方的に攻撃させて、自分は絶対に手を汚さない。

昨夜の弁護士さん集団の人間性を強く疑う。
一言でいうとあまりに、卑怯だ。
やり方が汚い。

ちゃんと議論をさせない。
あげ足を取る。
ああ言えばこう言う。

日本尊厳死協会にはALSの患者さんもおられる。
自分がALSになったときを心配して入会しているひともいる。
10代、20代の会もいる。

今回の法案は、まさにALSの患者さんの人権を護るための法案
なのにまともな議論すらさせない。
憲法第13条の基本的人権の中の幸福追求権を担保するための議論なのに。

「爆発」を我慢しすぎたのか、大阪に着くころには
胃が痛くなっていた。
我ながら、よく我慢した!と思った。

寝ずに朝から往診。
続々と、私を支持するという連絡が入ってきた。

「長尾先生、よくあんなのを我慢しましたね」と何人かに言われた。

メデイアや有識者はバカじゃなかったんだ、と一安心した。
完全にヒーラー役だったが、それを見抜いていた人もいた。
「良識」に感謝しながら、ALSの患者さんに今日も寄り添う。

道は長い。

弁護士という職業は社会正義だと思っていたが甘かった。
さすがに知り合いの弁護士に相談したら、一笑された。

「長尾先生、そんな子供のようなことを言ったら笑われますよ。
弁護士にモラルを求めるなんて、あり得ません。
あるのは「ただお金」だけ。お医者さんとは全く違うんです」

昨年7月11日に世に出した「共震ドクター」に書いたような弁護士さんもいるのに・・・・
http://www.amazon.co.jp/%E5%85%B1%E9%9C%87%E3%83%89%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%BC-~-%E9%98%AA%E7%A5%9E%E3%80%81%E3%81%9D%E3%81%97%E3%81%A6%E6%9D%B1%E5%8C%97-%E9%95%B7%E5%B0%BE-%E5%92%8C%E5%AE%8F/dp/4990346181/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1310712324&sr=1-1

日本医事新報に「被災地支援に活動する弁護士を支援するのが医師の務め」
とまで書いて、全国の医師に弁護士支援を呼びかけたのに・・・
http://www.nagaoclinic.or.jp/picture_library/media/nihonijisinopou_matiisya_20110625.pdf

外国では、医師と弁護士は「正義のために協働」している。
オランダでの医師と弁護士の協働を聞いてきたばかりなのに。
日本の弁護士さんは、医師の足を引っ張ることが仕事なのだ。

私を血祭りに上げるのが唯一の目的とする、昨夜の弁護士さんの集団。
「無知」を自覚できない彼らを、「哀れ」に思った。
1人ぐらいまともな弁護士さんはいなかいのか。

生命倫理に興味のある弁護士さんだけの勉強会の講師なら
いつでも喜んで引き受ける。1000人でも1万人でも伺おう。
どんな質問でも受けるし、一晩中でも議論に応じる。

ただし、最低でも、2時間は私に時間を頂きたい。

世の中に一人くらい中立の立場で思考できる弁護士はいないものか。


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この記事へのコメント


   ★ Dr.和 ★  は   

       “ 日 本 一 の 医 者 ” で す  !!!

   ど う ぞ ひ る ま な い で

      自 分 自 身 を 貫 い て く だ さ い  !!!

   
   “ 心から ”   応 援 し て い ま す  !!!

Posted by ❤ 寺田 薫 ❤ at 2012年07月04日 06:45 | 返信

その場にいました。
中立の立場から見てもあなたの言ってること、主張してること、説明してることは支離滅裂。

こんなブログで自分のいいように言い訳してないで、猛省しなさい。

Posted by 武井(兄) at 2012年07月04日 11:51 | 返信

なぜコメントの選別をおこなうのですか?

賛同も批判も受けてこそ立派な人間じゃないのですか?
医者としてのプライドですか?障害者ごときに論破されて、相当悔しかったんですか?
主催の弁護士会のせいにしないで、堂々を障害者相手にきれていいんですよ?
それでこそ生命倫理を振りかざす権利がありますよ。
障害者は患者ですって?あそこにあなたの患者がいましたか?
患ってる者って意味ですか?
あなたたちのやろうとしていることのほうが、患ってますよ。
なぜあの場に障害者がいたからキレなかったんですか?ブログ上でのこけおどしですか?
その程度の強がり書いて、精神年齢おいくつですか?
やはり医者は社会的経験も少ないから精神年齢は低いのは当たり前ですけど、特に低くないですか?あなた。

口先だけでごまかそうとしても、政治家のやることと一緒で、なにもかもお見通しですよ。

Posted by 武井(兄) at 2012年07月05日 12:00 | 返信

コメント消さないでくださいね(笑)

Posted by 武井 正臣 at 2012年07月05日 12:32 | 返信

武井正臣さま
長尾和宏です。昨夜は御苦労さまでした。
ご挨拶できずに失礼しました。
武井さまに限らず、コメントの選別はしていません。
私は幼稚です。様々な批判もそのまま載せています。
武井さまのコメントを消すこともありませんので、ご安心ください。

Posted by 長尾和宏 at 2012年07月05日 02:11 | 返信

長尾和宏さま
 一昨日のシンポジウムに参加させて頂きました。私は尊厳死法制に反対の立場です。不治の障がいがあります。
 私は尊厳死推進の立場の方がどんな背景、思想、理論を持って尊厳死法を制定しようとしているのか、直接伺いたくて参加しました。ですから先生が語ることにとても興味があって臨みました。
しかし、コーディネーターの方が言われたように、討論のとっかかりすらも見いだせませんでした。
『終末期』が「亡くなってから」わかるのであれば、法による措置など不可能であります。
 人間にとって最も重いことの一つである死をあの程度の議論で法でもって扱うことは本当に乱暴極まりないことです。。
 何より、「尊厳死法」ではなく、生きていく為の整備にご尽力いただきたいと切に願います。

Posted by 及川 智 at 2012年07月05日 04:00 | 返信

たぶん、「尊厳をもって生を全うしたい。栄誉ある撤退をしたい」という声は、「どんな苦難があろうとも、頑張って生きましょうよ」という声に消されてしまうんですね。後者の方が声が大きいし、世論にすんなり受け入れられますから。

仮に法制化されると拡大解釈されて、重度の障害をもつ方々が常に「あなたはまだ生きるの?」というプレッシャーにさらされ、存在自体を否定されかねないのも怖い風潮だと思います。

しかし尊厳死を認め、普及させるには法制化が不可欠です。法制化で一定の要件を満たした場合に延命治療の中止をしても主治医が訴えられないという保証ができるまでは、怖くては中止はできないですね。法制化されなければ、現状は変わらないと思います。

Posted by 内科医K at 2012年07月06日 06:36 | 返信

内科医K様

 思いがけない返信、ありがとうございます。
悲しいことに障がいを持って生まれた者、高齢者が殺されるということが後を絶ちません。その背景は現実的な生きづらさがあることにほかなりません。全力を持って生きづらさのもとを絶つ、改善することが絶対的に優先されるということだと信じています。「現状で尊厳死はなされている」との見解もありました。

 訴訟を起こされない保証と「死なす法」。論点が違うように感じるのは私だけでしょうか? 十分な話し合いと信頼関係が存在すれば訴訟などという事態には陥らないと感じます。やや短絡的な論理かもしれませんが。患者と医師の関係性はそうであることが極めて望ましい。と思います。

Posted by 及川智 at 2012年07月08日 11:29 | 返信

まずどのような方々が尊厳死の対象として議論に上っているのか、お互い別々な状況を想定しているのではないでしょうか?先日の投稿は、法の趣旨が間違って拡大解釈された場合の懸念を示しただけです。全力を持って生きづらさを改善させるのは、もちろん重要で不可欠なことです。

それに患者家族とどんなに信頼関係ができていて満足されていても、今は横から警察が出てきて医者や病院を訴えたり逮捕したりする時代になりました(たとえそれが不可抗力の合併症だったとしても)。臨床の現場で様々な患者さんと家族に向き合いながらも、「これをしなければ訴えられる」「これをすると訴えられた時に負ける」という意識は、自分の身を守るために必要な時代になってしまいました。
それで長尾先生も研修医から「よく逮捕されませんね?」と言われてしまうのですね。

Posted by 内科医K at 2012年07月09日 03:07 | 返信

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