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誰も知らない医師法21条

2012年08月03日(金)

梅村聡議員の7月25日の国会質疑がYou Tubeにアップされていた。
限られた時間で、盛りだくさんの重要質疑をしていることが良くわかる。
まだご覧になっていない方は、是非ともご覧頂きたい。

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「野田総理、平穏死って聞いたことあります?」

「いえ、聞いたことがありません。知りません」

http://www.youtube.com/watch?v=beWYDRb9js4

時間が無い方は、36分あたりから15分間のみ見てくださいね。

ここからのやり取りは、易しそうで実は意外と難しい。

この映像をちゃんと見たエライお医者さんでも理解できていない。
医学部教授レベルでも、ちゃんと理解しているひとは今のところ皆無。

医師全体に医師法20条と21条をテストをしたら、正答率は
おそらく、0.1%以下だと思う。

我こそは正しいと発言しているエライお医者さん自体が
完全に間違っているという悲惨なシチュエーションに何度も立ちあってきた。

いつもちゃんと教えてあげるべきかどうか、迷う。
正しいことを言えば、偉そうに諭しているお医者さんに恥をかかせる。

お医者さんはプライドが高いから、途中から「おれは間違っているのかな?」と
感じたら、そこからちゃんと聞いてくれない。
司会の先生もよく分からないから、この話題には深入りしない。

そんな不毛のまま、何十年も経過してきたようだ。

しかし一生懸命教えても、理解して頂けないことに気がついた。
最近は、教える気力もうせてきた。
それでもこの国会質疑をネタに根気よく、解説を続けた医と思う。

昭和24年にできた
   24時間ルールを
平成24年に議論している!

医師法20条の誤解と
医師法21条の誤解と、
医師法20条と21条の混同。

この3つの要素に加えて
医師法20条に出てくる24時間と
医師法21条に出てくる24時間も混同しているのだ。

これだけのことを伝えるために、多額の私費を投じて
小冊子を全国に配布してきたが、まだまだだ。

しかしこの国会質疑と
拙書「平穏死・10の条件」を契機に、周知と議論を喚起したい。

PS)
拙書は発売2週間で、4刷りへ。
なんと4万部突破との連絡を受けた。
アマゾンの順位も再上昇している。

できるだけ多くの人に読んでいただきたい。

 

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この記事へのコメント

「平穏死 10の条件」の販売数、どこまで伸びるか、楽しみですね。“平穏死”という言葉はやはり耳新しいようです。天下の総理大臣も知らないわけですから、無理もない話で・・・(笑)。“平穏死”を広く社会に知らしめるには、まだまだ長尾先生の全国行脚は続きそうです(IT文明が助けます)。“自然死”という言葉も馴染みが薄いですね。「“尊厳死”はなんとなく聞いたことがある・・・。えっ?リビング ウィル?なにそれ?」若者(30代も含む)にとって死とはそんな程度なのです。町を歩く老女二人の会話が耳に入ってきました。「最期は誰かの世話にならなあ、あかんな。」「まあな、死んでしもうたら、本人はな~んにもわからん。残されたものがなんとかしてくれるやろ」誰かいればの話です。ほとんどがこのようにお気楽です。多くの老人たちに「平穏死 10の条件」は違う世界のもの、そのような本が出ていることにも、とんと無縁です。やはり、これからの人のためのバイブルですね。少なからず、4万人は読んだことになりますね。満員電車の中でもカバーをつけずにタイトルがわざと見えるように持っています。昨年、東北本線に乗った時、沈む夕日をカメラに収めようと読んでいた(脱原発を訴え続ける)小出裕章さんの本を何気なくシートに置いたら、そのタイトルを見て話しかけてきたご婦人がいらっしゃいました。意気投合して、車中ずうっと脱原発のことについて熱く話したことを思い出します。降りるときに名刺をいただきびっくり!お医者さんでした。

Posted by 岡村ヒロ子 at 2012年08月04日 12:10 | 返信

先生のご著書を初版7刷で読ませて頂きました。私は13年余り高齢者関連のNPOに属しています。隔月に勉強会を開いて4~50人の高齢な人が集まっていますが、いま、如何に安穏に最期を迎えられるかをテーマに勉強をしています。中村先生や石飛先生のご著書による勉強もしましたが、いま、先生の「平穏死10の条件」を皆さまと勉強しています。7月18日の朝日カルチャーでのご講演は聴きに伺いたいと想っています。

Posted by 須齋 美智子 at 2013年03月11日 11:14 | 返信

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