一介の町医者なのに医学会の理事長や大学教授先生と座談会をさせて
いただけるは身に余る光栄だ。
言いたいことはちゃんと言ってきた。

最近、胃ろうは拒否するが、点滴は沢山して！
という人が多く、困っている。
胃ろうは点滴より優れた人工栄養法であることが周知されていない。

胃ろうバッシングだけが、誤って流布して
人工栄養法の本質は全く周知されていない。
まだまだ町医者が果たす役割もあるものだと、再認識した。

東口先生は、次回の緩和医療学会の会長もされるという。
さすがに「緩和医療学会に緩和なし」とは言えなかった。
それにしても、栄養と緩和の両方をやる教授は珍しい。

実は、私も１０数年、どちらもやっている。
町医者と大学教授とにこんな共通点があるとは驚いた。
嬉しくなった。

今週、静脈経腸栄養学会の地域連携委員も拝命した。
何ができるかわからないが、自分にできる役割を果たしていきたい。

今日は、初めて依頼されたグループホームで２時間費やした。
１８人の初診患者さんたちと、ふれあいながら、和んでいた。

その後の往診先で、また人工栄養の話になった。
ほとんど食べれれない患者さんの栄養をどうするかという話題。

「先生、親に胃ろうは嫌だけれど、点滴は一杯してください。」

「・・・・・」

まだまだやることが沢山ある。