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ガイドラインと訴追恐怖が生む「多剤投薬」
延命治療と同じで誰も止められない
2012年08月08日(水)
老人になれば病気が増える。
病気が増えれば、薬が増える。
高齢者への多剤投薬は、誰も止められない。
各医学会には、ガイドラインというものがある。
高血圧学会、循環器病学会、糖尿病学会、消化器病学会、
認知症学会、整形外科学会、泌尿器科学会・・・・
それぞれの病気でそれぞれの診療科にかかり、
それぞれのガイドラインに従った投薬を受ける。
訴追恐怖も大きい。
裁判になればガイドラインに従っていたかが問われる。
逆に言えば、従ってさえいれば、訴追は免れる。
医療を知らない司法と、全体が見渡せない医学界の
共同責任としての、多剤投薬。
それぞれの投薬は正しいのだろう。
しかし5診療科X5種類=25剤投薬となった時、
それが正しいと言えるのだろうか?
専門分化が招いた落とし穴に気が付いていないヒトが多い。
医者も患者も、オカシイと思いながら、なんとなく従っている。
オカシイに決まってるじゃん。
なんて、誰も言えない。(俺は言っているが)
高齢者医療における専門分化の集合体は、
裸の王様状態なのだ。
25種類ものお薬を飲んでも本当に大丈夫????
誰も答えられない。
誰もわからない。
誰も止められない。
総合診療を否定してきた医学会と市民の帰結が、多剤投薬。
そろそろ、みんなで気が付いて直そうとならないものか。
同様のことが、実は「延命治療」においても課題になている。
しかし、これも同様に誰も止められない。
山本リンダの歌「どうにも止まらない」状態の日本の高齢さy医療。
突合強化なんて見当違いなことをやらないで
多剤投薬の方に踏み込むべきであると思うのだが・・・
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この記事へのコメント
...と、仰いますと、平穏死の十一番目の条件「医学会のガイドラインと、尊厳死法法制化が、車の両輪である」と、書いていらっしゃる医学会は「在宅医療学会」のガイドラインであるべきなのでしょうか?
しかし、話は戻りますが、在宅医療は、ラッキーな、お年寄りは在宅の平穏死を迎える確率が、高くなると言うと、病院に入院する患者は減りますね。
病院関係者としては、有りがたい話なのか、憂鬱な話なのか、これは、時間が経たないと分かりませんね。
ケアマネジャーが国家資格になるのは良いけど、日本医師会の、指導傘下に直属すると、在宅医療と、在宅死は、難しくなる可能性も考えてしまいます。
まあ良いわ、私は針灸か、ヘルパー2級の資格だけで、細々食べて行きます。
ケアマネジャーの勉強は社会福祉学が難しいというか、発展途上学と言うべきなのか。
これまでの常識が次々と覆されますからね。勿論、現代医学も難しいですけど。
医学が父とすると、社会福祉学は母なんて、パターン化しても、怒られるかもしれません。
Posted by 大谷佳子 at 2012年08月09日 02:40 | 返信
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