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突合点検の愚

2012年08月07日(火)

レセプトの突合点検の結果が来て、対応に追われている。
機械的にやるので、意味不明な減点がたくさん返ってくる。
こんな無意味な審査に振り回されている自分が情けない。

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バセドウ病にメルカゾールはダメ。
甲状腺機能亢進症でないといけない。
どうして?

スタチン製剤への病名は
あるスタチンは、高コレステロール血症でないとダメで
あるスタチンは、高脂血症でないとダメ。

あるスタチンは、夕食後でないとダメ。
朝に夕食を食べるひともいるのに。
医師の裁量は許されない。

こんな作業を、現場は強いられている。
医者を辞めたくなるとは、この瞬間。
外国には、もっと困っている人が沢山いるというのに。

こんな暇なやり取りをしている自分が恥ずかしいし、情けない。
突合とは捜査。
そんなに医者が信じられないのなら、もっと他にやり方があるはず。

所詮は、医療費抑制政策としての突合点検だろう。
それなら、こんなくだらないやり方ではなくて、本道を歩むべきだろう。
老人さんへの20種類を超える多剤投薬に本気でメスを入れたらどうなのか。

やり方はいくらでもある。
現在やっている突合点検は、厳しくやれば医療を破壊するかもしれない。
ある程度の、裁量やのりしろを持たせないと医療は疲弊する一方だ。

これは結局、政治マターだと思う。
後輩の医師の国会議員に早く偉くなっていただき、
こんな無駄は無くして、もっといいやり方に変えて欲しい。

一般名処方も分からないことだらけ。
規則は、複雑怪奇になる一方だ。
特に、この数年、不可解さが加速している。

どれもこれも、厚労省の縦割りがなせる技。
厚労省こそ、総合医的な頭脳を発揮して欲しいのだが。
いくらでも他にやり方があると思う。

今からでも遅くない。
突合をプラスに活かすことに知恵を絞るべきだ。
活かすも殺すも、お役所次第。

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