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1日中、胃ろうの相談ばかり
2012年08月07日(火)
「平穏死・10の条件」がベストセラーになったおかげで1日中、相談に追われている。
「病院から胃ろうを勧められたがどうしたらいいのか?」という相談が、沢山舞い込む。
1件に20~30分かかるので、身が持たない。
「病院から胃ろうを勧められたがどうしたらいいのか?」という相談が、沢山舞い込む。
1件に20~30分かかるので、身が持たない。
それにしても、よろず相談室や、勝手なメール相談を聞いていると
この世が「延命国家」になっていることが良くわかる。
医師は全員、胃ろうを勧め、
患者は全員、胃ろうで悩む・・・
平和な国だ。
まだ充分食べられるのに食べさせないで、胃ろうで管理する。
その技を競う医学会。
もうひとつは、終末期の抗がん剤治療。
90歳の寝たきりの末期がんに抗がん剤を続ける病院。
この相談がいちばん辛い。
クレージーだと思うが、そうは言えない。
よくぞまあ、そんな病院から脱出しないのか、
御家族にこちらから聞きたくもなる。
終末期議論は、まだ始まったばかり。
医学会のトップの方とお話する機会が多いが、
終末期については、間違った知識の方が多い。
むしろちゃんと知っている方は皆無。
尊厳死、安楽死、セデーション。
ガイドラインと法制化の関係。
医師法や政策。
これらを総合的に知っている専門家がいないことに気がついた。
本当にいないのだ。
現場が混乱するのも無理はない。
医師会も医学会も哲学を表明できていない。
そんな中、決断できない市民を非難してもしょがない。
本が売れたおかげで、情報が増えた。
全国から相談がある。
土地が変わっても相談内容は常に同じ。
もちろん答えはしないし、できない。
「主治医とよく相談してください」と
「食べることを大切にしてください」の2点のみ。
期待はずれの相談者もいるだろう。
しかし主治医でもないものが見てもいない患者の
運命について言及できるわけがない。
携帯で話すと、電話番号が知れて、また相談電話がかってくる。
寂しいのだろう。
病院の先生がちゃんと話を聞いてくれないのだろう。
遠く離れた、見知らぬ老人との「いのちの電話」
まあこうしたボランテイアもいいのだろう。
しかし電話が鳴りやまないのが辛い。
PS)
ふたたび、アマゾンの順位が上がっている。
医学部門では、なんと5位。
社会的責任を感じる。
この世が「延命国家」になっていることが良くわかる。
医師は全員、胃ろうを勧め、
患者は全員、胃ろうで悩む・・・
平和な国だ。
まだ充分食べられるのに食べさせないで、胃ろうで管理する。
その技を競う医学会。
もうひとつは、終末期の抗がん剤治療。
90歳の寝たきりの末期がんに抗がん剤を続ける病院。
この相談がいちばん辛い。
クレージーだと思うが、そうは言えない。
よくぞまあ、そんな病院から脱出しないのか、
御家族にこちらから聞きたくもなる。
終末期議論は、まだ始まったばかり。
医学会のトップの方とお話する機会が多いが、
終末期については、間違った知識の方が多い。
むしろちゃんと知っている方は皆無。
尊厳死、安楽死、セデーション。
ガイドラインと法制化の関係。
医師法や政策。
これらを総合的に知っている専門家がいないことに気がついた。
本当にいないのだ。
現場が混乱するのも無理はない。
医師会も医学会も哲学を表明できていない。
そんな中、決断できない市民を非難してもしょがない。
本が売れたおかげで、情報が増えた。
全国から相談がある。
土地が変わっても相談内容は常に同じ。
もちろん答えはしないし、できない。
「主治医とよく相談してください」と
「食べることを大切にしてください」の2点のみ。
期待はずれの相談者もいるだろう。
しかし主治医でもないものが見てもいない患者の
運命について言及できるわけがない。
携帯で話すと、電話番号が知れて、また相談電話がかってくる。
寂しいのだろう。
病院の先生がちゃんと話を聞いてくれないのだろう。
遠く離れた、見知らぬ老人との「いのちの電話」
まあこうしたボランテイアもいいのだろう。
しかし電話が鳴りやまないのが辛い。
PS)
ふたたび、アマゾンの順位が上がっている。
医学部門では、なんと5位。
社会的責任を感じる。
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