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「脳過敏症候群」を見抜く力

2012年08月07日(火)

「脳過敏症候群」に関する問い合わせが、なぜか連日、絶えない。
どこの医者がいいのか?どこに専門医がいるのか?といった類の質問。
この際、まとめてお答えしたい。
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今日1日だけで、私のところに、脳過敏症候群の患者さんが3人来た。
いずれも再診。
3人とも、デパケンRが著効した患者さんだ。

長年の片頭痛がある。
多くは20代からだ。もちろん女性。
それに加えて、耳鳴り、肩コリ、目がチカチカする、などの症状もある。

日常生活動作がかなり落ちているひともいる。
必死でなんとかやりくりしてきたきたひとたち。
そのひとたちを診察して、「脳過敏症候群」と診断しただけだ。

私はただの町医者。
脳外科や神経内科専門ではない。
どこに専門医がいるのか知らない。

ひとつ言えることは、
私が「脳過敏症候群」と診断して、私がその治療(投薬)を行った人は、
面白いくらいに、諸症状が改善し、すごく喜んでもらえること。

「長年の苦しみから解放されました」
「20年間悩んできた頭痛が、ほぼ消えました」
「10軒以上の医者に行っても治らなかたのが1時間で消えました」

こう書くと怪しくなるのであまり書きたくはないのだが、
今日の患者さんの言葉を並べてみただけだ。
理屈はともかく、治ればいい、というのが私の考え。

あまりの治療効果に、こちらが驚いているのが正直なところ。
こんな病気もあるんだ・・・
「脳過敏症候群」という病態は、確かにある!!

東京女子医大の清水先生が言われたことは、正しいと思う。
町医者として、清水先生の講演を聞いて、患者さんの役に立つことができている。
まさに町医者冥利。

ということで、結論としては
「脳過敏症候群」を見抜く力が大切だと思う。
私が診ているのは、すべて私が最初にその病名をつけた患者さん。

同じような病気に、「繊維筋痛症」という病気がある。
これも分かる医者は1分で分かるし、分からない医者は一生、分からない。
どう言えばいいのか、感性というのか、相性というのか。

とにかく、それらの病気に興味があるお医者さん、
それらを見抜く力のあるお医者さんを探してください。
私のようなヘボ医者でもできるのだから、世の中に沢山おられるはず。

これでよろしいでしょうか?
私はこの程度の知識しかありませんので、どうか
お近くにおられる、より優れた先生を探してください。
photo104.JPG
これまで、脳過敏症候群について質問をいただいた
患者さんは、50人以上おられる。
期待されたお答えになっていないでしょうが、以上です。




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この記事へのコメント

家内が長年浮遊性目眩と顔、舌の痺れに苦しんでいます。耳鼻科、脳神経内科など多くの医療機関の診察を受けましたが、たらい回しの状態です。
脳過敏症の可能性はあるでしょうか。

Posted by 川西康平 at 2020年03月18日 11:21 | 返信

脳過敏症候群と言う症状があるのですね。
初めて聞きました。
浮遊性眩暈と言うと、中枢性と習いましたが、現在は脳腫瘍と書いてあるし、顔と舌の痺れというとこれはラムゼイハント症候群かと思います。二つ以上の症状があるというと「脳過敏症候群」かもしれない。
ちょっと勉強しないうちにどんどん医学は進んでいくなあと思います。
昨日のたけしの本当は怖い家庭の医学の最終版に「プロレスラーの天竜源一郎さん」は暴飲暴食に依る小脳梗塞だったというのも「へえ!」と驚きました。脳梗塞とは思いましたけど。
宝塚市の介護と医療の連携の会では「脳幹梗塞が手術によって治癒した30代の主婦」が参加していらっしゃって「へえ!脳幹梗塞が手術で治癒するんだ!」と驚きました。
最近、肺水腫がステロイドで治ると書いていらっしゃった論文がありましたけど、ステロイドを塗布するのか、服用するのかな?と疑問に思っていましたら、新型コロナウイルスの咽喉の痛みや咳嗽に「喘息の咽喉スプレー薬が効く」と書いてあったので、メジヘラーイソみたいな喘息の薬が肺水腫に効果があるのかなと思っています。肺水腫って、水を抜いても抜いても、貯まりますがそんな喘息の薬で治るのであれば良いですね。パソコンで検索するといろんなニュースが目に入りますけど、はっきり断言はできないでなあと思います。

Posted by にゃんにゃん at 2020年03月19日 02:07 | 返信

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