「平穏死」について知りたいと思う病院のお医者さんはほぼ皆無。
病院の看護師さんもそれに近いだろう。

実は、意外かもしれないが、介護施設や老人ホームの職員も
「平穏死」を信じていない。
「平穏死」を見たことがないからだ。

４万人の市民が読んで、信じてくれても
肝腎の病院のお医者さんが信じていなければ、日本の終末期医療は変わらない。

「終末期医療？そんなのやっているのは医者じゃない！」と
上から目線で断言する専門医も多い。

そんな中、医学界の超お偉い先生から電話がかかってきた。

「長尾君、平穏死って知ってるか？」

「はい、知っていますが・・・」

「あれは、いいなあ。平穏死って本当にあるんだよ」と。

その先生は、石飛幸三先生の「平穏死のすすめ」を今頃読んで
自分の身内に実践して、本当だということを発見したので電話してきたのだ。
こんないいものを、長尾先生に是非、教えてあげようという、善意で。

「長尾君、平穏知死って、特養で一般的だと思うか？」

「思いません。まだまだです」

「そう、まだほとんど特養のひとは知らないんだ。俺は自分で調査した」

「では長尾君、老健では平穏死はあると思うか？」・・・・

そのお偉い先生は、私が「平穏死」の本を書いていることを知らない。
自分が知った喜びをそのまま素直に私に伝えてきているだけだ。

「長尾君、これから、しっかり平穏死を勉強したらいいよ」

ここで笑ってはいけない。

これが現実の世界なのだ。

この、お偉い先生は、本当にお偉い。
自分が知らなかったことを正直に私に伝え、
新しく発見したこと（平穏死というものが本当であること）を素直に認めたから。

ここが、この偉い先生が偉い所以なのだ。

しかし、一般の病院の先生には馬鹿にされ、相手にされない。

「開業医に何が分かるか」という雰囲気。

今の私には、本の実績だけが、病院の先生への説得力となる。
いつかは、病院の先生に、「平穏死って本当なんだ」と知って欲しい。

世の中は単純なもの。
しかし複雑にした方が、はくがついて、偉くなる。

医者が一番信じない「平穏死」だが、このブログをお読みの
一般の方はどう思われますか？

もし応援して下さるなら、病院の先生に勧めてみてください。
その結果を簡単で結構ですから、コメントで教えてください。

今、やっている作業は、天動説から地動説への作業だと
思っているので、多少の摩擦は覚悟しています。