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客引きをするケアマネ

2012年08月11日(土)

よろず相談室には、いろんな相談が舞い込む。
お役所的には、聞きたくないような悲惨な実態だらけだろう。
今日は、「客引きをするケアマネに困っている」という相談だった。
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街でまだまだ元気な老人をつかまえて
「家を安く改修する方法を教えます」と誘う。

子供さんが、どう対応したらいいのか相談に来られた。

「介護認定をもらうとそれが可能になる」と勧めてくれるらしい。

東淀川区の住人なのに、ケアマネの名刺には、西成区と書いてある。
西成では、貧困ビジネスの取り調べが厳しくなったので
遠く離れた東淀川区にまで出張して、「客引き」をやっている。

子供さんは、「親はまだ元気なのにおかしい!」という。
私は、「これが一部のケアマネ制度の実態」で、断るようにアドバイスした。

客引きだけならまだいいが、
要介護5をもらうための演技指導や、
事業所ぐるみで利用者さんの財産を取ってしまったケースを知っている。

元気なのに、要介護5。
協力しない医者を変えるのもケアマネの技。

もちろん極々一部の悪徳ケアマネ。
営利を追求すると必ず、こういう形になるのが世の常。

欠陥だらけの介護保険・ケアマネ制度。
モラルを求めるだけでは無理。
制度の見直しも必要なはず。

しかし、お国は、そのような(「都合な真実」には決して目を向けようとしない。
綺麗な成功モデルにだけ目を向け、自分の手柄と自画自賛する。

どこか「原子力ムラ」の構図にも似ているような気がする。
photo112.JPG
「平穏死」もそう。
「平穏死」を認めると、病院のアイデンテテイが変わる。
変わると経営が立ち行かなくなる・・・

時代の転換期には、このような時期が何年も続くそうだ。
焦らずに現実を直視するひと達と連帯して行こう。



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この記事へのコメント

その西成区のケアマネジャーが東成区で「客引き」をしているって話が本当なら、そのお年寄りの御子息が市役所なり介護保険課なりに、そのケアマネジャーの名刺を持っていて、市役所に調査して貰って、刑事事件なら、逮捕してもらわなければいけない話ですよね。ほんとにケアマネジャーの資格を持っているのか、名刺だけなのか。
私なんか、介護支援専門員協会に入っているのに、母の介護でケアマネジャーとしては働いてないので、「協会から出て行って貰います」と言われたくらいなんです。結局無事に首はつながりましたけど。市役所に委託されて、母の認定調査に来たケアマネジャーはある社会福祉法人に所属しているのですが、その社会福祉法人はインターネットで検索すると、はっきり宗教団体なんです。そのケアマネジャーが母が「桜、猫、電車」が言えないので、「ハハハ、分かった!認知症や!」と笑う有様で、介護支援専門員協会も入って無いのだけど、働いてる偉いケアマネジャーなんです。北県民局に問い合わせて、今度から、市役所の職員が認定調査に来てくれる事を約束してくれました。脳神経外科で、MRIをとってもらったら、「あんたはアルツハイマーや!」と頭ごなしに言われて、母は鬱になっていました。
最近、内科の主治医の意見書を見ると、「陳旧性脳梗塞」と書いてありました。
アルツハイマーだと、アリセプトが主体になるのでしょうけど、陳旧性脳梗塞も放置したらアルツハイマーになるでしょうけど、先ずはエパデールや、脳代謝賦活剤を主にして、胃腸の調子が良ければ、アリセプトも試みたいと思います。最近、ケアマネジャーの研修にその脳神経外科医が講義に来て下さって、「患者やその家族に、あんたはアルツハイマーだと頭ごなしに言ってはいけません」と仰ったので、「へえ、そうですか?初めて聞きました。感無量です」と申し上げました。医者も医者ならケアマネジャーもケアマネジャーです。私の申し上げてる事、おかしいでしょうか?

Posted by 大谷佳子 at 2012年08月12日 02:02 | 返信

どんな制度も人間らしく生きられる為に生れたものの筈が、それを運営するのが人間である限り、金銭欲や名誉欲にまみれた者の手にかかれば本来の目的は達成されることはないのだと思います。
医療も介護も教育も商業も政治も、すべて人間の為にあるのですから、常に人間の為に為されているかと言う事を見据え、満足のいくような運営にさせるのはそれを利用する側の賢明さなのでしょうね。

平穏死が普通の事として、人間の手に戻ることを願いたいです。

Posted by 桜 at 2012年08月12日 08:46 | 返信

悪いやつはどの時代にも出てくるんですね。。じっとがまんが大切かも知れません。

Posted by 人脈★吉田けい at 2012年08月21日 10:33 | 返信

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