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訪問看護を組んだことのないケアマネ

2012年08月16日(木)

ある認知症患者さんの在宅医療を御家族から依頼された。
さっそく伺うと、愛想がよくて優しそうなケアマネさんが控えておられた。
しかし彼女の口から飛び出したのは、信じられない言葉・・・
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ケアマネさんは、ずっと以前から関わっている。
要介護2の全てを、自分の事業所のヘルパーで埋め尽くしている。

患者さんは寝たきりで食事もとれない。
家族は入院させず自宅でみたいとの御意向。

もちろん訪問看護が必要だ。
ベテランケアマネさんにそう告げた。

しかし「訪問看護は医療で勝手にやってください」。
今まで数えきれないくらい聞いてきた言葉だ。

「このひとは認知症なので訪問看護は介護保険でしかできません」

「そんなこと言われても、困ります。」

よく聴くと、そのベテランケアマネさんは、ケアマネになってから10年間、
一度も訪問看護を、ケアプランに入れたことが無い、と言い張る・・・!!

こんな実態を、中央の会議で話すと、行政の方は嫌がる。
在宅医の組織の仲間は、「それは尼崎だけの現象」と、切り捨てる。

ローカルであろうが、日本の訪問看護の現実なのだ。
なぜ、みんな本気で「訪問看護問題」に対峙しようとしないのか。

なぜ、「訪問看護は大切だ」というまともなケアマネが現れないのか。
不思議でしょうがない。

介護保険制度の根幹が間違っている。
ケアマネ制度の根幹が間違っている。
訪問看護制度の根幹が間違っている。


こんな単純な問題を何年主張しても何も変えられない。
マスコミもメデイアも、こんな地味なことは取材しない。
しかしこれが世の現実であることは本ブログで伝える。

みなさんで考えて欲しい。
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この記事へのコメント

うちの母も最初は介護のみでやっていました。
長尾クリニックにご縁ができる前にも具合の悪い時など往診をたびたび頼んでいましたが、たしかに医療は別枠でした。というか、私たちは全然その内訳がわかっていませんでした。誰も教えてくれませんでしたし自分で調べる余裕もあのころはなかったです。
長尾先生にご縁ができて、母が障害者認定を大手をふって取れること、訪問介護のこと初めての知識ばかりでした。
いまだによくわからない事は多いですが、訪問看護を抜くことはもう考えられません。
訪問看護がなければ、母は間違いなくもう旅立っているでしょうね。
というと・・訪問看護を入れないのは確信犯のような気がいたします。
しかし、知らぬ存ぜんで介護メニューがはめ込まれていくのですね。
介護だけで最後までいかされるなら、御本人にとっては病院の方がマシかもと感じます。

Posted by チズ at 2012年08月16日 01:02 | 返信

<ケアプランに訪問看護を組み入れる>
介護保険で認められている単位を、全部自分の事業所の売上に囲い込もうとするケアマネは
良くないですが、このブログとコメントを読まれた普通の介護者は
それならどんな場合にどう出来るの?…とますます混乱されたのではと思います。

難病指定などの状況にもより、こんなケースは医療保険でも入れるし(しかも無料で)、
こんなケースは介護保険の対応になりますよ
と具体的な事例の説明をしていただけたら、とっても有難いですね。

それを超多忙の長尾先生にお願いするのは申し訳ない気もして…
良ければ現役のケアマネのどなたかでもコメントしてくださったら嬉しいです。
(元ケアマネですが今年の更新研修まだなので)

Posted by 梨木 at 2012年08月16日 03:39 | 返信

元、居宅介護支援専門員のゆいゆいです。
 >要介護2の全てを、自分の事業所のヘルパーで埋め尽くしている。
 >患者さんは寝たきりで食事もとれない。
 >家族は入院させず自宅でみたいとの御意向。
要介護2!の認知症で、寝たきり? 自力での食事が取れない? Why??
自宅内で寝かせきりなのでしょうか? よく理解できません。
自立支援のためのデイサービス等の利用はないのですか?

Posted by ゆいゆい at 2012年08月16日 08:03 | 返信

私、3ヶ月しか働いてないので、分かりません。私の父の時の体験ですが、父は、脊椎骨折をしたので、家族に迷惑を掛けたくなかったので、自分から、ある病院に入院しました。でも、夕食を食べられるらしいと分かると、尿意があるのか、シビンで、用を足そうとしました。私は外に出ていたのですが、父はベッドシーツを汚してしまいました。すると、ヘルパーさんがカンカンに怒りだして、「家族が居ながら、なぜ夕ご飯の忙しい時にシーツを汚すのですか?家族なんだから、シビンの口をペニスに持ってあげるのが、家族の勤めでしょう!」と怒鳴りました。社協の(元看護師、保健師)のケアマネジャーに相談して、その病院から退院しました。すると、ケアマネジャーが訪問看護が必要だと言いました。何処の看護婦を頼むかということで、ケアマネジャーが、今退院してきた病院が訪問看護をしています。頼んでみますと言いました。ところが、やってきた、看護婦が機嫌が悪くて、「お父さんのペニスにパッドを巻いてみなさい!」と命令しました。私もヘルパー2級を持っていたし、一所懸命やったのですが、下手だということで、何回もやらされました。やっと、看護婦が帰ったと思ったら、何やら、ケアマネジャーを呼びつけて、命令しています。看護婦が帰った後、ケアマネジャーが「もう一度、お父さんのペニスに、パッドを巻く練習をしなさい!」と命令しました。うんざりしましたけど、またパッドを巻きました。それで、堪忍して貰いましたけど、あとで、「看護婦は、娘が父親のペニスにパッドを巻かせるのが好きな人なんだね!」と噂しています。そういうわけで、今は、母は要介護1で、日常生活のまあまあ自立しているし、また母の下の世話をするところを、他人に見せるのもうんざりなんで、看護婦は頼んでいません。以上で宜しいでしょうか?

Posted by 大谷佳子 at 2012年08月17日 02:29 | 返信

こんにちは。
小川@福岡の看護師です。

去年、看護協会の研修で先生の講義を受ける機会をいただきました。
先生の想いに触発を受け、今年ケアマネ試験を受けます。
病棟から、在宅への橋渡しと患者さんと家族の人生の再構築のお手伝いをするためです。
先生には大変感謝しています。
今日、西日本新聞の1面のCM欄に「平穏死」10の条件の紹介がありました。
購入し読ませていただきます。

最後にひとつ沸いた想いですが、
もちろん一部のケアマネさんや医療機関の方とは思いますが、
プロの介護や医療にかかわる仕事をされているのに、
自ら積極的に学ぼうとする姿勢がない様に見え、残念です。

Posted by 小川 雅美 at 2012年08月18日 11:28 | 返信

済みませんでした。父の介護の事で、ケアマネジャーと彼女にアドヴァイスされて、来ていただいた訪問看護婦さんの印象をコメントしましたが、つい口が滑って「看護婦さんは父親のペニスをパッドで巻く事を娘に強要するのが好き」なんて陰口を言ってしまったのは間違いでした。お詫びして訂正します。
私達もヘンな仕事をしてしまって、「ケアマネジャーはヤクザに雇われてる!」なんて長尾先生に言われて、ぷんぷん怒っていますのに、自分も一部の看護婦さんの納得できない指導で、全部の看護婦さんを悪く言ってしまって済みませんでした。
私もこれは後で、怒られるなと思いました。
でも、母の介護をする家族としては、訪問看護婦さんにお願いする事は、恐いから、無いと思います。看護婦さんにも迷惑がかかりますし。
私は元鍼灸師で、ケアマネジャーの資格は持っていますが、ヘルパー2級も取りましたので、何回も、教えて貰わなくても「介護」は、介護福祉士さんや理学療法士さんに教えて貰っています。お気を悪くさせて、ごめんなさい。

Posted by 大谷佳子 at 2012年08月19日 02:09 | 返信

この4月から介護保険の改正で…
予想は してましたが
居宅介護支援専門員さまが 限度額内で やりくりできなくなると
一番最初に 単価の高い訪問看護を削ってきます

脊椎損傷の方で くるまいす生活で自己導尿をされています
排便コントロールの必要な方です
この4月から 月2回の30分の訪問に減りました
本当に これでいいのかと…?????はてながいっぱいです

どこみて このプランを立てたのか〜?

一番 困ってるのは 利用者さまです
本当に 悲しくなってきます

Posted by 訪問看護師 宮ちゃん at 2015年04月11日 01:01 | 返信

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