このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com

なんじゃこりゃー!

2012年08月19日(日)

体にチューブを装着した、がん患者さんが自宅に帰ってこられる。
外してあげたいが、家族が心配するので外せない。
翌日、患者さん自身が「なんじゃこりゃー」と言って抜いてしまった。

2つの応援
クリックお願いします!
   →   人気ブログランキングへ    →   にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ
 
 
「なんじゃこりゃー」

とは、「太陽に吠えろ」で松田優作が吐いた有名な台詞。
同じ言葉を、意識レベルが低下した患者さんが吐かれる。

終末期には、管が無いのが一番いい。
管が無い方が本人が楽な場合が、いくらでもある。

病院の先生は、沢山の管も延命処置であることに気が付いていない。

たくさん生きるなら管も必要かもしれない。
しかしその患者さんには、管があっても無くても、予後はほとんど変わらないだろう。

ならば、管が無いにこしたことはない。
QOLがいい、にこしたことはない。

自分で抜いてくれればいい。
医者が抜くと問題になる。

時には殺人者と呼ばれる。

死にゆく患者さん本人が、「なんじゃこりゃー」と叫ぶような管は、
必要ないと思う。

自分だったら、外してほしい。
photo105.JPG
当たり前のことが当たり前で無い、現代の終末期医療。

下町の現場で、静かに闘っている。

拙書、「平穏死・10の条件」、これからもよろしくお願いします。

今日は、日曜日の朝一番から外来診療に従事。
昨日の雨で来れなかった人が来院され、忙しい。

これから、往診。
身内のお見舞い。
夕方から、医学書の編集会議。


2つのランキングに参加しています。両方クリックお願い致します。皆様の応援が日々ブログを書く原動力になっています。

お一人、一日一票有効です。

人気ブログランキングへ ← 応援クリックお願い致します!

(ブログランキング)

にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ ← こちらもぜひ応援クリックお願い致します!

(日本ブログ村)

※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

私入院していたときに、意識が朦朧としていて、管を抜いちゃったことがあります。
看護婦さんが慌てて先生を呼んだそうです。
先生に「あなたはそんなことする人だとは思わなかったのに」と言われました。
「そんなことする人」では確かにないんですが(笑)、朦朧としていたので、「管が付いていて苦しい」という欲求に素直に従っちゃったんだと思います。
管がついていると苦しいです。病気を治すためなら我慢しなくてはいけないと思いますが、終末期にはやめてほしいなと思います。

Posted by ノンノン at 2012年08月22日 07:32 | 返信

コメントする

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com


過去の日記一覧

ひとりも、死なせへん

安楽死特区

糖尿病と膵臓がん

病気の9割は歩くだけで治るPART2

男の孤独死

痛い在宅医

歩き方で人生が変わる

薬のやめどき

痛くない死に方

医者通いせずに90歳まで元気で生きる人の7つの習慣

認知症は歩くだけで良くなる

がんは人生を二度生きられる

親の老いを受け入れる

認知症の薬をやめると認知症がよくなる人がいるって本当ですか?

病気の9割は歩くだけで治る!

その医者のかかり方は損です

長尾先生、近藤誠理論のどこが間違っているのですか

家族よ、ボケと闘うな!

ばあちゃん、介護施設を間違えたらもっとボケるで!

抗がん剤 10の「やめどき」

「平穏死」10の条件

胃ろうという選択、しない選択

  • にほんブログ村 病気ブログ 医療・医者へ