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逝けない不幸

2012年09月10日(月)

「逝けない不幸」とは、桑名正博氏の長男の言葉。
今日発売の週刊現代。
だいたいどんな状態か想像がつく。
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「逝かない身体」とは、川口有美子さんがALSという難病の方に使った言葉。
「逝けない不幸」とは、桑名さんの長男が、遷延性意識障害に使った言葉。
両者は全く異質だと思う。

今、社会問題になっているのは、後者の方。

私は、桑名さんの「月のあかり」が大好き。
野外ライブで聞いたこともある。
もう聞けないと思うと残念無念。

本人に会ったこともある。
あの姿はもう見られないのか。
本当に心が痛い。

桑名さんが倒れて2ケ月。
とても気になっているところに、この言葉。
歳も近く、人ごととも思えない。

詳しい病状を知らないので以下は、私の勝手な想像にすぎない。

もし私なら、代理人に延命処置を中止してもらいたい。
日本尊厳死協会にリビングウイル(LW)を登録してある。
もっとも主治医が、不治かつ末期と診断するかどうかだが。
photo131.JPG
長男からこのような言葉が出たことは驚きだ。
週刊誌には、医療費が理由のように書いてあるが
高額医療費制度があるので、そんなことはないと思う。

やはり、延命処置に対する本音ではないのか。







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この記事へのコメント

初めて、メール致します。
スキルス胃癌サポートのブログに書かれていた内容で、
ある女医さんが末期の癌の方に語った台詞に、癌の患者さんは、
在る医師の手術のお蔭で延命はされていました。
でも、「手術をされていなかったら、もっと楽に逝けたと思います」
その台詞に、ショックで言葉になりませんでした。

その患者さんは、最後‘ありがとう’の言葉を大切な人に伝えて、
亡くなったそうです。患者さんのブログを書いているHさんは、
その台詞を言えるために時間が必要だったんだ。と書いています。
私も親を看護した経験上、本当に出来る事なんてないんです。
そばに、存在していただけ。そう思っています。

医師は、意思在る人と共に、方向性を一緒に考えてその人の行動を支える人。
と考えては、だめでしょうか。
大学病院の医師には、「そう言う風に考えるなら、この病院には来ないで下さい」
と言われました。
人間最後、どんな時を過ごしたいか。
判断を医師に委ねるなら、
もっとも医師は人間らしい人間でいて欲しいです。

Posted by たんぽぽ at 2012年09月12日 05:14 | 返信

先生、初めまして。
延命医療についてはいつも疑問を感じています。
14年前の私の母親の看取りの経験です。
86歳で非常に元気でしたが、頚部リンパ腫疑い、胆結石(総胆管拡張あり、全身黄疸)でOPを勧められました。
母親の強い意志で自己退院しましたが、頚部腫瘤の生検及びOPを拒否したため医師は不機嫌でした。(私は元外科NSでしたので、母親は高齢で薬剤アレルギーあり、リスクが高い事を鑑み悩みましたが、母親がとても冷静に決断してくれました)
幸いに往診の医師は母親と家族の気持ちを理解してくれたので、家族・親戚一同とても気持ちよく母親を見送る事ができ(点滴はせず(母親が拒否)、酸素吸入や吸引処置も無く家族・親戚の人と語らい、最後は白い着物を着た優しい男の人がそこに立っているよ、気持ちいいよ、気持ちいいよと言って自宅療養8日間で安らかに息を引き取りました。
*私は鍼灸師ですので終日鍼灸をしていたためか床ずれも全く無く特に穏やかな最後だっ たかもしれません。
死亡確認をされた担当医は非常に感動しこんな経験は初めてです、もっと早くお母さんと知り合いになりたかったと涙を流して頂きこちらの方が恐縮して往診の先生には非常に感謝しておりました。
親戚の人たちは自分の死について、叔母さんのような最後を迎えたい、叔母さんは理想的な最後だったと話しています。
13年間の大学病院外科勤務経験で吸引処置が無いのは信じられませんでした。
自宅では余分な水分(点滴)は摂取してないため、苦しい吸引処置が無かったのでは、と推測しています。
私自身も延命処置は状態にあわせて判断し母親のような最後を迎えたいと思っています。

Posted by 櫻井 むら子 at 2012年09月13日 07:31 | 返信

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