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医者への謝礼
2012年09月11日(火)
先週から「医者の本音シリーズ」として連載している。
第一回の9月8日は、「医者への謝礼」で書いてみた。
「医者の本音シリーズ」第1回 様々な御礼のカタチ
医者への謝礼は必要か?
本コーナーでは他では書いていない事を書きます。今日からは「医者の本音シリーズ」。第1回の今日のテーマは「医者への謝礼」です。「入院や手術でお世話になる病院のお医者さんへの謝礼はどうすればいいのか?」これまで何度聞かれたか分かならい質問です。たしかに命を預ける医者に少しでも志を伝えたいと思うのは自然なことでしょう。しかし公立病院の場合、医者を含めて職員はみなさん公務員ですから、個人的な贈り物を受け取ることは固く禁じられています。たとえ郵送しても事務の方が機械的に返送します。詰所にいる看護師さんも受け取りません。勤務医の時、横で見ていて生ものだと勿体ない、送った人の気持ちを想像すると可哀そうだな、とも感じましたが、公務員規定ですのでどうすることもせきません。民間医療機関は特に取りきめはありません。
昔の名医、「赤ひげ」は大金持ちからは謝礼を取り、貧乏人からは取りませんでした。田舎だと取れたての野菜を持ってきて、まるで物々交換のような謝礼が普通でした。私は本来、医療とはそのように原始的な物々交換的なものだと思います。あまり知られていないようですが医療は決して営利を目的とはしていません。しかし約50年前に国民皆保険制度ができてから少し様相が変わりました。患者さんは保険料を納め、医者は保険者から診療報酬という形で、いわば法定謝礼を受け取る形になったのです。ですから国民皆保険制度下では、個人的な謝礼は全く必要ありません。とはいえ、お世話になったら個人的に何か御礼をしたいのは人間の本能かもしれません。病院の先生に御礼する方法や御礼の品やお金ならいくら包めばいいのか、よく相談されます。冠婚葬祭の相場はどこかの本に書いてあっても、この質問への答えはどこにも書いていません。実はこの相談が一番困ります。いくら「そんなものは要りませんよ」と説明しても皆さん納得されないからです。
一方、開業医になったら患者さんから謝礼を貰うことなんて無いだろう?と思っていたらちょっと違いました。時々、謝礼やお中元を届けて頂く方がおられ、それぞれの対応に苦慮します。医者が一番嬉しいのは患者さんに感謝されることです。それがあるから続けられる仕事かもしれません。今回のお答えは、ズバリ「感謝の手紙」。それが一番嬉しいのです。それもパソコンでは無く、むしろ汚い字で書いてある御礼状ならば、何故か最も心を動かされます。要は気持ちなのです。医者も「もっと頑張ろう」という気になります。
患者さんやご家族から頂いたお手紙を、私はいつまでも保存しています。宝物であると同時に自分自身の評価です。医の道を志し、医業を営む身になり、これほどの賜り物はありません。お手紙以外で最も嬉しかったのは「ネパールの剣」です。昔、重い心臓病のネパールのお子様の術前検査の主治医になったことがありました。手術が無事終わり、元気にネパールに帰国して1年半位たった頃、小包みが届きました。中に小さな剣が入っていました。剣の表面には「長尾先生に心から感謝します」と英語で掘られていました。お父さんが1年以上かけて立派な剣を彫ったのです。今も一生の宝物として部屋に飾っています。
キーワード 診療報酬
保険医療機関は、毎月の診療行為を「レセプト」という形にして保険者に請求する。保険者はレセプトを審査し診療報酬という形で支払う。直接お金のやり取りはしないので「現物給付」とも呼ばれる。
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この記事へのコメント
長尾先生の仰る事は、正論ですね。先生の「元気になったという手紙かはがきの方がよっぽど、気持ち良いです」とにお言葉に、そういう先生だったのかと思います。
でも、私はやっぱり、学会とか、研修会の参加する、交通費や、参加費用とか、医学書の購入費とかは、医療保険で支払ってるから、とだけでは、片づけられないのではとの思いはあります。
別に、手作りのケーキでも良いし、庭で採れた花や柿でもいいし、絶対、プレゼントをしてはいけないとも、何か、お礼しなきゃいけないと言うものでもないと思っています。
でも長尾先生のお気持ちも、分かって、良かったと思います。
Posted by 大谷佳子 at 2012年09月13日 02:43 | 返信
様々ですね。
救命救急の先生は、このような主義では
ありませんので、責任をもって治療にあたります。
また、大学病院の外科ドクターは、すんなり
机の中に…その後も度々謝礼をすると
過ぶんに頂いているので…と尻込みされる。
最悪…なのは…中核病院のドクター!!
三年近く…退院させず、ずっと入院させて
おきたいキーパーソンから、多額な謝礼の見返りに
他の家族の意見は無視。揚げ句にぼちぼちわるくなります。
それならいえに帰してよって感じ。
家で何かあれば司法解剖です。強迫?
お金の魔力は凄い。医師もよくも悪くも
人間性でしょうね
Posted by 匿名 at 2012年09月14日 12:40 | 返信
まあ、どちらにしろバレてますけどね。
病院の口コミ、2chや地域のネット掲示板に書かれまくってるし。
とりあえず、袖の下受け取る医者は、人間として糞だと思う。
結局貰ってるクセに、「むげにできない~」とか言い訳、
手術で大金支払わせた挙句、更に金品貰って、患者のせいにして、見苦しいんだよ。
いつの時代に住んでるんだ?犯罪者が。
なにが病院は経営が苦しい~もっと税金くれえ~だ。
おまえの謝礼金や菓子代使え。
Posted by 匿名 at 2013年11月13日 05:48 | 返信
口内炎に年がら年中侵されており、口内炎の治し方などに関して、多くの情報をリサーチしては自分で実験しています。今月読んだもので役に立った情報がこれです。口内炎の原因に関しては詳しくは解明されていないと、多くのサイトで見かけますが、相当整理されて論理的に口内炎の原因を解説しています。紹介されている口内炎の薬については、数年前に試してみたことがあるものもあり、僕的には人によると考えますが、口内炎の治し方、原因、予防法などについて詳細を勉強したい人には良い教材になります。私の場合、年に5~6回は口内炎になっているため、結構な数の方法を試していますが、睡眠時にマスクは試していませんでした。今日からやってみようと考えています。
Posted by 口内炎 at 2016年06月23日 04:13 | 返信
私も良く口内炎になるんです。
小さい時から、「口内炎ができたら、チョコラBBを、飲みなさい」と言われていたのでとりあえずのんでいました。2~3日で治りました。
最近そういえば、また口内炎ができました。なんでかなと思いながら、チョコラBBを飲んで、2~3日でなおったようでした。
でも、サンスターのG.U.Mを口腔内消毒に使用したら、口内炎が、ただちに治りました。舌を噛んでも、GUMでうがいをしたら、全く化膿したりしませんでしたし、痛みの僅かだったので、そんなものかと驚きました。
でも私の患者さんで「天疱瘡」と言う免疫の病気になった、80歳代の女性の呉服屋さんがいました。
鍼灸治療を望んでいたので、効くかどうか分からないまま、治療して、良かったようです。
これはその女性の亡くなったお連れ合いが、マッサージと鍼灸を仕事にする人だったので、患者さんの方が「天疱瘡に鍼が効く」という信念を持っていたようでした。
なんか、お孫さんも鍼灸学校に入れたり、私にお見合いを勧めたりと、プライバシーに入り込んでくる人だったので、イイカゲン治った所で、お断りしました。
口内炎と言っても、いろいろ難病もあるようです。
Posted by 匿名 at 2016年06月23日 06:38 | 返信
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