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シングル・シスターズ

2012年10月21日(日)

今週、先週末に開催した「生と死を考える市民フォーラム」の余韻が残っている。
何人かの参加者に「あの会に参加して認知症の考え方が変わった」と言われた。
アンケート結果が出たので、公開させていただく。
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シングルシスターズとは
丸尾多重子さんと有岡陽子さん。
史上初の介護漫才を披露して頂いた。

大阪しかできないイベント。
みなさん、涙と笑い。
感動の午後だった。

参加されたみなさん、一人ひとりの中に真実とヒントがあると思うので
じっくり読んで頂ければ幸いだ。

当院では、
春はがんで
秋は認知症で、市民フォーラムを続けている。

在宅患者さんには、
春は花見
冬はクリスマスパーテイを行っている。

医療は、患者さんや家族や市民と一緒に作り上げていくものだと思っている。
その気持ちで、市民フォーラムを、これまで200回以上開催してきた。
昔は毎週開催してきたが、最近大きなものは年数回程度。

10回生と死を考える市民フォーラム

住み慣れた街で認知症を楽し
■日  時:1013日(土)午後2時~4

■場  所:尼崎市総合文化センター 7階 第2会議室

■講  師:長尾クリニック院長 長尾和宏さん

      NPO法人つどい場さくらちゃん代表 丸尾多重子さん

      介護家族 有岡陽子さん

■参加者数:135名(事前申込114名、当日参加12名)

      ※その他 MRの方7名、つどい場さくらちゃん5名、
           スタッフ
11

 

■アンケート結果:53名の回答中、

本フォーラムに大変満足と回答した方 32

         満足と回答した方 19

                                無回答       2

                  ※普通・良くなかったと回答した方なし

 

■アンケート自由記述より

【一般の方】

・初めて参加しましたが、カルチャーショックでした。今後も参加させていただきたいです。


・私自身、
80歳を越えて認知症、介護について真剣に考えなければならない年齢になりました。今日のテーマは非常に参考になりました。


・介護の真髄を教えてもらった気がします。


・旅行に連れ出すスタッフの方々に頭が下がります。(多分あらゆる事態を想定して準備なさっているのでしょう)また私も母を参加したく思います。


・さくらちゃんの北海道旅行は見習うべきイベントだと思いました。


・私自身も赤穂市の特養に預けた母の食事の世話をしに、毎日パート勤めから帰宅後通っていました。最後は帰宅中に訃報が入り、がっくりしました。経験を持って自宅介護をしてあげたかった心残りが
20数年経った今も感じます。(「死んでもここにおりたくない」が母の口癖でした)


・産経新聞のコラムで長尾先生を知り、ずーっと切り抜きをしてファイルしています。一度生で先生のお話を聞きたいと思っておりました。念願かなって本日先生を見て、新聞の写真と生は全然違うなー、新聞の方が若く見えますよ。


・認知症の現実などユーモアあふれるお話を聞かせて頂きありがとうございました。


・本日は、楽しいお話をありがとうございました。介護と医療が一本化される日を望んでいます。


・楽しみながら介護をされている体験談を聞くことができてとても参考になりました。大阪府民ですがまたこういう企画があれば参加したいとおもいます。


・長尾先生の飾りのない話が面白く、納得できました。つどい場さくらちゃんの北海道旅行の
DVDを見ながら、将来ボケたらどうしよう、自制がなくなったら本性が出て、きっと憎たらしいババと嫌われるだろうなーと、密かに心配しておりました。今日でボケても長尾先生、つどい場さくらちゃんがある限り安心!!と心強く思いました。全てを受け入れてもらえると思いました。


・シングルシスターズに教えられたし、面白かった。つどい場が増えて欲しいなと思う。


・動くこと、食べること、考えること、笑顔の生活を送ること―認知症であっても、予備軍であっても、全く関係のない場合でも、心がけるべきことだと思う。


・何時の日にか自分にも訪れるかもしれない認知症について、つい先日から機会を得て、少しずつ学んでいます。まだまだ、未知の部分だらけですが、さくらちゃんのお話を通して少しずつ分かり始めています。兄がアルツハイマー型認知症なので、これからの付き合い方に役立てられたらと思っています。


・北海道旅行の写真ビデオを見せて頂いて、「死ぬことは生きること」だと実感しました。両親を末期ガンと老衰で亡くしましたが、もっと早く長尾先生のセミナーと出会えていたらと悔やまれます。これからは「明るい生き方」のゴールとなる「明るい逝き方」めざして楽しく過ごしたいです。

・もう少し先生の薬の話を聞きたいと思いました。アリセプト以外の薬の話が聞きたいです。「さくらちゃん」のようなところに集まってもらえたらよいなと思います。集える場を作りたいと考えているところです。また、「さくらちゃん」の勉強をさせていただきたいと思います。


・認知症に対する不安が少しなくなりました。外に出る大切さを感じました。


・食べること、出すことの大事さを改めて感じています。外出の機会を増やすことも大事。高齢者の仲間入りをしているので予防に努めたいと思います。旅行大好きなので頑張っていきたいです。


・認知症のことを詳しく説明してくださってありがとうございます。あまり認知症のことを知らず誤解している面が多くて地域で助け合っていけることを知り、もっと話を聞きたいと思いました。かいご漫才とても面白かった。介護でご苦労なさっているのに笑顔でされていて勇気づけられました。


・認知症の母を現在、見守りしています。これから先は不透明な分からない世界でしたが、今日のさくらちゃんのお話で明るくなりました。なんとかなりそうやなーと思えました。感謝です!!さくらちゃんに一度母と伺いたいです。そこにはたくさんの情報と元気をくれる処方箋がありそうですね。


・生き方、死に方を考えます。また、介護を共に自分らしく生きるためへの手助けとなる方々を知る、介護の制度がもっと縦・横の連携がうまくなることを願います。今日はありがとうございました。


・先生のお話、漫才楽しかったです。ありがとうございました。旅行のビデオを見れたのが良かったです。お薬のお話、お薬の副作用、弊害をもう少し説明してほしかったです。後半の裏話みたいなのが面白かった。


・介護される人、する人、ともに元気でいなければ平和で平穏な日常を過ごせないことを、かいご漫才で感じることができたのは大変有意義だったと思えました。


・友達とよく「認知症になったらどうしようか」と話していたのですが、今日北海道旅行の
DVDを見せていただいて、楽しく過ごせるのが分かったのでもうこわくありません。認知症になっても大丈夫、自分らしく生きられると感じました。勇気をいただきました。ありがとうございました。


・住み慣れた街で、良き医者・介護者などに恵まれ、認知症のお母さんを介護されていることが自宅ででき、笑顔をたたえて、今が一番幸せですと話され、食べること出すこと外出できることが大切ですとも話される様子に感心しました。


・長尾
Drのお話がよくわかります。リビングウィルの有効期間の在り方をもっと詳しく知りたく思いました。ありがとうございました。認知症のお話も大変役に立ちました。


・面白かったです。シングルシスターズ、息がぴったりで笑わせてもらいました。長尾先生のお話もとても良かったです。介護者も被介護者ももっと外に出ていけるようになったらいいなと思いますね。


・自宅で最期を迎えたいと考える方が多いが、現実はなかなか難しいと思います。情報を得ることと判断力が必要だと思いました。楽しいお話ありがとうございました。


【介護・看護職の方】

・ケアマネをしております。認知症の利用者を担当しており、最近施設に入所されました。訪問介護の担当者たちと共に在宅で頑張ってもらおうと調整し、いろいろ話し合っていましたが、介護者が限界を感じられて急に入所となり、残念な思いでした。つどい場が近くにあればと思いました。


・有料のホームで働いていますが、いろんなお話やビデオを見せて頂いて、私は今まで何をしていたんだろうと反省し、これから何ができるんだろうと考えさせられました。また機会がありましたら、お話を伺い、「私にできること」のヒントにしていきたいと思います。ありがとうございました。


・楽しかったです!サ高住のスタッフを辞めたくてうずうずしています。つどい場に関心があります。まずはさくらちゃんに入り浸ります(笑)


・在宅で、本当に、介護を楽しんで関わっている姿を見せてもらえて良かったです。看護者の負担を軽くするためにと思っていたデイサービスが逆に良くないこともあると改めて知りました。施設職員をして、在宅介護が、認知症あるいは高齢者の人にとって良い環境であることを再認識しました。デイサービスを利用してもらえることが介護軽減になると信じていました。食べること、排泄することの大切さを再認識しました。お二人の掛け合いがとっても分かりやすく、明日からの仕事の糧になりました。


・温かい話ありがとうございました。デイサービスで働いていますが、こんなに明るい介護者の方は初めてで、びっくりしました。たぶんいろいろな苦労があると思いますが、周りの方々、今までの親子関係、ご本人の考え方、とってもいい笑顔をされていて、こちらが励まされました。デイサービスをやめて元気になった…ということは現場の者としては少し胸が痛くなりました。また、今後の課題として考えていきたいと思います。


・他市で地域包括センターで仕事をしています。日々、認知症の相談がありますが、とても適切な支援やアドバイスができていると思えず、また、認知症キャラバンメイトの講座もしていますが、意味があるのかと思ったりします。介護保険も料金ばかりで中身については議論されず、認知症で困っている家族に対してもデイを増やしましょうというケアマネの対応になっていて、日々行きづまりや疑問に思って仕事をしていました。そんな中で今日は気持ちがそうか!とスッキリし、忘れていたことを思い起こさせていただきました。発見あり、楽しく、今の仕事に役立つ内容でした。私にとって笑うことは生きる喜びです。認知症の方も私と一緒のはずですね。


・私はファイナンシャルプランナーをで、成年後見やお金のよろず相談をさせていただいています。医療関係のお話を初めて拝聴しました。もっともっとお話を聞いて、情報を集めて、シニアの方にお役に立てたいと思います。本日はありがとうございました。


・今年
6月から福祉相談員として勤務しております。ご利用者の中で認知的な人が多く、今回のフォーラムでいろいろ参考になることが多くあり、今後の業務に生かしたいと思います。


・今回は特に施設勤務者には耳の痛い話が多く冷や汗でした。施設で当たり前の行動が実は利用者の尊厳を傷つけているのかなと参考になるお話が多かったです。次回も楽しみにしています。※営利・非営利の話は別口でもっと深く話が聞きたいです。ネットでのクチコミは介護保険では成り立つのか?掲示板ですら施設名が出た時点で弁護士が介入ですから。


・当たり前に生きていくことの大切さを感じさせてもらいました。ありがとうございました。生きていくことは死に近づいていくことです。どこでどのように最期を迎えるのかを自由に選びたいものです。往く人も残る人も少しでも悔いのないようにと思っております。ケアマネとしても、もっと日々勉強してまいりたいと思います。


・良かったです!明るい雰囲気で楽しい会場でした。長尾先生も明るい人柄でよかったです。
NPOさくらちゃんの丸尾さんも2度目のお話でしたが変わらぬ眼差しで優しさがいっぱいでした。


・長尾先生のお話初めて聞きました。昨夜の
TVは当直でしたので録画しました。12月の尊厳死協会での講演会も行かせて頂くつもりです。つどい場さくらちゃんの丸尾さんの漫才は最高でした。有岡さんの介護もとても幸せそうでした。いろいろ辛い場面を乗り越えての幸せをとても感じました。現在、有料老人ホーム内にあるクリニックの師長と、救急病院での現場のナースを兼務しております。どう死ぬかを考えるのはどう生きるかを考えることだと思います。尊厳死、どう生きるか、介護、医療、認知症、ずっと関わっていきたいと思っています。

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この記事へのコメント

あのう、今頃、お伺いするのも、何ですけど。「平穏死」と「自然死」と「尊厳死」の関係は、どこが一緒で、どこが違うのでしょう?
知り合い(と言っても、2~3年前に逆瀬川の駅前で、一人で、チラシを配っていたキリスト教の教会の信者か、牧師さん――70歳くらいーーの人)に手紙で、日本宗教連盟の事を聞こうと思って手紙を書いたのですが、長尾先生の著作の「平穏死」と「自然死」と、「尊厳死」の関係が、私自身が良く分かってないと感じました。
尊厳死協会ではなくて、平穏死協会でも、良いのではありませんか?

Posted by 大谷佳子 at 2012年10月21日 03:22 | 返信

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