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風邪かと思いきやインフルだった

2012年12月28日(金)

ノロウイルスの勢いもそろそろピークじゃないかな?
というのも、今週から、インフル患者さんが出始めた。
今日も風邪かと思いきや、インフルだと判明した93歳の高齢者がいた。

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風邪をひきまして、と言いながら入ってこられた。
結構元気そう。
しかし前日38度の熱が出たということで、インフルの検査をした。

なんと、陽性が出た。

疑ったから検査したのだが、本当に出ると少し驚いた。
あまりそんな風に見えないからだ。
長く開業医をしていると、インフルは、見ただけでだいたい分かる。

このようにあまり外出しない超高齢者がインフルになるということは、
もうすでにかなりの数の感染者がいると推定される。
当院では、、まだ数名だが、見逃しているのかな??

治療は、ラピアクタの点滴だ。
15分で終わり、最も早く解熱する。
私自身は、ファーストチョイスだと思っている。

夜、子供がイナビル吸入薬を吸ったが解熱しないとの
クレーム電話が入った。
イナビルを吸入してもすぐに解熱しない旨を説明。

これから、インフル診断をめぐるクレーム対応も始まる。
なんだかんだ言ってクレームをつけてくる人への対応は
私の仕事。

当院でインフル検査陰性だった人が解熱せず、翌日他の医療機関で
インフルと診断される。
そんなことはいくらでもある。

しかし「診療代を返せ」みたいなクレームを言う人がよくいる。

検査をすれば文句を言われ、
検査をしなくても文句を言われる。

ちゃんと診察して、分かりやすく説明をして
必要なら検査をして一緒に考える。
ただそれの繰り返しだけなのだが、上手くいかないひとがいる。

診断書をめぐるクレーム。
治療を巡るクレーム。
この季節は、クレーム対応が続く。





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この記事へのコメント

6年前に、父が87歳で死んだ時、一週間前に、リハビリに来てくれた、理学療法士が「お熱ありますよ」と言ってくれたのに、37度しかなかったので、忘れていました。
ある日、研修会から夜の8時ごろ帰ってきたら、父がウンウン唸っているので、なんだろうと思ったら、熱が38.9度ぐらいあって、10時ごろ、主治医の看護婦に電話して相談したら、「今夜はボルタレンの座薬を入れて、様子を見て下さい。明日医師が行きます」と言う事で、あくる日朝医師が来てくれて、鼻腔の検査をしてくれて、昼から、看護婦が2名点滴に来てくれて、やっと、熱が36度5分に落ち着きました。検査は「インフルエンザ」と出たとの知らせがありました。「あしたの朝、また熱があれば点滴に来ます」とのことでした。あくる日は36度5分だったので、電話でその旨伝えてお礼を言いました。すると、医師が「では、熱が下がったので、もう点滴にはいきませんよ」とおっしゃったので、思わず「ハイ」と答えてしまって、慌てて、もう一度電話で、「熱は下がったけど、点滴に来て下さい」とお願いしたけど、「さっき、もう良いと言ったでしょ!私は忙しいのです」と言われました。そのあと、父の熱が徐々に上がり始め、容体が苦しそうになったので、電話すると、「救急病院に行って!」との事で、救急車をお願いしました。父は「もう病院には行きたくない」と例に無く暴れました。それでも、無理やり、救急車に乗せて、病院に行くと、アルバイトの医師が「うちではインフルエンザとの結果は、出なかった。誤燕性肺炎だろう」と言う事で、導尿カテーテルを入れられて、入院となりました。それでも、熱は一進一退で、10日後に「MRSAです」と言われて、導尿カテーテルは、抜き去られていました。「大丈夫ですか?」と聞くと、看護婦さんは「ダイジョーブです」と言ってくれました。でも、父は一ヵ月苦しんで、死にました。
それで今は、母が88歳なので、私も母もインフルエンザの予防注射を2回して、母の体温が少しでも、高いと、主治医に点滴に来て貰って、私自身も風邪をひかないように、神経質になります。
90歳に近づくと、年寄りの風邪は表面に出にくいし、死の転帰を取る事が多いのではないかと思います。
母は、もう十分に、生かされたので、何時死んでも良いのですが、父が苦しんで死んだ様子は6年経った今でも、眼に焼き付いています。

Posted by 大谷佳子 at 2012年12月29日 03:00 | 返信

インフル発症後半日以上(正確な数字を失念いたしましてスミマセン)たたないと検査で陽性がでないという単純な事実というか常識を知らない方がまだまだ多すぎですね。

説明しても引き下がらない方の心中はいかなものかと、逆にお気の毒になったりもしますね。
先生はクレームのストレスをどうぞ上手にスルーなさってください。

Posted by チズ at 2012年12月29日 01:18 | 返信

肝心の事を申し忘れていました。父が崖を転がるように、肺炎になって、死んだのは、父が死ぬまで、タバコを止めなかったからです。
父が通院していた時の主治医が「僕は大谷さんの、お父さんの首を絞めて殺したくなる」と仰った時はビックリしました。タバコをやめろと言っても、やめない。あの薬を飲んでみますかと言っても、「ふーん」と顔を顰めている。「どうしてほしいのか、もうお手上げだ」と主治医が仰ったので、恐縮しました。
問題が悪化していく原因は一には、患者にあります。
私も、タバコが骨粗鬆症の原因になるとか、気管支炎や肺炎の原因になるとか、そこまで、知識がなかったので、父を本気で、教育しませんでした。
本当は、父はその医師を、信頼していたみたいですが、お礼の一つも、申し上げずにあの世の行ってしまいました。家族としては、申し訳なかったと思います。
通院していた時のお医者さんと、在宅医療で来て頂いたお医者さんは別の方です。

Posted by 大谷佳子 at 2012年12月31日 01:54 | 返信

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