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再び、都内医学生君へ
2012年12月30日(日)
都内医学生君から、返事コメントをいただいた。ありがとうございます。
医学生低学年でありながら、そのような視点を持つことはとても大切です。
もう少しだけ、言わせてください。
医学生低学年でありながら、そのような視点を持つことはとても大切です。
もう少しだけ、言わせてください。
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この度は質問させていただいた件に関して、詳細にご回答いただき非常に感謝いたします。先生のおっしゃる通り、医師がアウェイの状況で患者に接するところを見て、患者中心の医療を考えさせるものが在宅医療にはあると、僕も感じています。 いまは僕としては、学生が在宅医療にどうやったら興味をもつのかアプローチを考えていまして今回は質問させていただきました。在宅は病院へのアンチテーゼの一例にすぎず、先生が学生の意識を在宅に向かわせるためだけに、見学を受け入れているわけではないということはよくわかりました。 今の時代でも、医者以外から人間を診る視点を教えてもらう環境へアクセスすることは大いに可能です、学生が主体的に動けばの話ですが。 (都内医学生)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
君は理解の早い優秀な医学生だと感じる。
医学生の時にやっておきたいことを思いつくまま挙げておく。
1 本気でスポーツ
単純に体を鍛え、チーム医療の基礎を作るため
2 世界旅行、できらばアジアも
多様な価値観の中、ガラパゴス化した日本の医療を知る。
医者になれば、フラフラ旅行はできない。
3 映画観賞
昔の映画を観て欲しい。赤ひげ、デイアドクター・・・
4 肉体労働のアルバイト
どこかで、労働者をやって欲しい
私は、どかたのような作業を半年くらいやっていた。
夜間労働者もやっていたので、彼らの気分も分かる。
5 医療制度や医療政策の勉強
社会制度の下に、我々の任務があることを必ず勉強しておく
医者になればそれどころでない
私は大学4年生から尊厳死の勉強を始めた
6 大学の社会系サークルをのぞく
正会員でなくてもいいから、のぞいて欲しい
私の所属していた無医地区研究会には、いろんなクラブから
助っ人医学生が沢山来てくれた。
7 障害者施設の見学、生活に密着
私の場合、住んでいるアパート近くのゲームセンターの
マスターの本職が、障害者施設のボランテイアだったので
いろんなことを教えて頂いた。
8 野宿
新宿中央公園などで、よく浮浪者と一緒に野宿した。
ホームレスの気持ちが、少し分かる、
もちろん、夜の新宿も、これでもかというくらい堪能した。
9 ハヒチイハイクでの旅行
人生、なんとかなる、を体感する。
北海道を一周した時が、今思えば人生で一番楽しかった。
10 先進的な医療施設の見学
学生という身分は、まさに特権階級
柳原病院の見学や聖路加病院の見学にも学生時代に行った。
日野原先生の部屋まで押し掛け、東京医大にも来てもらった。
かたっぱしから、自分の目で見て考える。
いろんなことを書いてしまった。
要するにいろんな人間の生活
このような中に、”ザイタク”があると考えて欲しい。
いろんな人間がある。
いろんな仕事がある。
いろんな生活がある。
その上に、いろんな病気がある。
だから病気だけ診ていても、何もわからない。
土台である、人間、仕事、生活を見ないと、
病気を治すこと、癒すことが絶対にできない。
当たり前のことが当たり前ではない医学教育は
今も昔も変わらない。
私自身もそのように感じたので、自分で勉強してきた。
なにせ私の大学のスローガンは、
”自主自学” なのだ。
要は、自分で勝手に勉強しなさい、というのが大学の方針。
ちょっとヒドイと思うかもしれないが、医療なんてそんなもの。
求めよ、さらば与えられん。
この度は質問させていただいた件に関して、詳細にご回答いただき非常に感謝いたします。先生のおっしゃる通り、医師がアウェイの状況で患者に接するところを見て、患者中心の医療を考えさせるものが在宅医療にはあると、僕も感じています。 いまは僕としては、学生が在宅医療にどうやったら興味をもつのかアプローチを考えていまして今回は質問させていただきました。在宅は病院へのアンチテーゼの一例にすぎず、先生が学生の意識を在宅に向かわせるためだけに、見学を受け入れているわけではないということはよくわかりました。 今の時代でも、医者以外から人間を診る視点を教えてもらう環境へアクセスすることは大いに可能です、学生が主体的に動けばの話ですが。 (都内医学生)
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君は理解の早い優秀な医学生だと感じる。
医学生の時にやっておきたいことを思いつくまま挙げておく。
1 本気でスポーツ
単純に体を鍛え、チーム医療の基礎を作るため
2 世界旅行、できらばアジアも
多様な価値観の中、ガラパゴス化した日本の医療を知る。
医者になれば、フラフラ旅行はできない。
3 映画観賞
昔の映画を観て欲しい。赤ひげ、デイアドクター・・・
4 肉体労働のアルバイト
どこかで、労働者をやって欲しい
私は、どかたのような作業を半年くらいやっていた。
夜間労働者もやっていたので、彼らの気分も分かる。
5 医療制度や医療政策の勉強
社会制度の下に、我々の任務があることを必ず勉強しておく
医者になればそれどころでない
私は大学4年生から尊厳死の勉強を始めた
6 大学の社会系サークルをのぞく
正会員でなくてもいいから、のぞいて欲しい
私の所属していた無医地区研究会には、いろんなクラブから
助っ人医学生が沢山来てくれた。
7 障害者施設の見学、生活に密着
私の場合、住んでいるアパート近くのゲームセンターの
マスターの本職が、障害者施設のボランテイアだったので
いろんなことを教えて頂いた。
8 野宿
新宿中央公園などで、よく浮浪者と一緒に野宿した。
ホームレスの気持ちが、少し分かる、
もちろん、夜の新宿も、これでもかというくらい堪能した。
9 ハヒチイハイクでの旅行
人生、なんとかなる、を体感する。
北海道を一周した時が、今思えば人生で一番楽しかった。
10 先進的な医療施設の見学
学生という身分は、まさに特権階級
柳原病院の見学や聖路加病院の見学にも学生時代に行った。
日野原先生の部屋まで押し掛け、東京医大にも来てもらった。
かたっぱしから、自分の目で見て考える。
いろんなことを書いてしまった。
要するにいろんな人間の生活
このような中に、”ザイタク”があると考えて欲しい。
いろんな人間がある。
いろんな仕事がある。
いろんな生活がある。
その上に、いろんな病気がある。
だから病気だけ診ていても、何もわからない。
土台である、人間、仕事、生活を見ないと、
病気を治すこと、癒すことが絶対にできない。
当たり前のことが当たり前ではない医学教育は
今も昔も変わらない。
私自身もそのように感じたので、自分で勉強してきた。
なにせ私の大学のスローガンは、
”自主自学” なのだ。
要は、自分で勝手に勉強しなさい、というのが大学の方針。
ちょっとヒドイと思うかもしれないが、医療なんてそんなもの。
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この記事へのコメント
再び、記事でのメッセージありがとうございます。(遅くなりまして失礼しました)
先生の熱い思いが伝わり、感激しております。
私も、今後残りの学生生活で、様々な学びを経験できるようにしていきたいです!
Posted by 都内医学生 at 2013年01月03日 03:41 | 返信
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