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10年後の日本の医療

2013年01月06日(日)

10年後の日本の医療がどうなっているか予言してみたい。
医療瀬度では、国民皆保険制度はもう崩壊しているかも。
医療レベルは、確実に現在より低下している。
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医学・科学が進歩し、
iPS細胞もできたのに
何故、医療が退化するのか?

疑問に思うひとも多いだろう。

医学教育が無茶苦茶になっている。
・細分化激しく、横断的に診れる医者が益々減る
・老年医学や終末期医療をちゃんと教育する機能がほぼ無い
・新臨床研修医制度が、悪すぎる

研修医の一部は、当院にも1週間程度、研修に来る。
私に1日でも最初から最後までついて来れる研修医は、ほぼゼロ。
病院では研修医は、9時~5時の完全にお客さん扱いだ。


「研修が暇なので、ゴルフの練習を始めました!」

趣味やスポーツに没頭できる研修医生活。
昔、奴隷が、 今、貴族。

こんな研修医が10年後に指導者となったときに
この国にまともな医療があるのだろうか?

こんなふざけたことを言う研修医制度に誰がしたのか?
制度を変えられないは誰の責任か?

せめて、研修医の終わりに、再度、国家試験をすればどうか。
開業医に、臨床医になっても大丈夫か、判定させる。

そうすると、地域医療や老人医療に、気を入れるようになる。
私たち町医者も、もっと厳しくシゴキ上げる。

もっと実践的で厳しいトレーニングに変えないと
日本の医療は衰退する。

決して数の問題ではない。
質の問題であり、志の問題であることに、おエライさんは気が付いて欲しい。

実は看護師も同じことだ。
人を看ることができない看護師が増えている。

看護大学の教授が嘆いていた。
「最近は、死が怖い看護師が増えて困る」と。
本当は、その教授が一番怖かったりして。(笑)

医学部も看護大学も、そうした視点が無い教官で
埋め尽くされている医療界だ。

中村仁一先生が言われるように、年をとれば医療には近寄らないほうが
幸せになるひとがが、激増する時代になるだろう。

変えていけるのは、現場の我々と市民の協働作業しかないのか。
日本慢性期医療協会以外に、そうした患者志向の集団が見えてこない。

閉塞感で一杯の医療界ではあるが、
日々の診療の中に患者さんと家族と自分自身の
”beautiful life”を見いだせる医療人でありたい。





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この記事へのコメント

医師六年目のはしくれです。目の前の仕事、自分の専門知識の向上しか見えてない
盲目的な先生しか、少なくとも自分の周りにはいません。
俯瞰的に、社会にとっての、医師、自分の立ち位置、自分の
仕事の意義を常に意識していこうとおもいます。
治療学しか教えない授業じゃ、自分で何も考えなければ、あらぬ方向にしか進めない気がします。
治療学に傾倒し過ぎた医師•患者•医療のバランスを改善していきたいです。

Posted by ichikawa at 2013年01月10日 09:49 | 返信

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