このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com

退院支援と退院調整

2013年01月26日(土)

昨夜は、京都の宇都宮宏子さんの講演を拝聴した。
「病院から在宅療養への移行支援」という演題だった。
退院支援に命をかけている看護師さんの意気込みを感じた。
 

2つの応援
クリックお願いします!
   →   人気ブログランキングへ    →   にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ
 
 
朝一で松山から帰阪し、往診、外来、在宅のあと上京。
どうしても退院支援の現状を知りたかった。
病院では生活が見えないという話には、今も昔も同じだと思った。

退院支援と退院調整の違いも聞いた。
退院支援=意志決定支援。受容支援と自立に向けた支援。
退院調整=制度、福祉サービスへの調整、だそうだ。

2008年に、「退院調整に対する診療報酬上の評価」が新設された。

退院調整という言葉を止めて、療養支援という言葉のほうがいいのでは?
という意見も出たが、その通りだと思った。
調整という言葉は、上から目線に感じる。

薬剤師や歯科医は、退院調整に参加できないのかという意見が出た。
もっともだ。

「病院の訪問看護」という考えかたも提案された。
これもいい。

訪問看護の自己負担が、医療保険3割負担なのと
介護保険1割負担の整合性をどう取るのか?という
意見も出たが、まったくそのとうりだと思った。

フランスには在宅入院という制度があるそうだ。
その場合、自己負担はゼロだそうだ。

日本においても、退院後1ケ月の訪問看護の自己負担がゼロ
だったら、どんなに助かるか。
本気で在宅療養を推進するなら、そのほうが効果的だと思った。

終了後、最終で帰阪。

2つのランキングに参加しています。両方クリックお願い致します。皆様の応援が日々ブログを書く原動力になっています。

お一人、一日一票有効です。

人気ブログランキングへ ← 応援クリックお願い致します!

(ブログランキング)

にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ ← こちらもぜひ応援クリックお願い致します!

(日本ブログ村)

※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

先生
いつも拝見しています。
象の時間ネズミの時間、の本の本川達雄先生が、
老いについて心臓の鼓動回数の観点から指摘をされている本を読みました。
恐縮、僭越ながら紹介させてください。
長尾先生のお話に通じるものがあります。
世界平和はナマコとともに
長生きが地球を滅ぼす
内容はどちらも同じようなものです。

Posted by いつも拝見しています。 at 2013年01月27日 09:45 | 返信

アピタルの記事へのコメントなことをお許しください。
抗がん剤治療の卒業生のドキュメンタリー番組を、ABCテレビさんにでも、是非つくってほしいものです。
「免疫と闘うと炎症が起こる~云々」医療者にとって当然の常識でも、素人にはわかっていないことというのが結構あるものです。例えば、植物人間と脳死の違いとか。
「胃ろう」という言葉もよく耳にしていたが、本を読むまで知りませんでした。

Posted by 匿名 at 2013年01月27日 02:50 | 返信

コメントする

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com


過去の日記一覧

ひとりも、死なせへん

安楽死特区

糖尿病と膵臓がん

病気の9割は歩くだけで治るPART2

男の孤独死

痛い在宅医

歩き方で人生が変わる

薬のやめどき

痛くない死に方

医者通いせずに90歳まで元気で生きる人の7つの習慣

認知症は歩くだけで良くなる

がんは人生を二度生きられる

親の老いを受け入れる

認知症の薬をやめると認知症がよくなる人がいるって本当ですか?

病気の9割は歩くだけで治る!

その医者のかかり方は損です

長尾先生、近藤誠理論のどこが間違っているのですか

家族よ、ボケと闘うな!

ばあちゃん、介護施設を間違えたらもっとボケるで!

抗がん剤 10の「やめどき」

「平穏死」10の条件

胃ろうという選択、しない選択

  • にほんブログ村 病気ブログ 医療・医者へ