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早期の透析導入は良くない
2013年01月27日(日)
CKDとは、慢性腎臓病のこと。国を挙げてキャンペーンをしている。
軽いうちからしっかり治療することが大切。
人工透析を早めに導入しすぎると予後が悪い、そうだ。
ギリギリまで待ってから導入したほうが、あとがいい。
そう言えば、昔、こんな紹介状を持ってきた患者さんがいた。
「この患者さんは25年間、透析導入を拒否している人です」
25年間拒否しても、生きているということは、
もともと必要無かったということ。
腎臓病の大家からの紹介だった。
その後、在宅医療で見て、2~3ケ月で旅立たれたが、
腎不全というより、老衰のような印象だった。
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兵庫医大の中西健教授
1CKDへの早期介入の重要性
糖尿病腎症を尿中アルブミンを指標に早期発見発見する。
血清クレアチニンは、許容範囲。
ACEIやカルシウム拮抗剤による降圧と腎保護が重要。
血清カリウム値は、5.5までならOK。
あまり下げると、良くないので5~5.5でよい。
2尿酸管理の重要性。
高尿酸血症適切に管理すべき。
放置しないほうがいい。
3代謝性アシドーシスの重要性
代謝性アシドーシスもCKD増悪のリスクである。
重曹だけでなくクエン酸投与でも改善する。
モニターは静脈血液ガスでもいい。
アニオンギャップも静脈血液で代用できる。
4高リン血症(CKD-MBD)の重要性
血管石灰化が進む。
血清リン濃度の高い人は、腎機能の悪化が早い。
リンを下げることが大切。
タンパク制限が大切。そのためには、リンの測定を。
肉制限も大切。
5透析は早く導入しても意味が無く、むしろ有害。
クレアチニンが高くても適切な管理のほうが大切。
昔は、急性腎不全だったのが現在は
AKI Acute Kidney Injuaryに変わりつつある。
ラシックス<ダイアートのほうがいい。
造影剤腎症には禁忌。
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この記事へのコメント
人から聞いた話ですけど、炭酸飲料とか、スナック菓子はP(リン)がもの凄く多いそうです。それで、人工透析をしていらっしゃる方が透析食を工夫して食事されても、うっかり、炭酸飲料や、スナック菓子をつまむと、一気に、Pの値が上がるから気を付けて下さいとのことでした。
10代の子供もちょっとしたことで、骨折するのは、炭酸飲料やスナック菓子を食べて、Pの値が高いからだそうです。
Pを、入れると、美味しく感じるので、添加してあるそうです。
Posted by 大谷佳子 at 2013年01月28日 02:00 | 返信
相当昔のことですが、コーラにはリンがたくさん含まれているので健康に良くないと言われたことがあったように思います。今はこんなことはないのでしょうが、お手軽なスナック菓子や飲み物にはこの種の気を付けなければならないものが結構あるのかもしれませんね。
Posted by つつじ at 2013年01月28日 03:20 | 返信
つつじさんへ
この話のリンと、人工透析に関する話は栄養士さんから聞いたのです。
でも、フランスのロワゾーと言うコックさんが、日本料理を研究して、水を使った料理で、三ツ星を貰ったのですが、「自然の山の水は一番美味しい。ミネラルウォーターと比べると、美味しさがよくわかる」等と、TVで、喋ったので、三ツ星を剥奪されて、自殺したので、メーカーの悪口は言えません。
でも、健康を害するようなことはしたくありませんからね。特に子供の健康は大事です。
「やめられない、とまらない」リンの添加されたお菓子は、やめなければいけないようです。
薬と同じくらい...否、薬以上に、食べ物は重要みたいですね。
私はお料理ベタですけど。
Posted by 大谷佳子 at 2013年01月29日 02:21 | 返信
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