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抗認知症薬・レミニール
2013年02月03日(日)
アリセプトだけだった抗認知症薬だが、新たに3種類のお薬が加わった。
四国のある認知症専門クリニックの高名な先生の臨床経験を拝聴した。
その有名な先生は、300人に認知症患者さん全員に
なんらかの抗認知症薬を投与されていた。
「薬を出していない患者さんはおられないのか?」と質問したら、
「出していない患者さんは1人もいない。薬を出すのは医者の務め」と答えられた。
6割が、レミニールだった。
3割が、アリセプトで、1割が、イクセロンパッチ。
アリセプト⇒レミニールの場合が多いが、
アリセプト10mgを中止した翌日から、レミニール8mgからスタート。
1~2週間で、増量を目指すとのこと。
レミニールは、ぼちぼち使っているが、
もう少し積極的に使ってみようかな、と思いながら聞いていた。
抗認知症薬に関しては、様々な情報が交錯していて
本当のことろはわかりにくい。
介護の世界では、抗認知症薬を出す医者は、ヤブ医者だというのが定説?
しかし、現実には、よく効くケースもあるので、そうとも言えない。
おそらく、前頭葉症状が出た場合に、そのような評価になるのだろう。
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症例から見えてきた抗認知症薬
うつ傾向のAD(アルツハイマー病)。
アリセプト10mgでも無効例に
レミニールが効果あり。
DLB(レビー小体型)とレミニール。
レミニールはドーパミンにも作用するので
DLBを改善する場合がある。
レミニールで、妄想?
ドーパミンを増やすので、妄想が出やすい可能性はあり。
前頭側頭型認知症には、従来
SSRIを使っていた。
レミニール、イクセロンは
セロトニン増加による前頭葉症状の過沈静に作用する?
前頭様症状には
アリセプトが一番悪い。
イクセロンパッチは中間
レミニールが、3者のなかで最適か。
(SSRIより、レミニール?)
効果と副作用は表裏一体
患者を元気にすると介護スタッフから文句を言われることがある。
また介護スタッフから、それを副作用と取られることがある。
BPSDと環境
居心地がいいとBPSDが出にくい。
ADLとIADLの再確認
認知症に対する2つの面からの支援
1自立を促す支援
2エラーレス・ラーニング
エラーレスとは、誤り無し学習
間違いが不安・混乱を生むのでそれを起こさない。
1か2か
レミニールは軽度のうちから継続して使う
アリセプト10mgからレミニールへの切り替え例。
レミニール24は、アリセプト12mgに相当する。
レミニールの有効性として
・前頭様症状の改善
・抑うつの改善
・パーキンソン症状にもいい
認知症のファーストチョイスで使える。
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この記事へのコメント
レビーは薬剤過敏傾向が強いので、どの薬も極めて少量から始めてある程度介護しやすい状態に来れば、それ以上を望まず、薬を増量しないほうが良いのではないでしょうか。
レミニール12mg朝夕計24mg/日まで投与可能であると、製薬会社は書いていますけど、同時にその製薬会社が開示しているデータは、8mg朝夕計16mg/日と効果において顕著な差は無い、とも述べています。
尿閉薬のウブレチドも、原則5mg投与を前提とすることになったのも、効果において5mg/日と10mg/日では有意な差は無いからだと。しかし副作用は5mg/日を超えると急に増える。
にもかかわらず多量投与しようとする医師が多いようです。
レビーにはレミニールは8mg朝夕計16mg/日がMAXなのではないかと。
こういうことを言うと、たいていの医師は、ネットから仕入れた知識を振り回して素人が何を言うか!!!と怒るのです。ネットの知識は間違いだらけだ、そんなもの信用できない!!!!
ウチの母は、レミニール8mg朝夕計16mg/日までは状態良く、私はレミニールを処方してくれた医師に感謝していました。まったく疑っていなかった。もう薬を調べることもしていませんでした。でもある時から週に一度面会に行く度に(だいたい夕食時に行ってました)食べるとすぐ眠り込み声をかけても身動きしないことが続き、それでも私は疑わなかった。誰でも満腹になると眠いから。
そして失神、救急搬送。不満そうな看護師を尻目に、入院させないと言い張って、点滴だけで施設へ戻しましたがほぼ寝たきり(寝かせきり)です。意識はありますしトロミ食と栄養ゼリーを食べていますけど。
理由はまるで不明。
後日わかったことは失神までの二ヶ月間、レミニールは12mg朝夕計24mg/日で処方されていました。
そしてその医師は、失神後、ピタッとレミニール処方を中止した。うまいやり方ですね。
これが原因だ、と言っても証明できません。また、その医師が悪いわけではない。製薬会社の言うとおりにしているだけだから。
しかし、8mg朝夕計16mg/日までで継続してくれていたなら、母は今も、車椅子で皆さんと一緒に食卓に並んで自分で食べていたと思います。
4mg朝夕計8mg/日の使い始めの頃が、一番調子良かったような気がします。
Posted by komachi at 2013年02月04日 12:21 | 返信
副交感の増強作用は高度な徐脈をもたらす事があり、安易に処方されると循環器の医者に救急で回ってきます。高齢者は代謝も落ちているので、処方される先生は時どき心電図も取って頂けると助かります。クスリは諸刃の剣ですので
Posted by おおさわ at 2017年05月23日 10:40 | 返信
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