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2月9日(にく)に、肉を食べる末期がん患者
2013年02月09日(土)
末期がんの方を訪問したら今朝のラジオ深夜便を聞いてくれていて、正確に再現された。
「もし吐血しても、救急車を呼ばなない」ように、帰省中の息子さんにお願いしていた。
現役の(?)末期がんの患者さんも平穏死の放送を聞いていると知り、責任を感じた。
死の話は、末期がんのひとにはきついかもしれない。
「平穏死・10の条件」の本の話もなるべくしないようにしている。
しかし本を読んだり、ラジオを聴いてくれた患者さんは、怒るどころか
感謝してくれるので、少しほっとしている。
それにしても、あんなに正確に私の言ったことを覚えているなんて・・・
驚くくらい、言葉足らずの私の言わんとすることを理解してくれていた。
その患者さんは、夕方、息子さんに車に乗せてもらって、
肉を食べに行ったそうだ。酒も飲んだという。
「良かったね、にくの日に肉を食べれて」と言っても、キョトンとしている。
「今日は、2月9日、にくの日やんか。だから肉を食べに行ったんと違うの?」
実は、気が付かずに行かれたようだ。
でも良かった。
その患者さんは、ラジオを録音しておくべきだったと言った。
また、今朝の朝日新聞の私の記事を切り抜いてくれていた。
こちらのほうが感謝、恐縮。
末期がんであろうが、肉を食べられる。
小さな塊を良く噛んで食べてください。
生きるとは、食べること。
食べるとは生きること。
末期がんの方とともに生きる。
神経難病の末期の方とともに生きる。
自分も必ず死ぬ。
死ぬと言う点では、同胞で仲間だ。
私はただ多くを知り、薬を扱うライセンスを持っているだけ。
いつか年下の医者に、同じように薬をもらい、死んでいく。
「平穏死・10の条件」の本の話もなるべくしないようにしている。
しかし本を読んだり、ラジオを聴いてくれた患者さんは、怒るどころか
感謝してくれるので、少しほっとしている。
それにしても、あんなに正確に私の言ったことを覚えているなんて・・・
驚くくらい、言葉足らずの私の言わんとすることを理解してくれていた。
その患者さんは、夕方、息子さんに車に乗せてもらって、
肉を食べに行ったそうだ。酒も飲んだという。
「良かったね、にくの日に肉を食べれて」と言っても、キョトンとしている。
「今日は、2月9日、にくの日やんか。だから肉を食べに行ったんと違うの?」
実は、気が付かずに行かれたようだ。
でも良かった。
その患者さんは、ラジオを録音しておくべきだったと言った。
また、今朝の朝日新聞の私の記事を切り抜いてくれていた。
こちらのほうが感謝、恐縮。
末期がんであろうが、肉を食べられる。
小さな塊を良く噛んで食べてください。
生きるとは、食べること。
食べるとは生きること。
末期がんの方とともに生きる。
神経難病の末期の方とともに生きる。
自分も必ず死ぬ。
死ぬと言う点では、同胞で仲間だ。
私はただ多くを知り、薬を扱うライセンスを持っているだけ。
いつか年下の医者に、同じように薬をもらい、死んでいく。
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この記事へのコメント
母は間もなく97歳 要介護5です 2年ほど前に訪問介護士さんにおかしくなっても救急車呼ばなくてもイイですよねって話したら、本人に聞いてくれと言われました 人間てやっぱり死ぬのは怖いんでしょうね 呼んでくれと言いました 私も自分自身悪いことを言ってしまったのかなと少々気になりましたが先生のお話を聞いてやっぱりそのままで良いんだろうなとまたまた再認識しました。
中村仁一先生の事前指示書なるパイプ人間にならない方法等を読みましたが長尾先生のお話(お声)を拝聴し尊厳死を更に勉強しようと思います
ありがとうございます。
Posted by ,池田 廣 at 2013年02月10日 01:42 | 返信
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