診察室に入って、数秒で喫煙者と分かる。
クサイ、からだ。

「あなたはタバコを吸いますか？」

「いいえ」

「ホントは吸うでしょう？」

「いや、昨日からあまり吸いません」

やっぱり、吸っているじゃないか！！

１０人いたら、１０人ともそう言われる。

こんなクサいヘルパーさんは、私なら「帰れ」と追い返す。
しかし本人は自覚症状が全くない。

１年に何度も来る。
注射をうてと、引き下がらない。

こうしたヘルパーの多くは、医療費の減免票も持っている。
医療費がほとんどかからないので、薬をできるだけ沢山出せとねだる。

ヘルパーだけではなう、看護師、そして医師にも
多くのニコチン中毒患者さんがいる。

彼らの頭には、
「自分が医療・介護従事者であることと」や、
「患者さんにＰＭ２．５の１０倍の受動喫煙させている」という自覚が全く無い。

医療機関にとってはいいお客さんである、喫煙者たち。
彼らも実は被害者なのだ。

騙されているのだ。
拙書「禁煙で人生を変えよう」にすべて、カラクリを書いた。

いずれにせよ、タバコの煙で目が開けられない患者さんに
「咳を止めてくれ」と言われた時、なんと言えばいいのだろうか。

本当のことを言えば、喧嘩になり、
言わないでごまかすと、自分の心にモヤモヤが残る。

いずれにせよ、タバコを吸うひとが、医療や介護の現場で
働く資格は無いと思う。

必ず患者さんに受動喫煙させるからだ。
それが平気な神経が信じられない。

吸いたい人は、河原で思い切り吸えばいい。
違法でないので、吸う権利もあるのだろう。

しかし人を傷つけるのはよくないと思う。