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大田原市での在宅医療シンポ
2013年03月10日(日)
栃木県は広いし、県北の位置する大田原市周辺は、人口密度が低い地域だ。
多職種の方、また市民の方から意見を伺い、いろんな勉強をさせていただいた。
栃木県は何度も通過したことがあるが、
降り立ったのは、生まれて初めて。
雪をかぶった那須連山は美しいし、
大田原の風景ものどかで癒される。
東北の被災地にも近く
被災地支援の時にもあの山の雪を見たことを思い出した。
震災から2年目の前日に、被災地に来たのも何かのご縁か。
いわきや、南相馬、相馬のひとたちの顔が浮かんできた。
座長は、東京医大の11年先輩。
司会は、東京医大の1年後輩。
どこに行っても、地域医療では、東京医大の同窓が活躍している。
嬉しい限りだ。
さて、今日の講演トシンポジウムで印象に残ったことを列挙したい。
1 医師の在宅マインド
栃木県の開業医にアンケートを取ったところ、
6割の医師が、「今後も在宅医療に関わるつもりはない」と回答した点。
これは医学教育でないと変えられないと感じた。
2 地域格差
栃木県の中でも、大きな格差があること身を持って感じた。
地域が広すぎて、患者宅が点在するため、訪問看護も1日4件が最大だと。
3 インフォーマルサービスはこれからの課題。
共助はこれからのように感じた。
4 しかし栃木県医師会も栃木県も在宅医療には本腰を入れている。
問題は、市町村のトップ。首長ですべてが決まる。
5 ケアマネが医師tpの連携に苦労しているのは尼崎も同じ。
6 赤十字病院が、オレンジカードを発行して
在宅医療の後方支援に本気で協力しているのは素晴らしい。
7 市民も多職種も「まじくる」という感覚を取り入れて頂ければ嬉しいな。
その他、気がついたこと。
タクシーの運転手との会話。
「大田原の方の楽しみは何?」
「パチンコかな?」
「ゴルフは?」
「ゴルフの方が安いし、近所に聞こえがいいな」
「ところで先生、先日、用事で大阪に行ったけど、驚いたわ!」
「何が?」
「大阪では、どこでもタバコを吸えるるんだね。
大阪府立体育館の前に堂々と灰皿が置いてあって驚いた。
普通なら裏手にひっそり置いてあるなら理解できるけどね。
やっぱり、大阪だね・・・」
大田原のそのタクシー会社は、勤務中は、喫煙禁止だそうだ。
たとえ道端で吸っていても、会社から罰せられるという。
大阪市がタバコに寛容なことにすごく驚いたそうだ。
どうやら受動喫煙対策は、大阪は大田原に負けているようだ。
全国各地から、講演に呼んで頂くが、
それぞれの地域にそれぞれの課題がある。
どんな状況であっても、地域完結型を目指すしかない。
それはそこの住民も大いに参加すべきだ。
東北新幹線は、本当に、よく分からない。
1時間に1本だし、途中で、違う型が連結していた。
ちょとした異空間を楽しませて頂いた。
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この記事へのコメント
強風の中、栃木県北の大田原へようこそ!でした。東京の日本臨床倫理学会から、忙しく移動されて、お疲れのこととお察しいたします。栃木県と県医師会が主催の「とちぎ在宅医療シンポジウム」
穏やかな語りでの1時間ちょっとの特別講演、北関東は関西に比べるとやっぱり、リアクションが少ないというか、のりが違いますね。こころなしか、胸に大きな花を付けた長尾先生も大人しかった?
強風で遅れた東北新幹線、1時間に1本しか無いのは、那須塩原駅!だからです。宇都宮や郡山だったら、もうちょっと、マメに停車しますよ。
次回は、長尾先生の資料にもあった「日本在宅医学界大会in愛媛」ですね。
ありがとうございました。今夜も尼崎の夜を訪問されるのでしょうか?お身体ご自愛ください。
Posted by ゆいゆい at 2013年03月10日 07:34 | 返信
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