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LWの8%が活かされず

2013年04月12日(金)

毎日、全国から終末期医療に関する様々な相談が届く。
どれもが重くて、充分に応えきれないが、出版の喜びと責任を感じている。
それらの便り、悲痛な叫びを見るたびに、「まだまだ頑張らなくちゃ」と思う。
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(社)日本尊厳死協会は、リビングウイル(LW)を持ってて亡くなった遺族に
LWが活かされたかどうかのアンケート調査を行っている。

その結果、咋年は、8%の遺族が「LWが終末期に活かされなかった」と回答している。
無念の想いが綴られている。

ちゃんと文章でLWを表明していても、延命治療で苦しむ、日本の医療の現実。
そこにちゃんと目を向ける必要がある。

病院のお医者さんの説明を読むと、
「殺人者になりたくない」
「安楽死は殺人」
「理解できない」などの、言葉が並ぶ。

医学教育に死生学が無いので、こんなことになる。
医療が高度化すればするほど、死生学や臨床倫理学が必要となる。

無念の中で亡くなられた咋年の17人、
その陰に隠れた、おそらく、毎年何十万人の無念、そして人間復興に向けて
まだまだやらなくてはいけない仕事があると、認識している。

人を救う医療、予防医療とともに、
終末期の患者さんを癒す医療を、実践していきたい。


昨夜は、辻仁成の舞台「その後のふたり」を観た。
99%が女性、それも20歳代。

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この記事へのコメント

>医学教育に死生学が無いので、こんなことになる。

情報提供です。
もし皆様の中で、より良い医学教育をサポートするツールとして
模擬患者をやってみたいという関心をお持ちの方がおられましたら
日野原先生が理事長のライフプランニングセンターにて
5月下旬に2日間の養成講座が開催されます。
参加者募集中。場所は永田町 砂防会館。

詳しくは
http://www.lpc.or.jp/health_edu/seminer.htm

Posted by 梨木 at 2013年04月13日 12:55 | 返信

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