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紹介状に「平穏死」という文字が登場

2013年04月16日(火)

ついに、病院からの紹介状に「平穏死」という文字が登場していて、驚いた。
まだ、カッコが付いてはいたが、病院の主治医は平穏死という言葉を知ってるようだ。
もっとも、患者さんの家族が「平穏死」を希望しているのでお願いします、という意味だが。
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石飛幸三先生の造語である「平穏死」。
それを私も使わせて頂いた。

現在、「平穏死」という題のついた書籍を出している人間は、
石飛先生と私の2人しかいない。

石飛先生が3冊、長尾が3冊の、合計6冊。

これをもって、「平穏死ブーム」と怒るお医者さんが多い。
そういうお医者さんに限って、中身を全然読んでいない。
想像、思い込みで攻撃される。

それでも、ついに、紹介状の中に「平穏死させてください」のような文言が登場する
時代になったのだ。
感慨無量で紹介状を眺めていた。

読まないで一方的に批難する人に申し上げたいのは、
平穏死はブームでもなんでもなく、真実であるということ。

9割以上の医者は、平穏死を知らずに一生を終える。
看護師さんも同様だ。
むしろ市民の方がよく知っているのが、「平穏死」なのだ。

平穏死=尊厳死=自然死。

日本の尊厳死=欧米では当たり前なので言葉は無い。
日本の安楽死=欧米での尊厳死相当、日本では殺人罪。

メデイアは、上の3行を理解せずに、間違った記事ばかり書いている。
だから全く違う報道だらけになるので、注意が必要だ。

その平穏死について、今週木曜日は
慢性期医療展で講演させていただく。

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この記事へのコメント

医療従事者から自然に「平穏死」の言葉が出てくることは
大きな前進ですね。
先生のご尽力に頭がさがります。

Posted by 匿名 at 2013年04月17日 10:04 | 返信

当特養施設においても、石飛先生をお招きして、ご家族や当事者や他施設職員も参加自由で御講演をいただき、現在平穏死  看取り支援を試行錯誤で進めています。どんな事実も人の思いが繋がることで幸せを感じられる事を伝え続けられればと日々仕事を進めていますが、そんなときに長尾先生の思いと出会えました。職員にも伝えながら明るく元気に平穏死の時代を見えるようにしたいと思っております。
医者ありきの世界から人ありきの世界へ、長尾先生のご健勝と ご活躍をお祈りいたします。
有難うございます。

Posted by 吉田栄次 at 2013年04月17日 11:11 | 返信

母が脳梗塞で入院していた病院の医師は、家での看取りにしぶしぶ了解の様子でした。というより、現実を知らないという感じでした。家での介護は、本人も家族も幸せです。長尾先生に出会えて良かったと満足しています。あぁ~疲れた状態ではありますが・・・
 
 でも、簡単に在宅介護を推奨できない現状も体験しています。在宅を否定しているのではなく、頭で考えていた過去ではなく、実践している現在から考え、行政に言わなければと思っています。

 まず、24時間緊急対応してもらえる医師がどれほど存在しているか、在宅介護の家族の心まで汲み取り、確実な技術を提供できるレベルの高い看護師がどれほど・・・看護師を活かせる医師がどれほど・・・技術が伴いやる気のあるヘルパーがどれほど・・・どれほど・・・どれほど・・・国が在宅を勧めるなら介護を取り巻く環境が充実していないと本当に大変です。親孝行で実行力抜群の娘3人がいてもです。

 問題点の提起をもう手遅れかもしれませんが、何らかの形でしていきます。
 高齢化社会=認知症老人の増加の将来をもっと体験者が改善法も含めて、訴える場を作っていかないといけませんね。政治家って、どこまでわかっているのでしょうか。

 在宅介護に疲れた「疲弊家族」が増えれば、虐待を受ける老人も増えるでしょうから・・・
 先生の言われるように、「自分の最期は自分で考え、書きとめておく」そして、ピンピンコロリの終末を迎えられるように健康管理をすることが大切ですね。

 実感そのものを書かせていただきました。これまでは、在宅介護を全く考えてこなかった家族の言葉です。
 
 先生頑張ってください。応援しています。

Posted by さかえ家族 at 2013年04月17日 07:25 | 返信

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