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認知症学会教育セミナー
2013年04月22日(月)
日々、認知症に関して発信しているので、最新の認知症学について勉強した。
アミロイドカスケードとαシヌレイノパチーからの2つのアプローチがある。
この教育セミナーに缶詰めになるのは3回目。
これで、3年間の認知症専門施設での研修を終えたことになる。
また認知症専門医試験の受験資格を得たことになる。
このセミナーが楽しみだ。
昨年来、3回連続の受講。
認知症学の最先端を確認することができる。
医学を知っていると、ケアも理解しやすい。
医学もケアも、私には両方大切。
普段疑問に思っていることに、沢山のヒントをもらえる。
以下、私のメモ。
講演1 アルツハイマー病(AD)の新しい診断基準と
それに関連する治療の新展開
筑波大学 玉岡晃先生
Aβ沈着の意義について。
ADの5%は家族性である
その次に神経原性変化が起きる。
【病因】
・アセチルコリン仮説=これは結果でる。
・アミロイドカスケード仮設=根本的原因の仮説
グルタミン酸神経毒性仮説
Aβが細胞内に蓄積=老人斑
→タウタンパク=神経原性変化
→神経細胞の壊死
【従来のADの定義】
=Aβとタウが蓄積して徐徐に進行する病気
・ICD10での認知症の定義
記憶力の低下、判断と思考の低下、ADLの低下
・DSMⅣ
記憶障害を必須として、失語、失行、失認、遂行障害があり、
持続してADLが低下する。
FTDの初期は、これでは診断がつかない場合がある。
意識障害やうつの除外をする。
一旦アミロイド依存性になったあとは、
アミロイド非依存性にADの病状は進む。
【バイオマーカーの進歩】
・MRI
・脳髄液 Aβ42が減り、タウが増加する
・アミロイドイメージング、アミロイドPET
アミロイドPET
FDG=PET
AD以外でも陽性になる場合がある。
40歳代から陽性率があがる。
剖検で老人斑がみられる段階とは15年の差がある。
正常→MCI→AD
今後、抗MCI薬の開発が急がれる。
MCIの早期診断が重要。
抗アミロイド薬(免疫療法など)、疾患修飾薬の開発が期待される。
【AD新基準】
・連続性としてのAD
・新しいバイオマーカーの開発
・非健忘型ADの存在を認める
・ADの原因遺伝子の同定
未発症キャリアーの方の同定
【ADのバイオマーカー】
Aβを反映するバイオマーカー
神経障害を反映するバイオマーカー
プレクリニカルAD
・発症前AD研究
・PreMCIのフォローアップも大切
・自覚的な認知機能低下にも耳を傾けることが大切
【Preclinical ADの問題点】
無症候性アミロイド沈着=Preclinical ADと言っていいのか?
倫理的問題
アミロイドイメージング陽性でもADになるとは限らない。
アミロイド陽性かつ神経変性院性例の検討
アミロイド抵抗因子の研究
Nun修道女研究では、
語学教育が教育歴が防御因子となり得る
防御因子を蓄えることも大切
講演2 αシヌクレオパチー(αS)の分子病態と
それに基づく診断・治療法の開発
金沢大学 小野賢二郎先生
【αシヌクレオパチーが異常蓄積する疾患群】
・パーキンソン病(PD)
・レビー小体型認知症(DLB)
・多系統萎縮症
メラトニンは、αSの凝集、成熟線維凝集、オリゴマー化を抑制。
αSの神経毒性を軽減する。
メラトニン受容体アゴニストのロゼレムについてはまだ不明。
【バイオマーカーとしてのαS】
加齢で脳脊髄液中のαSは減る。
・αSnのPETイメージング
まだ実験段階、
Aβも染まるので、選択性に課題が残る。
講演3 認知症の地域連携の現在と将来
東京都健康長寿医療センター研究所 粟田主一先生
地域連携は地域包括ケアの中に、位置づけられている。
すでに国策になっている。
【認知症の救急搬送】
腰椎圧迫骨折が一番困っている。
本人 無理やり私を病院に連れて行く
ボケ扱いする
無理やり
長男 とにかく入院させたい・・・
【MCIへの介入のジレンマ】
福島県の早期認知症センターが紹介された。
小林先生は、軽度認知症研究会を主宰。
しかし、MCIをどこまで告知するかという問題。
またそのレッテルを貼るのかという問題がある。
どこまで医療の介入が必要なのか。
すなわち、病院が認知症を作っているのではないか?
というジレンマを抱えた中での、MCIスクリーニングであることを
自覚しなければならない。
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この記事へのコメント
「すなわち、病院が認知症を作っているのではないか?」
病院が色んな病気を作っていると思います。多くの、単に悩めるだけの健康人を薬漬けにしてしまうのが精神病院。「一人で悩まないで」といった優しい誘い文句につられて、つい受診してしまうと泥沼地獄。信じられないような現実が多数報告されています。メジャーな報道としては読売新聞、佐藤記者の「精神医療ルネッサンス」。http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=50566 今は情報整理中ですが、過去記事を読めます。できるだけたくさんの方がこの問題に気付くべきだと思います。日本のために。
また、時々ブログを読ませてもらっている山口県の脳外科医師も、「・・・とまれ、今お元気なら無闇に病院へ行かぬことです。どこも悪くないのに念のためになんて理由で病院(大きな病院は特に)行かぬことです。間違いなく病人にされます、間違いなくわんさか薬を飲まされます。脳ドックなど受けぬことです。」と書いておられます。(http://blog.livedoor.jp/hirotanougeka/archives/25142612.html)
素人なりに漠然と感じるところ、「脳」や「精神」や「心」については、正常と異常の境目が難しいので、その時々の社会情勢や経済状況や医療政策や人口に占める年齢層の割合などによって「病気」の基準を変化させているのではないでしょうか。問題は、誰が「病気である」基準を決めるのか、ということではないかと。
「精神」や「心」については、時代の変化、経済状況の変化によって、「病気」の内容も基準もどんどん変わっていくと思います。
現時点での認知症の症状は、向精神薬投与による副作用によって悪化させられている部分がかなりあると思います。
ようやく、「向精神薬を使わずに認知症ケアができる」ことが、その国の認知症治療のレベルの高さを証明するものである、といった風潮が出てきています。
でも、終了間際の病院や診療所にはいつも、バリッとしたスーツ姿の製薬会社の営業マンが緊張した顔つきで医師が出てくるのを待っていますね。
Posted by komachi at 2013年04月22日 06:52 | 返信
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Posted by ルイヴィトン 財布 at 2013年05月22日 05:09 | 返信
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