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報道を受けて猪瀬都知事は、謝罪会見のような会見をした。
テレビで見したが、まったく反省しているようには見えない。

その後、ツイッターで「誰が味方で敵か、わかったのは収穫」とつぶやいた。
くわえて、「貴重な体験」とか「よく分かったのは収穫」と、書きこんでいる。

彼は、全く反省をしていない。
事の重大さを全く認識していない。

私は、猪瀬さんがどんな方か、会ったこともないので、実像を知らない。
しかし報道を見る限り日本の首都、東京を預る資格は全く無い方のようだ。

石原・前都知事の放言癖を真似したつもりだったじゃないかな。
気持ちは分からんでもない。

しかし、舞台はＩＯＣ。
そこは、日本ではなく、世界なのだ。

トルコは、猪瀬発言を「友好的な競争を」で返した。
これぞ大人の対応、と高く評価したい。

東京は大切な都市。
世界から見れば、日本の顔だ。

そこにオリンピックを誘致しようと頑張っている日本人がいる。
彼らは純粋に、国益のためにボランテイア活動をしている。

そんな中での、猪瀬さんの舌禍の代償は大きいと思う。
謝罪後も強気であることが、私から見て最も不安である。

猪瀬さんにはトップの覚悟が全く無いようにみえる。
はっきり言って、日本人の恥を世界に晒したと思う。

あの上から目線発言は、どこから来るのだろう？
ハッキリ言って傲慢さは、橋下さん以上に見える。

東京都民は、よくあのような人を容認できるのだな、と感心する。
そうとうに懐が深いのだろう。

石原さんの傘の下、言いたい放題なんだだろうが、
馬脚を現す、とはまさにこのことかなと思いながら見ていた。

私は、猪瀬発言は五輪精神を汚したと思う。
ＩＰＣと、世界と、東京都民に対して謝罪、反省するべきだ。

もっともこれは東京都民が判断されることで、大きなお世話かもしれない。
しかし日本国民の私が彼の言動に意見する資格は充分あると思っている。

これを書けば、笑うひとがいるかもしれないが、
政治家に比べたら、医療界のトップのほうが、ずっとずっとモラルが高い。

世間からは医師会は常に悪く言われるが、日本医師会のトップの先生方は
しっかりトップの自覚と高いモラルをもっていることを、蛇足ながら付け加えておく。

とにもかくにも、猪瀬さんの汚点は、ちゃんとした言葉での謝罪ができないのなら
辞任という形で国際社会に表明するしかないのではないか。

小学生の時に見た東京五輪を楽しみにしているものとして、そう思ったまでです。