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甲府、最高!

2013年06月02日(日)

日本死の臨床研究会関東支部大会の特別講演にお招き頂いた。
会場は、山梨県甲府市にある山梨県立大学。
前夜祭から盛り上がっていた。
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甲府駅からタクシーで1250円で、湯村温泉に到着。
湯村ホテルの一室での前夜祭。

ホスピスの名医たちは、夜のエンターテナーでもある。
ホスピタリテイに溢れた本当に楽しい前夜祭を堪能。

午前4時まで部屋で仕事。
在宅患者さんの看取りや救急搬送など・・

湯村温泉の朝風呂に、10分だけ浸かった。

開会式で、86歳の横山宏先生がご挨拶。
この先生は、日野原先生より凄いと思った。

このような医師になりたい!
そう感じた。

オープニングアクトは、なんと、陸前高田の流木から造られたバイオリンとピアノだった。
演奏は、地元の高校2年生だが、演奏レベルは、完全にプロ並み。

偶然、3週間前に大阪のロシア領事館で見たバイオリンに
今度は、甲府で出会った。

2回も出会う人はそういないだろう。
バイオリンの芯には、あの奇跡の一本松が使われている。

アンコール曲は、花は咲く。
涙が止まらない。

講演の前に、こんなになったのは初めて。
しかし自分の講演は、いつもの調子で、終えることができた。

泣いている方が、沢山おられた。
私の著書は、すぐに完売した。

あの有名な山崎章夫先生が、私に近ずいてこられて
「とっても良かったよ!」と囁いて頂き、これも嬉しかった。

この研究会で、実にろんな方とお出会いした。
どれも凄い出会いばかり。

30年前、長野県の浪合村の無医地区活動を
手伝って頂いた先輩医師にも声をかけて頂いた。

その先輩は、耳鼻科医だが、年間120人も在宅で看取っておられると
聞き、驚いた。
さすが東京医大。

あと、拙書「平穏死・10の条件」のアマゾンの項目を開いて欲しい。
なんと、そのブックレビューの最初に出てくるのは、スキルス胃癌の女性だった!
http://www.amazon.co.jp/product-reviews/4893087770/ref=dp_top_cm_cr_acr_txt?ie=UTF8&showViewpoints=1

たしか、感激して、このブログで取り上げたこともあった。
どこの誰か知らないが、元気にしているのかな?なんて時々思っていた。

その方が、わざわざ遠方から私の講演を聞きに来て頂いていたのだ。
講演後、声をかけて頂いた。

そしてまるで10年来の友人のように、仲良しになった。
主治医ではないので、本当に友人になることができた。

現在、執筆中の抗がん剤に関する本の相談にものっていただいた。
なにせ彼女は、現役バリバリの抗がん剤治療中の癌患者さん、なのだ。


想い出が沢山できた甲府を後にする時には、日が陰っていた。
甲府から新横浜に直通する、土日にただ1本だけの特別電車
「はまかいじ」号に飛び乗った。

甲府は、人口20万人。
山梨県は、人口80万人。

やや遠い。
しかし、自然は豊か。

しかし新宿まで、わずか1時間半。
横浜からも1時間半強。

本当はもっとゆっくりしたいが、後ろ髪を引かれる思いで後にした。

「死」の研究をしていて良かった・・・・
なんて、初めて思った。

そして死の臨床研究会の特別講演を同じ年に2回もすることは、人生に、もう2度とない。
それもこの分野の第一人者である柏木哲夫先生と並んで講演させていただき光栄だった。

こんな私を呼んで頂き、優しくもてなして頂いた、山梨の緩和ケアなどの関係者の皆様
本当にありがとうございました。
この場をお借りして、心から御礼を申し上げます。

すごく勉強になりました。
そして、心が洗われました。

なによりも、思いっきり、癒されました!




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この記事へのコメント

長尾先生、今日はお疲れ様でした。
今日の講演会に参加させて頂きました、件の癌患者(笑)です。
先生にお会い出来る日を楽しみに、体調を整えて過ごしてきました。
今日、お会い出来たこと、心から嬉しく本当に光栄に思えます。
命ある限り、先生を心から応援しています。
どうかお身体、ご自愛してお過ごしください。
今の自分に起きていること、これから起きるであろうこと、自分なりに受け止めて、精一杯生きて行きたいと思います。
死に様は、生き様そのものだと思います。
どう死ぬのかは、どう生きたのかの結果だと思います。
だから私なりに生きて行こうと思うのです。
今日は本当にありがとうございました。

Posted by SONWAI at 2013年06月02日 08:39 | 返信

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