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スピリチュアルケアとは「寄り添う」こと
2013年06月02日(日)
30年前、延命治療をしまくっていた病院の近くで柏木先生は日本初のホスピスを開設。
不思議なご縁に体を震わせながら、「生きること、寄り添うこと」という講演を拝聴した。
●震災時 人は何を必要とするか?
―時間経過と必要な援助―
直後 差し出す 技術 上から 技術力
初期 支える 体を 下から 体力
中期 寄り添う 心に 横から 人間力
後期 背負う 魂を 全体で 宗教の力
●全人医療に求めまれる力
・差しだす
・支えることができる
・寄り添う
・背負う
●寄り添う、とは?
・励ます、は外から、うえから目線
・支える、は下から目線
・寄り添う、は横から
信頼感に裏打ちされている
●寄り添うと励ますとの違い
励ます 寄り添う
外から 逃げ出さない
参加しない 参加する
●がんの病期と基本的態度
・がんの治療期 励ます
・再発がん、進行がん 支える
・末期がん 寄り添う
●スピリチュアルケアギバーに求められるもの
=人間力
●人間力とは?
1 聴く力
2 共感する力
3 受け入れる力
4 思いやる力
5 理解する力
6 耐える力
7 引き受ける力
8 寛容な力
9 存在する力 逃げ出さない
10 ユーモア
●ユーモアとは? by デーケン先生
にも関わらす、笑う事
愛と想いやりの現実的な表現
●スピリチュアルケアの体験
・理解的態度と受け身の踏み込み
・そして寄り添うこと
●スピリチュアルケア=寄り添うこと
・どうして?と問われても、答えは無い
・スピリチュアルケアは日常診療のなかにある
●人生とは
・人として生まれ、人として生きること
・人として生まれ、魂を持つ存在として生まれる
・人として生きること 存在する意味を考えながら生きる
・死を視野に入れて生きること
●安 からの三側面
・からだ ―安全
・こころ ―安心
・たましい ―平安
●サマセットモーム
人間の死亡率は100%
●哲学者 掘秀彦 82歳の言葉
「毎年、死が私の近ずいてくる」
●吉田松陰の言葉 安政の大獄 30歳で刑死した
「死が追いかけて来る」
●死という現実
生の延長線上に死があるのではなく
人は日々、死を背負っている
●人は生きてきたように死んでいく
・不平の人は、不平を言いながら死んでいく
・感謝していた人は、感謝しながら死んでいく
●しかし、稀に例外もある
不平の人→感謝の人になって亡くなることもある。
最期の跳躍 ・人生の振り返り
・してもらったこと、してあげたこと
・自主的内観療法
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柏木先生の講義は、ユーモアにあふれていた。
毎度のことだが、今日も感心した。
無駄な言葉が、ひとつも無かった。
やはりこの先生は、日本のスピリチュアルケアや
緩和ケアの第一人者であると、あらためて思った。
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この記事へのコメント
私も昨年5月19日(土) 法人の記念講演会で柏木先生に初めてお会いし、講演を拝聴しました。「死にざまこそ人生」~ありがとう」と言って逝くための10のヒント~
その中で最も感銘を受けた内容が「先生の役にたって死にたい」のくだりです。「死は敗北」の考えから発せられる「役にたたない励まし。それどころかマイナスの感情を残してしまう励まし」。それ以降は「理解的態度」で接されたそうです。「寄りそう」と言う言葉を愛おしく感じました。長尾先生、お忙しそうですが、お体には気をつけてください。
Posted by 社会医療法人 愛仁会 藤野 初恵 at 2013年06月03日 09:57 | 返信
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