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世の中、平和なんだ

2013年07月15日(月)

大阪の中心地に何時間もいて、いろんな人と話しをしていた。
合間に、普段は行かないヨドバシカメラの店内をうろついた。
この10日間、いろんな人間ウオッチングをさせていただいた。

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日本には、ワーキングプアが増えている。
非正規雇用者が2000万人もいるという。

年収が生活保護の半分である100万円の若者が増えている。
大金持ちと貧乏人の格差がますます広がっている、という。

でも本当かな?とさえ、思ってしまう。
もちろん本当なのだが。

若者は、現在の日本に満足しているのか。
少なくとも、大きな不満は無いように見える。

道行く人たちにはある程度、満たされているので、大きな怒りは無いように感じた。
当然、政治にはまったく無関心。

一方、電機屋さんの店内は、大勢のお客さんで大混乱。
パソコンや携帯がもの凄い数、置いてあり、相談コーナーは満員。

あれほど沢山のモノは、私の今後の人生とはほぼ無縁。
そういった意味では、もう私は時代に取り残されている。

幸か不幸か、欲しいものが無い。
携帯用のひげ剃り(2000円)を買った。

家のテレビはいまだにブラウン管の小さいテレビだが、壊れないので買い変えられない。
格段の大きく、美しいテレビが大量に展示されているが欲しいとは思わない。

壊れたら買うつもり。
しかし今の私に必要なモノは、情けないことにひげ剃りだけだった。

こんな人間はまずいないから、電気産業は発達し、
国際競争に勝つことができる日本であるのだが。

その意味では、あまり買いものをしない自分は非国民。
そんな気さえしてくるのが、”ヨドバシカメラ”という空気。

さて、大物政治家、党首、大臣経験者などが演説する前を
いろんな人が、ほぼ全員、全く無視して通り過ぎて行く。

いくつかの政党を観たが、同じような感じだった。
超盛り上がっているのは、ある宗教団体だけ。

街宣車の前で競馬新聞を歩きながら立ち読みするオッサン。
メールを打ちながら歩く若い女性たちは、うんざりしている様子。

愛の囁きに夢中でまったく眼中にないカップル。
ヨドバシカメラでの買い物に夢中な若ものたち。

その横で平気で立ち小便する若者と
道端で平気で化粧をする女性たちも。

100人いたら、99人は、政治には無関心。
ときおり足を止めるのは、年配の関係者のみ。


映画「タイタニック号」の、最後の晩さん会を思い出した。
あるいは、東北の震災の時の南三陸町の津波の映像を思い出した。

今、日本は非常に危険な状態にある。
この10年間、混迷は深まるばかりだ。

民主党に政権交代しても、権力を握った途端、初心を忘れてしまった。
人間、地位と名誉とお金を握ったら、あとは落ちるしかない、のを地でいった。

その原因を造った幹事長がいまだに采配を握っていること自体に
国民が呆れかえっていることに気が付かないほどの、裸の王様状態。

民主党に人気が戻ることはもうない。
ということにすらまだ気が付いていない。

維新の会は、慰安婦発言で本質を露呈した。
みんなの党は、存在感を出しきれない。

そんな中、共産党が大躍進。
それだけ自民党以外の既成政党がだらしない、ということを写しだしている鏡のようだ。


借金地獄なのに、さらにサラ金で借金を重ねて派手な生活を維持している。
シャブ中と同じなんがだ、今がよければしれでいいじゃないか、という自民党。

福島のことも、被災地のことも、永田町では忘れ去られているように見える。
弱者切り捨ての方向を、みんなが、良しとする空気が怖い。

一党独裁の楯となる抵抗勢力が無いことを一番、恐ろしいことだと
内心、それを思っているのは、安倍総理自身じゃないかと思えてくる。

それくらい、野党各党のだらしなさと国民の無関心が
相まってこの国は、どこへ行こうとしているのだろうか。


しかし人々はみな、それぞれに満足しているようだ。
諦めているようだが、それ以上に関心も無いようだ。

今度の参議院選挙は、本来、良識の府を選ぶ選挙。
憲法改正にしても、一院制への移行にしても、節目となる選挙。

ねじれの解消が目的ではなく、良識の府を高めるための選挙。
場合によっては、自分たちの生命に直接影響してくる選挙のはず。

しかし人々は政治に期待していない。
そこそこ、現状に満足しているのだ。

ねじれ解消を良しとする空気は、鬱積した決められない政治への裏返し。
一党独裁が、どれだけ怖いことかを知らない日本人の方が多くなった。

いろんな候補者を見てきた。
候補者の関係者からも生の情報を聴いた。

しかし肝腎の国民、市民の関心がイマイチ。
原発再稼働にしても、被災地支援にしても、ほとんど興味が無いように見える。

他人の不幸には興味が無い人が多いなー、とつくずく思った。


日本は、かつて、知らないまま気が付いたら戦争になっていた。
意図せずして、いつのまにやら、そうなっていた、というのが歴史の真実。

現在は、戦争というより、気が付いたら国土が取られていたという可能性がある。
内政も外政も相当な国難にあると思う。

それとも、経済も官僚制度も腐敗政治も、まだ貯金があるのだろうか。
勤勉な国民性が、貯金での政治をかろうじて容認しているのだろうか・・・・



ところで、自分がこの夏にしたいこと。

・サザンのコンサートに行きたい
・好きな映画を何本か観たい
・久々にカラオケに行きたい

ああ、この自分も完全に平和ボケしている!
立ちションしている若者と、同じじゃないか。

50年前、親父に肩車されて観た記憶の中の大阪道頓堀も
現在の道頓堀も、人々の笑顔は基本的に変わっていない。

50年間、この国の平和が続いていることは、どうも間違いないようだ。
しかし、そろそろ怪しいと思うのは、単にオッサンの不安だけなのかな。

不安だけならいいが。

まあ、現実であっても、こんなひ弱な政治と市民では、
行くところまでいかないと、誰も気が付かないのだろう。

尼崎は、弱者が多い街。
でも弱いことは悪いことではない。

貧困の連鎖が気になってしょうがない。
ここにいて一番思うことは、教育の充実。

尼崎を強くするためには、もっと教育を強くする。
先生を鍛えないとダメ。

尼崎は日本の縮図だとも思っている。
経済より、モノより、人の心が豊かな街を目指してほしい。


選挙は政治を考えるいい機会だ。
政治音痴の私でさえ、いろんなことを考えるのがこの2週間。

医療も介護も社会保障も、すべて政治。
社会保障は国家の土台。

あとで文句を言っても、もう遅い。
文句は、来週の選挙でしっかり表明したい。

来週の選挙は、健全で良識ある政治家を選ぶ選挙だ。
政党名は関係無い。

むしろ、自民党以外から、立派な人を見つけて投票する選挙だと私は思う。
その人たちが、結局は自民党を助け、ひいては日本国を救ってくれると信じている。

みなさんの選挙区で、立派な野党候補はいますか?
もし現職の野党候補がいるなら、その人の6年間の実績をよく調べて欲しい。

ちなみに、大阪には梅村さとし、という候補(現職、大阪府選挙区)がいる。
万一、彼が議席を失ったら、国にとって大きな損失だと思うが苦戦している。

全国的にみれば、維新の会やみんなの党や共産党や無所属にも、立派な候補者がいる。
本来は参議院は政党選挙であってはいけないと思うがそんなことを言ってもしょうがない。

政党という色眼鏡を外して、本物を選びたい。
なに、本物がいない?

たしかに。
でも、そう思っているだけで、単に知らないだけかもしれないし。

ネット選挙というならば、もう少しネットを使いやすい選挙にしてほしいな。
まあ、政治について、いろんなことを考えたこの7月が過ぎようとしている。


















 

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この記事へのコメント

「行くところまでいかないと、誰も気が付かないのだろう」
長尾先生は、厚生省と医療ビジネス(製薬会社と医師)の癒着に、すでに気がついておられますよね。

特に、向精神薬の大量多剤投与の問題、認知症薬の薬害、子宮頸がんワクチン被害・・・ etc.
残業漬けの毎日に疲弊しているだけなのに、ちょっとマイナス発言をしただけで心療内科受診を強制されてウツ病診断、薬漬けコース。メンタルカウンセラーを置くことがまるで大企業のステータスみたいな宣伝、正常な人間の合法的抹殺に加担する精神病院・・・etc.

「内政も外政も相当な国難にあると思う。」・・・確かに。
欧米の製薬会社が日本人の中枢神経をジワジワ侵食していることを、なぜ選挙演説で取り上げないのでしょうか?

長尾先生はずっと前から気づいておられるのに発言しようとなさらない。

でも、管まみれにならない死に方を発言し続けていらっしゃるので、それだけで手一杯なのだと思います。それだけで、存在理由がある方ですから、多くを望めないと思っています。

Posted by komachi at 2013年07月15日 05:51 | 返信

浅井隆著「仕組まれた湾岸戦争」東洋経済新報社刊を読むと、当時エイプリル.グラスピー駐イラクアメリカ大使が、突然フセインに呼びつけられて、「今から、クエ―トに侵攻する」と告げられる。グラスピー女史は「まあ!どうぞお好きになさって」と言ってしまった。その後、ただちに、フセインはクエ―トに侵攻しました。グラスピー女史は直ぐ本国に逃げ帰ったそうです。
その録音がイラク側から共同通信社経由で、アメリカABC放送が入手しているそうです。
この度、キャロライン.シュレイバー(ケネディ大統領の遺児)が駐日アメリカ大使に任ぜられると聞いて、湾岸戦争の発端であるフセインとグラスピー女史の会談を思い出しました。
日本はクエートや、カルタゴとよく似ていると言われます。
軍隊を持っていないからです。
ある日、中国の習キン平がシュレイバー女史に「今から尖閣列島に侵攻します」と言うと、シュレイバー大使が「どうぞ、お好きなように」と言ってアメリカに逃げ帰る。
中国が尖閣列島と沖縄を占拠して、沖縄独立国を自称する。
それを待っていたアメリカが、、、、。あんまり過激な事を書くと友達が怒るので、ここらへんで、止めます。
確かに、嫌な予感がしますね。

Posted by 大谷佳子 at 2013年07月16日 02:49 | 返信

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