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認知症と転倒
2013年07月16日(火)
考えてみれば、認知症の方の転倒に接する機会が実に多い。
一方、末期がんの方は意外に転倒されない。
認知症と転倒は、永遠の課題だろうが、骨折の処理を巡って悩むことが多い。
一方、末期がんの方は意外に転倒されない。
認知症と転倒は、永遠の課題だろうが、骨折の処理を巡って悩むことが多い。
独居の認知症の方が転倒した場合、いろんな骨折をする。
・大腿骨頸部骨折
・腰椎・胸椎圧迫骨折
・肋骨骨折
・骨盤骨折
・上腕骨骨折
・手首の骨折・・・
悩むのは、入院するかしなかいか。
家族や本人が、在宅療養を希望する場合がよくある。
入院しても周辺症状がひどくて、自宅に返される場合もある。
入院して、寝たきりになり、認知症が一気に悪くなることはよく経験する。
入院でも在宅でも、痛みのケアさえしていれば、自然治癒していく。
問題は、痛みの強い2週間をどう乗り切るのか。
独居の場合は、時間の感覚が無いので、頻繁に電話がかかってくる。
自分で座薬が入れれない。
夜間、不眠になり、不安が強くなる・・・
同時に、頭も打っていて、慢性硬膜下血腫を合併していることもある。
大きな呼吸がしにくくなるので、肺炎も合併しやすくなる。
在宅の場合、いろんなことを想定しながら、1ケ月間を乗り切ればなんとかなる。
そんな在宅療養か入院療養か、迷う場合がとても多い。
そのまま帰ってこなかったケースもある。
転倒がこの世の別れになることもあった。
日々、誰かが転倒している。
転倒は損だ。
転倒・骨折を予防するためには、
・ロコモ体操の啓発
・転倒予防の啓発
しか、思いうかばない。
骨塩を測定して、骨粗しょう症の方には、その治療も行う。
しかし転倒すれば、やはり骨折する。
人間は骨折する動物。
いや、犬や猫も老化で骨折しているか。
認知症の方の骨折対策は、ケアのあり方、周辺症状の解釈、
と並んで、とても大きな問題に思える。
特に施設の場合、その責任はすべて施設側にあるのだろうか?
転倒を恐れて歩かさない⇒ますます転倒しやすくなる、といった場合もある。
「平穏死・10の条件」に書いたように、「骨折シミュレーション」が少しは役に立つかも。
ケア会議で必ずこれをして、いざという時の、連携の準備をしておきたい。
・大腿骨頸部骨折
・腰椎・胸椎圧迫骨折
・肋骨骨折
・骨盤骨折
・上腕骨骨折
・手首の骨折・・・
悩むのは、入院するかしなかいか。
家族や本人が、在宅療養を希望する場合がよくある。
入院しても周辺症状がひどくて、自宅に返される場合もある。
入院して、寝たきりになり、認知症が一気に悪くなることはよく経験する。
入院でも在宅でも、痛みのケアさえしていれば、自然治癒していく。
問題は、痛みの強い2週間をどう乗り切るのか。
独居の場合は、時間の感覚が無いので、頻繁に電話がかかってくる。
自分で座薬が入れれない。
夜間、不眠になり、不安が強くなる・・・
同時に、頭も打っていて、慢性硬膜下血腫を合併していることもある。
大きな呼吸がしにくくなるので、肺炎も合併しやすくなる。
在宅の場合、いろんなことを想定しながら、1ケ月間を乗り切ればなんとかなる。
そんな在宅療養か入院療養か、迷う場合がとても多い。
そのまま帰ってこなかったケースもある。
転倒がこの世の別れになることもあった。
日々、誰かが転倒している。
転倒は損だ。
転倒・骨折を予防するためには、
・ロコモ体操の啓発
・転倒予防の啓発
しか、思いうかばない。
骨塩を測定して、骨粗しょう症の方には、その治療も行う。
しかし転倒すれば、やはり骨折する。
人間は骨折する動物。
いや、犬や猫も老化で骨折しているか。
認知症の方の骨折対策は、ケアのあり方、周辺症状の解釈、
と並んで、とても大きな問題に思える。
特に施設の場合、その責任はすべて施設側にあるのだろうか?
転倒を恐れて歩かさない⇒ますます転倒しやすくなる、といった場合もある。
「平穏死・10の条件」に書いたように、「骨折シミュレーション」が少しは役に立つかも。
ケア会議で必ずこれをして、いざという時の、連携の準備をしておきたい。
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この記事へのコメント
私の母は診断は「陳旧性脳梗塞」ですが、私は正常圧水頭症ではないかと思っています。
尿漏れは、毎日洗濯洗濯のオンパレードです。
足元がヨロヨロしているので、自分でも危険だと思っているので、外には出たがりません。屋内は住み慣れてしるし、壁やテーブルの端を持って手すり代わりに歩くので、メッタに転びませんが、四足の椅子に腰かけている時、何故か転んで、鼻血を出しています。
もう89歳ですから、何があってもおかしくない状態です。
今日は、ブティックの奥さんが、不整脈があったけど、国立循環器センターで、心臓の異常興奮をする筋肉と神経を焼き切るオペをしたと言っていました。
それでも、筋肉が盛り上がって来て、二回不整脈が、再発したそうです。
「でも、この手術は50歳までの人しかしないそうです」と言っていました。
塩尾寺の山道でご一緒させて貰った女性も不整脈があって、兵庫医科大で手術ですっかり良くなったと仰っていました。
私の母は少し早く生まれ過ぎたのでしょう。不整脈さえ、治療しておけば、陳旧性脳梗塞にも、正常圧水頭症にもならなかったのではないかと思います。
父は関西労災病院で、耳下腺腫瘍の手術と放射線治療をニヵ月受けて帰宅した日に自分の部屋で尻もち転倒をして、胸椎と腰椎を圧迫骨折しました。
あとで、加古川市民病院の先生が「退院した日に転倒する老人が多い」と仰っていました。
Posted by 大谷佳子 at 2013年07月17日 02:13 | 返信
大谷様
猛暑の中、お元気そうで嬉しいです。
書き込みの中の参考になる点、いろいろ有難うございます。
なにより生活者の目線で書かれているのが、良いかなと。
私の知識で良く分からないのは、信じないのでご心配なくね。
ところで、医師が「退院した日に転倒する老人が多い」と言われた時
理由をおっしゃいましたか。
あったら知りたいと思います。教えていただけたら嬉しい。
消費者目線の区民講師の一員で、生活の中の安全・安心についても
皆様と講座で話し合っていますが(高齢者向けのカルタもあるんですよ)
日常の注意はともかく、退院後のリスクについては特にありませんでした。
自分で察してみるところが当たっているのか、お知恵拝借よろしくお願いします。
Posted by 梨木 at 2013年07月17日 05:16 | 返信
梨木さま
コメント、ありがとうございます。実は、お昼に、梨木様の先日の聖路加病院の「胃瘻の意思決定サイト」を印刷して、そのあと、梨木様にお礼のコメントを書こうとしたら、あっという間に、消えてしまったので、腹を立てて、「また夜にでもお礼のコメントをしよう」と思っていたところなんです。
ご質問の「病院から退院したその日に、自分の家、自分の部屋で転倒するお年寄りが多い」と言う理由は確か「精神的にホットして、油断するからと考えられる」とお医者さんは仰っていました。
非常にまじめなお医者さんで、最近講義を受けてないのですが、確か加古川市民病院の整形外科のお医者さんでした。私は片づけが悪くて、それに関するパンフレットが見当たらないのです。ちょっとごみ屋敷になっていまして、お恥ずかしい次第です。
この話は面白いですから、絶対探しておきます。
お便りありがとうございました。
Posted by 大谷佳子 at 2013年07月18日 01:40 | 返信
大谷様
お返事有難うございます。
高齢者にとって(私もいずれ…)転倒は重大問題!
整形外科医のご意見に関心ある方も多いのでは?
猛暑が終わってからで結構ですので
資料見つかったら、またよろしくお願いしますね。
長尾先生のブログですが、このような情報交換は
大目に見て下さると思っています。感謝!
Posted by 梨木 at 2013年07月18日 05:33 | 返信
梨木様、奇跡的に、資料は見つかりました。
財団法人甲南病院 加古川病院整形外科 阿部修治先生でした。
資料内容は、夜にまた書かして頂きます。
でも、「年寄りは病院から退院した日に自分の家、自分の部屋で転倒することが多い」と言うのは、口頭で仰ったようで、文章としては残っていません。
先生のお名前をインターネットで検索しますと、整形外科学会のRAの分野で今も発表なさっていらっしゃるようです。
ですから、科学的に発表出来るほど症例数は無いが「知る限り退院した日に転倒した患者が多い」と言う感触をお持ちなのではないかと思います。
現在も兵庫県内の財団法人甲南病院加古川病院にいらっしゃるみたいですので、お問い合わせて下されば、もしかしたら教えて下さるかも知れません。
私の父が、退院した日に転倒したので、間違ってはいないと思います。
こんな事実を知っていたら、もっと注意したのにと思いました。
ではまた夜に兵庫県介護支援専門員協会の指導者養成研修のパンフレットをインプットします。
Posted by 大谷佳子 at 2013年07月19日 03:47 | 返信
思い出しましたけど、「東京大学の武藤芳照先生の転倒防止研究会」が明石の神戸学院大学で、二日間あって参加したこともあります。
梨木様は東京在住とお伺いしましたので、東京で、是非参加なさったら良いのではと思いました。
では、阿部修治先生の講義録を載せます。
ーー高齢者と疾病 外傷 財団法人甲南病院加古川病院整形外科 阿部修治ーー
“世界最速で高齢化社会を迎えている日本の社会は、介護支援にますます依存することになります。日本が世界中の国に対して、成熟社会のモデルを示すことは我々の債務と考えています。したがって、介護支援の充実と発展の役割はひとりひとりの高齢者に手を差しのべる役割にとどまらず、国家的に最重要業務のひとつであります。本日は高齢者介護のおいて避けて通れない外傷について、その特徴、発見方法、対応方法、予防方法についてできるだけ現場で活用できるように概説します。
1. 高齢者は骨が脆く(骨粗鬆症)、軽微な外力で骨折を起こし ます。骨折であることがわかりにくいことがあるのが高齢者 の骨折の特徴です。
2. 高齢者に接するときは、転倒、打撲がいつ、どこで、どのよ うにして起きたかが正確に把握できなければならないことが あり、同居家族、家の構造、ベッド周囲の構造から我々が類 推しなければならないことがあります。
3. 代表的なものには脊椎圧迫骨折、大腿骨頸部骨折、上腕骨 近位部の骨折、前腕遠位部の骨折、肋骨骨折があります。 其々の病態、発見方法、対応方法の選択について各論的に概 説します。
4. 予防方法は、転倒しないような環境つくりと高齢者自身の 意識化です。トイレのまわり、風呂場のまわり、玄関は3大 転倒名所といっていいでしょう。また、高齢者の介助支援管 理で特に注意したいのは、夜間のトイレ動作です。転倒を防 ぐ身体能力を維持するため、いろいろな訓練が考案されてい ます。また、骨粗鬆症が悪化することを出来るだけ防ぐため には、姿勢よく(重力を感じながら)歩くこと;適度に日光 を浴びること;適切な栄養摂取;骨粗鬆症治療薬の服用をう まく組み合わせていくことが大事です。各人の移動能力、住 居、食生活環境は千差万別なので、われわれが各高齢者を個 別化しながら、その人にとってふさわしい実行方法で上記の 予防原則を当てはめて行くことをサポートしていくのが介護 支援業務のひとつのデザインと考えます。”
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上ですーーーー
Posted by 大谷佳子 at 2013年07月20日 01:36 | 返信
大谷様
夜中まで頑張って入力して下さったんですね!
有難うございます。立派な社会貢献ですよね。
早速プリントアウトしました。
とても分かりやすく、特に
「予防方法は、転倒しないような環境つくりと高齢者自身の意識化です。」
と言うところに納得しました。
出来るケアマネがついていれば、チームケアで、
環境作り(福祉用具も含めて)、ロコモ体操の機会などプランを組んでくれるでしょう。
どうぞ現役ケアマネの大谷さん、頑張ってくださいね。
私も、福祉住環境コーディネーターや福祉用具専門相談員の知識が
区民講師の講座で役だっています。
元ケアマネは勉強をつづけるかぎり、職を離れてもかなり社会貢献できますよ♪
ところで夜間のトイレの件ですが、結構寝室から離れていてリスク高いなと思っても
ポータブルトイレ使用を嫌がる方が多いんですよね。
翌日の処理が可能なら(自力・家族・ヘルパー)良い消臭剤もあるし、
使用しない時は椅子そのものの家具調トイレもあるし
使って欲しいなと思うのですが(就寝前の飲水制限もしなくて済むし)
まだ高齢者の心理をほんとうに理解できてない部分があるのでしょう。
でも「トイレに行けなくなったら終わり」と言う観念は
移動トイレ(ポータブルトイレ)の出現で変わったんですよ!…ってこれも未経験者の論理かな。
ともかく大谷さんと情報交換出来て、有益そして楽しかったです。有難う!
長尾先生 ブログでの情報交換の機会を有難うございました。
Posted by 梨木 at 2013年07月21日 10:31 | 返信
梨木様、ごめんなさい。一般財団法人甲南病院加古川病院で検索して、整形外科で阿部修治先生を探しても、いらっしゃらないのです。
検索しましたら、神戸市東灘区、向洋町2町目10で、阿部整形外科リウマチ科クリニックを開業していらっしゃいました。
〒658-0032 tel.078-846-2004です。
六甲アイランド線と言うモノレールの六甲アイランドセンター駅で降りて、神戸ベイシェラトンホテルと、六甲アイランド甲南病院のお隣でした。
神戸ベイシェラトンホテルは去年、ヤボ用で、行ったことがありました。
もしお宜しければ、私からお手紙で、お伺いしてみましょうか?
私がお手紙を出したら、却って不審がられて、お返事は無いかも知れませんけど(笑)。
Posted by 大谷佳子 at 2013年07月21日 05:22 | 返信
大谷様、有難うございます。
尊敬できる先生ほど、患者さんの為に昼食を抜くような診療の日々なのを
良く知っています。
自分の担当医でもないのに、個人的に質問してお時間いただくのは勿体無さすぎます。
大谷さんがキーワードを教えて下さったので、後は自分でリサーチしますね。
お心にかけて下さって有難う。
リスペクト出来る先生達へ、陰ながらの応援団になりましょう。
Posted by 梨木 at 2013年07月21日 07:17 | 返信
梨木様、これからも、是非頑張って下さい。
Good luck to you!
Posted by 大谷佳子 at 2013年07月22日 06:00 | 返信
父の転倒骨折の話で恐縮ですが、父は、まるでお百姓さんみたいに、円背亀背でした。
それは、父が未だ30歳代のころ、いろいろあって、胃潰瘍になって、三宮の、金沢病院で、緊急手術をして貰って、やっと助かったのですが、年を取りますと、いつの間にか、円背亀背になっていたのです。
父が、圧迫骨折をしてから、私も必死になって、ネットで、病気の原因と治療法を検索したのですが、その中に、「男性も女性も、手術で腹筋を切っていたら、いつの間にか、円背亀背になっていて、うっかり、尻もち転倒した時、脊椎圧迫骨折し易い。」という医療ブログがありました。
それで、女性でも、子宮筋腫の手術痕が、あれば、ヴィタミンDとか、骨粗鬆症にならないように、予防のお薬を出すお医者さんもいらっしゃるそうです。
Posted by 大谷佳子 at 2013年07月28日 03:12 | 返信
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