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認知症の方に肩をもんでもらう午後

2013年07月17日(水)

蒸し暑い毎日だが、嬉しいことも多い。
今日は、認知症の在宅患者さんに肩をもんでもらった。
思えば、この方と、この1年間、いろんなことがあった。
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認知症の夫と妻の2人暮らし。
よくある認認夫婦。

咋年、夫の方が先に旅立った。
残された妻は、どうなったのか。

かなり不安が強くなり、介護者を寄せ付けなくなった。
子供たちは、週1回来るだけ。

私が週1回入るのがやっと。
看護師も最初は入れてもらえなかった。

子供たちは、本当に悩んだ。
施設に入れるべきか、このまま在宅療養の継続か。

私も迷った。
万一、火の不始末でもあれば私にも責任がある。

何度も話し合い、いけるところまで在宅で行くという結論になった。
その時点では、これが正解かどうか全く分からなかった。

あれから半年。
奥さんは、見違えるように活き活きしはじめた。

ヘルパーや看護師を入れるようになった。
笑いながら、自分のことを「ボケている」と言うようになった。

近所の方にも助けてもらえるようになった。
行くたびに、元気になっていく。

そしてついに今日、私の肩をマッサージしてくれたのだ。
プロ級にマッサージが上手い。

あの時、施設に入れなくてよかった。

今日、家族さんとそう喜びあった。
在宅療養は、この方の場合、正解だった。

どんどん元気になる。
住み慣れた場での生活は、認知症の進行を遅らせる。

足りないところを補ってくれるものがあれば充分可能。
介護保険を上手に使おう。

現在、在宅療養が保険でできるのは凄いと思う。
TPP等で、もうすぐ土台の健康保険制度が崩壊するかもしれない。

肩をもんでもらいながら、そんなことを考えていた。

在宅療養の凄さを改めて思い知った午後、だった。

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この記事へのコメント

このケース、良かったですね! 心からそう思いつつ読ませていただきました。

ただ肝心のところが分からなくて消化不良の気持ちです。
■半年の間に何が起こって事態が好転したのですか(拒否→受け入れ)
■その間リスクを抱えながら、無事に過ごせた要因は何でしたか。
(服薬・転倒・食事・火の始末・金銭管理他もろもろ)
結果を喜びながらも、一番知りたいのは経過です。
お時間あるとき、又どこかで触れていただけたら嬉しいです。

Posted by 梨木 at 2013年07月18日 05:46 | 返信

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