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iPS細胞の岡野栄之教授

2013年08月24日(土)

今夜はIPS細胞研究で有名な慶応大学の岡野栄之教授の講演を拝聴した。
iPS細胞といえばノーベル賞をとった山中教授が有名だが、岡野教授が片腕なのは有名な話。
その岡野教授に、私が普段抱いている疑問をいくつかぶつけてみた。
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IPS細胞技術は、すでに臨床応用が始まっている。
網膜変性症、脊椎損傷、パーキンソン病、ALSなどが一番期待されている。

私が興味があるのは、再生医療としてのIPS細胞技術と、がん幹細胞の関係。
がん幹細胞とiPS細胞の関係、といってもいいだろう。

幹細胞は、50回分裂する能力を持っている超フレッシュマン。
一方、がん幹細胞は、50回どころか無限の増殖能をもっているのだろう。

がん細胞の中で生まれた幹細胞って、いったい何?

マーキングできるの?

生体内でキャッチできる可能性はどれくらいあるの?

幹細胞にだけ効く抗がん剤が開発される可能性はどれくらいあるのか?

など私の疑問はつきない。

このあたりは、今週発売された「医療否定本に殺されないための48の真実」に書いた。
ちなみに、岡野教授は、近藤誠氏の後輩だ。

iPSとがん幹細胞を結ぶキーワードは、おそらくc-mycという遺伝子かも。
岡野教授からいいサジェスチョンを頂いた。

岡野教授と私は同い年。
大昔、岡野先生が阪大におられた時、私も阪大病院で働いていた。

山中教授は岡野教授の後輩にあたる。
私も山中先生も大阪教育大学附属高校の出身。(彼は天王寺校舎かな)

iPSと聞くとなぜか関西の匂いがプンプンする。

同じ歳の医者同志であっても、岡野教授のように卒業後すぐに基礎の研究に
邁進されている医者と私のようなドロドロの町医者が話すことは異例であろう。

しかし今夜、かねてからの念願が叶った。
ニッポンの偉大な頭脳に、つかの間のインタビューをさせていただいた。

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