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昼下がりの会話

2013年08月10日(土)

暑い昼下がり、ある在宅患者さんとお喋りをしていた。
大正5年生まれのその方との会話はとても勉強になる。
その時代は、医師は看取りの時しか往診しなかった。
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現在97歳の女性が、5歳だった時の話。
場所は兵庫県加西郡のずっと北の山奥。

夏のある日、用水路の横で遊んでいたら、医者が坂道を自転車を押して歩いてきた。
大人の話を聴いていると、それは人が死んだことを意味していた。

当時は、人が死ぬ時だけに医者が来るのだった。
医者=死、だと子供心に想っていたと。

それを聴きながら、普段、「看取りに医者は要らない」と言っているが、
昔は、看取りの時しか医者は要らなかった、とつけ加えるべきかなとも思った。

あるいは、昔の救急搬送の話をされた。

助けなければいけない患者が出た。
雨戸を外してタンカにして、手足をひもでくくりつけて、そーっと車まで運んでいたと。

当時、その村に自動車が入ったのは、その時が初めてだったと。
その方も、5歳の時、生まれて初めて自動車を見て驚いたそうだ。

私自身も、そういえば、生まれて初めてテレビを見たのは小学校に入るか入らないかの時。
当時は銭湯に行くとテレビが置いてあり、そこに大人が集まって見ていた。

銭湯=テレビを見る場、だった。
電話もそう。

近くの散髪屋さんに1台しかなかった。
たまに散髪屋の女将さんが、電話ですよ、と呼びにきてくれた。


時代はあっと言う間に変わる。
気が付けば、携帯電話もスマホの時代。

電車のなかでガラケーをl出すと、注目を浴びる。
いつもまにやら、ガラケー=ダサイになっていた。

しかし私は、ガラケー派、
本当は両方持っているが、圧倒的に電話が多い。

ネットは、スマホではなく、パソコン。
しかがって、アイフォンはほとんど使わず。

特ダネを見ていたら、再び、ガラケーの時代に少し戻りそうとの報道に少しほっとした。
やはり、わたしのような どんくさいが無視できない需要があるのだろうか。

川島英伍さんの歌に、「時代遅れ」という名曲がある。

時代遅れを自認するのか、克服するのか。
微妙な選択を迫られる現代社会である。

最初の看取りの話を聴いて、いろんなことを連想した。


 

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