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信州からのお便り

2013年08月29日(木)

長野県松本市の杉山外科医院の杉山敦先生から、久々にお便りをいただいた。
杉山先生は東京医大の4年先輩で、社会医学研究会の4代前のハープトでもある。
杉山先生のライフワークともいえるピロリ菌研究の成果が専門誌に連載されている。
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今日は、自分の先輩自慢をしたい。
自分が所属していた無医地区研究医会には素晴らしい仲間たちがいた。

先日も約30年ぶりに、OB,OGが集まったばかり。
有名な教授になっている後輩もいる。

その中でも、杉山先生は私にとって目標であり模範である。
それは、35年前も現在もまったく変わっていない。

杉山先生は信州大学の外科の助教授からお父さんの後を継いで開業された。
しかしピロリー菌の研究は現在も続けておられる。

大学病院で基礎研究をし、開業してからも臨床研究を続けておられる。
そして現在は松本市医師会の副会長という公職も務めてられる。

そして60歳前後になっても学術論文を書いておられるのだ。
送っていただいた論文を読みながら、素晴らしい、と思った。

http://www.drnagao.com/media/related_article
この上段の「長野県における・・・・」という文章を読むことができる。

普通の開業医は、診療、を一生懸命する。
頑張る開業医は、その上に医師会や医学会などの公職を受ける。
さらに頑張る開業医は、常に診療を振り返り、臨床研究の足跡を残す。

杉山先生はまさに、3番目。
真面目で人徳があって、ちゃんと結果を残される。

私には無いものを全部持っている素敵な先輩。
そんな先輩から便りをもらったら、嬉しいに決まっている。

医師の世界は典型的な縦社会。
卒業した時の上下関係は、一生変わらない。

後輩がいくら教授になろうが、国会議員になろうが、呼び捨てに出来るのが先輩の特権。
反対に、どんなにくたびれた先輩でも立てなくてはいけないのが、後輩の義務。

医者という仕事は一般の方が想像しているより、実にいろんなことをやっている。
患者さんが想像する、数倍もの規模でいろんなことの関わることになるのがこの職業。

尊敬する先輩に可愛がってもらうのは、本当に嬉しい。
ちなみに杉山先生は、私が出した本を全部読んでくれていた。

さらに嬉しいニュースは、杉山先生は長野県の在宅医療のリーダーになられるという。
これは本当に嬉しい。

無医地区活動仲間は、30年後には、在宅医療仲間になっていた。
30年以上前から、一緒に出向く医療を実践してきた同志、なのだ。

長野県にはこれから、2回行く予定がある。
また信州の山を見れることを楽しみにしている。







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