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「抗がん剤10のやめどき」の初レビュー
2013年09月19日(木)
昨日発売した「抗がん剤10のやめどき」をさっそっく読まれた方、何人かから
感想文をいただいた。予想以上に好評だったので、ほっとしている。
アマゾンの初レビューは、「平穏死・10の条件」のNO1と同じ人が書いてくれた!
感想文をいただいた。予想以上に好評だったので、ほっとしている。
アマゾンの初レビューは、「平穏死・10の条件」のNO1と同じ人が書いてくれた!
道しるべ。 2013/9/18
本のあとがきに、『「平穏死」10の条件』で、Amazonに書かせて頂いたレビューを掲載して頂きました。
この素晴らしい本のあとがきに掲載して頂けたと言うこと、心から嬉しく思うと同時に、恐縮する気持ちでいっぱいです。
抗がん剤治療の副作用が身に沁みたあのタイミングで、『「平穏死」10の条件』に出会えたこと、心から感謝したいと思います。
そして今回の本。
ハーフフィクション、ハーフノンフィクションと言う形で書かれています。
読み終わった時、とても静かな涙が溢れて来ました。
私は、ずっとこういう道しるべを教えて貰いたかったんだって思いました。
闘病生活が長引いてくると、まだ生きていて良いんだ…と言う感謝の想いと、いつまでこれが続くんだと言う自虐的な想いに揺り動かされます。
揺れ動くから、言っていることを側から引っくり返してしまう時も多々ありました。
でも「朝令暮改で良い」と言って下さった本の言葉は、「良いんだよ、それで良いんだよ。」と言って下さっているように思えたのです。
手術をする病院も自分で選択しました。
最初に提案された病院であったなら、多分、今の私は存在していないと思います。
腹膜播種があれば閉腹した上で治験…と言うケースになる可能性も否めないからです。
手術で胆嚢を切除するか否か…も、麻酔をかけるギリギリに自分で決断して切除して貰いました。
結果的に、胃全摘、脾臓・胆嚢摘出、リンパ節84個廓清と言う手術になりました。
術後は、TS-1服用+シスプラチンンの点滴治療が第7クールまで、その後TS-1服用だけで1クールを受け、合計で8クールまでの抗がん剤治療を受けて、今は自分の意志で治療を中断しています。
副作用によるQOLの低下が、受け容れられない状態になっているからです。
それでも気持ちを切り替えられて、もう一度、抗がん剤治療を受けよう!と言う気持ちになるかも知れません。
自分でもどうするのか…は、日々の生活や担当医師との相談の中で決めて行こうと言うスタンスで居ます。
「絶対」と言う頑なさは捨てて、ぼちぼちゆるりと、がんと向き合っている自分が居ます。
分からない。
自分でも分からない。
そんな中で、道しるべを教えて貰った気がします。
でも指し示された道しるべは、自分で選択しなければならない。
この本では、抗がん剤を止めなさいと言っているのではありません。
道を照らす光を見せてくれていると感じとって欲しいのです。
町医者としての使命と誇りを持って走り続けている長尾先生。
そんな長尾先生だからこその言葉が、溢れています。
多くの看取りと、多くの理不尽を経験されてこその、愛溢れる言葉が溢れています。
抗がん剤の辛さや苦しさは、経験して見なければ分からないでしょう。
でもその苦しみを見ている家族も、苦しいと思います。
その中で、止め時を考えなければいけない時期は必ず来ます。
そのヒントが、この本には書かれています。
ヒントを受け止めた上で、選択して決定するのは、自分自身であることを忘れたくありません。
誰のせいにもせずに、自分で腹をくくって覚悟して…選択して決定して行きたいと思うのです。
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
私にとって重い言葉です。
患者を苦しめるのも、笑わせるのも、医師です。
「抗がん剤10のやめどき」
http://www.amazon.co.jp/%E6%8A%97%E3%81%8C%E3%82%93%E5%89%A4-10%E3%81%AE%E3%80%8C%E3%82%84%E3%82%81%E3%81%A9%E3%81%8D%E3%80%8D-%E9%95%B7%E5%B0%BE-%E5%92%8C%E5%AE%8F/dp/4893088076/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1378141318&sr=1-1
みなさんの感想を聴かせてください。
楽しみにしています。
明日は、金沢で講演です。
By kavu
本のあとがきに、『「平穏死」10の条件』で、Amazonに書かせて頂いたレビューを掲載して頂きました。
この素晴らしい本のあとがきに掲載して頂けたと言うこと、心から嬉しく思うと同時に、恐縮する気持ちでいっぱいです。
抗がん剤治療の副作用が身に沁みたあのタイミングで、『「平穏死」10の条件』に出会えたこと、心から感謝したいと思います。
そして今回の本。
ハーフフィクション、ハーフノンフィクションと言う形で書かれています。
読み終わった時、とても静かな涙が溢れて来ました。
私は、ずっとこういう道しるべを教えて貰いたかったんだって思いました。
闘病生活が長引いてくると、まだ生きていて良いんだ…と言う感謝の想いと、いつまでこれが続くんだと言う自虐的な想いに揺り動かされます。
揺れ動くから、言っていることを側から引っくり返してしまう時も多々ありました。
でも「朝令暮改で良い」と言って下さった本の言葉は、「良いんだよ、それで良いんだよ。」と言って下さっているように思えたのです。
手術をする病院も自分で選択しました。
最初に提案された病院であったなら、多分、今の私は存在していないと思います。
腹膜播種があれば閉腹した上で治験…と言うケースになる可能性も否めないからです。
手術で胆嚢を切除するか否か…も、麻酔をかけるギリギリに自分で決断して切除して貰いました。
結果的に、胃全摘、脾臓・胆嚢摘出、リンパ節84個廓清と言う手術になりました。
術後は、TS-1服用+シスプラチンンの点滴治療が第7クールまで、その後TS-1服用だけで1クールを受け、合計で8クールまでの抗がん剤治療を受けて、今は自分の意志で治療を中断しています。
副作用によるQOLの低下が、受け容れられない状態になっているからです。
それでも気持ちを切り替えられて、もう一度、抗がん剤治療を受けよう!と言う気持ちになるかも知れません。
自分でもどうするのか…は、日々の生活や担当医師との相談の中で決めて行こうと言うスタンスで居ます。
「絶対」と言う頑なさは捨てて、ぼちぼちゆるりと、がんと向き合っている自分が居ます。
分からない。
自分でも分からない。
そんな中で、道しるべを教えて貰った気がします。
でも指し示された道しるべは、自分で選択しなければならない。
この本では、抗がん剤を止めなさいと言っているのではありません。
道を照らす光を見せてくれていると感じとって欲しいのです。
町医者としての使命と誇りを持って走り続けている長尾先生。
そんな長尾先生だからこその言葉が、溢れています。
多くの看取りと、多くの理不尽を経験されてこその、愛溢れる言葉が溢れています。
抗がん剤の辛さや苦しさは、経験して見なければ分からないでしょう。
でもその苦しみを見ている家族も、苦しいと思います。
その中で、止め時を考えなければいけない時期は必ず来ます。
そのヒントが、この本には書かれています。
ヒントを受け止めた上で、選択して決定するのは、自分自身であることを忘れたくありません。
誰のせいにもせずに、自分で腹をくくって覚悟して…選択して決定して行きたいと思うのです。
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
私にとって重い言葉です。
患者を苦しめるのも、笑わせるのも、医師です。
「抗がん剤10のやめどき」
http://www.amazon.co.jp/%E6%8A%97%E3%81%8C%E3%82%93%E5%89%A4-10%E3%81%AE%E3%80%8C%E3%82%84%E3%82%81%E3%81%A9%E3%81%8D%E3%80%8D-%E9%95%B7%E5%B0%BE-%E5%92%8C%E5%AE%8F/dp/4893088076/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1378141318&sr=1-1
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楽しみにしています。
明日は、金沢で講演です。
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