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金沢脳神経外科病院

2013年09月19日(木)

金沢脳神経外科病院で、胃ろうの講演をさせて頂いた。
講義室に100人以上と別のフロアに何十人か、実に多くの病院職員に聞いて頂いた。
脳神経外科専門病院で話をするのは初めての体験だった。
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この病院は素晴らしい。
院長先生に後光が差していた。
これぞ医者!っていう感じ。

毎日、たくさんの手術をされている。
院長がいちばんよく働いているような印象。
医者らしい医者とは、ここの院長先生のことだ。

プロなので少し話せばどんなレベルのお医者さんか分かる。
ここの院長先生はじめ、スタッフの方々は実に素晴らしい。
スタッフ全員、挨拶がきちんとできる。

いろんな病院に行くが、スタッフがこれだけ礼儀正しい病院はない。
おそらく教育が行き届いているのだろう。
見習わないといけないと思った。

脳外科における胃ろうの問題は実に悩ましい。
脳梗塞の急性期と慢性期の胃ろうは実に多種多様。
個人的には、胃ろうの適応が多々あると思っている。

普段は、認知症終末期と老衰終末期の胃ろうの話をしている。
しかし本当に迷うのは、脳外科での胃ろうであるような気がする。
急性期に経鼻胃管が入った人に胃ろうを勧めることが多い。

しかし家族が拒否する場合も多い。
マスコミの間違った報道が、医療の現場を歪めている。
少しは反省してほしい、とあらためて思った。


話は変わるが、今日は美人が多かった。
金沢が多いのか、この病院だけ多いのかは知らない。
しかし間違いなく多かった。

帰りのサンダーバードは揺れる、揺れる。
パソコンがまともに打てない
行きはそこまでとは思わなかったが・・・

電源は、車両の前の席にしかない。
そこに座ったら車掌さんに注意をされた。
前の12席は女性専用車両だから座ってはいけないと。

元々座っている人はゼロなのに、規則は規則だと車掌はいう。

たったひとつしかないトイレにも女性専用と書いてあった。
男性には立ち小便しかない。
男性はウンチをするな、とトイレの看板に書いてある、ような気がした。

しかしなぜ、女性専用なのか?

男性を軽視し過ぎではないのかな、サンダーバードさん。

男のほうが生まれつき、寿命が7年も短いんだぞ。
消費税ではないが、1割少ないんだぞ。
いたわるべきは、男性の方ではないのか!?

なんて考えていたら、次の産経新聞のシリーズが浮かんだ。
「男のための医学」を書いてみようか。
7年早くこの世に生を去る運命の哀れな男たちのための医学を、一度書いてみたい。

役所の職員のような冷たい対応の車掌さんのお陰で、連載のテーマが決まった。


今日は嬉しい知らせがあった。

「抗がん剤10のやめどき」が、実質発売当日に売り切れた。
即日増刷が決まったと。

ひとりでも多くの人に読んでほしい。

今日の講演で大切なことを言い忘れたのでここに書いておこう。

「抗がん剤10のやめどき」を読んでほしい。
3回読んだら、抗がん剤を「胃ろう」に置き換えてもう一度読んで欲しい。
http://www.amazon.co.jp/%E6%8A%97%E3%81%8C%E3%82%93%E5%89%A4-10%E3%81%AE%E3%80%8C%E3%82%84%E3%82%81%E3%81%A9%E3%81%8D%E3%80%8D-%E9%95%B7%E5%B0%BE-%E5%92%8C%E5%AE%8F/dp/4893088076/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1378141318&sr=1-1

そう、胃ろうもやるやらないではなく、やめどきが問題なのだ。
なんてことを話そうと思っていたのに美人が多すぎてすっかり忘れてしまった。

金沢脳神経外科病院の素晴らしいスタッフのみなさま、ありがとうございました。
急性期医療に負けないように、慢性期医療、在宅医療も頑張ります!


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この記事へのコメント

金沢は日帰りですか?おかえりなさいまし。
近くにたくさんの温泉地があったでしょうに・・・・・(@_@;)
そのうち、ゆっくり出来る時が来ますよ!きっとね。たぶん。
今はたくさん働いて?伝授していってくださいまし。

私の最後の病棟勤務は脳外科でした。
急性期?点滴・薬剤治療が終わるまでに退院調整しなくてはなりませんでした。
退院先は自宅か自宅以外かのどちらかをすぐに判断しないといけません。
今にして思えば、むごいことを家族の方に言ってました。
障害が残ることを前提に、意識レベルと合わせ回復リハか療養型かを探すことを勧め進捗状況の把握です。
まだよくなるとも、悪くなるとも評価しづらい時期でよ。
私は、悪魔ですね(T_T)

療養型施設は栄養確率とNDRの条件が前提です。
栄養の選択も施設側から経管のみ、PEGのみと受け入れ条件を設定されます。その転院先の意向に患者さんを合わせなければなりません。ちょっとえげつないですわっ。
嚥下に問題はなくとも、1回のゴックンに時間がかかること、誤嚥する可能性を考え、安全な?胃ろうを造ったり・・・・・
患者自身に判断する能力はなく、家族が決めなくてはなりません。

脳外科患者は外傷も含めると、成人から老年と幅広く、栄養確保の選択にも悩むところです。
転院する時、家族の方々は皆涙します。その涙の訳を考えると切なくなりますね。
それでも私は毎日、ベットコントロールをしないといけませんでした。
定期入院、緊急入院を受け入れなくてはなりません。
言い訳がましいですが、ベットコントロールも私の大事な役割でした。稼働率が悪いと、どうにかしなさいとお達しがきます。
全く、患者は置き去りで、尊厳を考えない関わりをしてました。

今、私は時間に余裕があり、連携していた転院先の病院・施設を時々さりげなく見学しています。
哀しい光景が多いですね。今まで一生懸命に生きた方の最期の姿がこれでいいのだろうかと・・・・・・
どうにかなりませんかね!!


介護保険はできても、適切に利用している方々は少ない。
ご家族の事情も大きいでしょうが、何のための介護保険なのかと考える日々です。
不適切な介護保険の利用をされている施設もありますね・・・・・

すいません愚痴ばかりで・・・・・
お忙しい先生にコメントなんてさせてもらい、ご迷惑をおかけし恐縮です。
でも、聴いてくださりありがとうございます

先生のご健康、ご活躍をお祈りしてます。
あっ栄養はしっかり取ってくださいね♪

Posted by rara at 2013年09月20日 12:19 | 返信

おはようございます。ほぼ毎日読ませていただいてます。
去年よりGH勤務となり 先生の言葉ひとつひとつが日々のケアに有効に関わっています。

ところで サンダーバード内で女性が立て続けに襲われる事件が有ったのは 先生が講演で忙しくなる時期より以前かもしれません。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BB%8B%E8%B3%80%E9%9B%BB%E8%BB%8A%E5%86%85%E9%A7%85%E6%A7%8B%E5%86%85%E9%80%A3%E7%B6%9A%E5%BC%B7%E5%A7%A6%E4%BA%8B%E4%BB%B6
私もちょくちょく利用しますが ビジネスで利用されている方も多い中 このような事件が有ったことで女性専用席ができたわけですが・・・・
私は女性ですが殆どその席を利用しません。w

Posted by 半富山県民 at 2013年09月20日 10:25 | 返信

長尾先生、初めまして。私は9/19に講演された金沢脳神経外科病院の看護師です。お忙しい中、石川県の医療法人の当院にお越しいただきありがとうございました。

当院は脳神経外科専門病院として急性期・回復期リハビリ2フロアー・療養の4病棟があり、私は今年の3月に療養病棟に移動になりました(それまでは急性期病棟2年、回復期リハビリ病棟5年経験しています)療養病棟は54床あり、そのうち経管栄養患者は47名います。経鼻胃管は37名、胃廔は10名です。すごいですよね?療養病棟について状況は知っていましたが、移動した当初は軽いカルチャーショックを受けました(笑)

今回の講演内容が胃廔についてだったので、地域医療に携わる現役医師はどのように感じているのか知りたくて出席しました。

また、私の母は5年前にALSと診断され、現在は金沢大学病院の神経内科を受診しながらリルテックを内服しています。母の場合は普通とは違うと言うと語弊があるかもかもしれませんが、進行がゆっくりで自宅マンションで父と二人暮らしをしています。私も同じマンションの上階に住み、通院や日々の雑用をヘルプしています。今現在は下肢筋力が低下し、家の中はなんとか伝い歩きは可能ですが、外出は車椅子が必要な状態です。

母は医学に関しては全く素人ですが、自分なりにALSについて調べてある程度の知識はあります。今後、嚥下障害が出て食事摂取が難しくなる経過をたどることも知っています。そうなった時は経麋胃管や胃廔はしたくない、しなくていい、と言っています。いざとなったとき、私はどのように対処するべきなのか看護師としてではなく、娘として母の意思を尊重したいと思いながらもやりきれない思いも持っています。患者の家族として考えさせられています。

今回の講演を聴かせて頂いて、正直な感想を言わせていただくと、1時間30分では短すぎて、先生のお考えを伝えきることができなかったのではないかと思いました。生意気なことを言ってすみません。先生は著書についても紹介されていたので、ぜひ読ませていただきます。そうすることで、病院と地域医療の関わりや、胃廔、生き様についてなど、現状や先生のお考えを知ることができるでしょう。

今回は、すぐに兵庫に帰られたそうですが、石川県滞在中は美味しいものは召し上がられましたか?当院の近所に(国道をはさんだ斜め向かい側)美味しい回転寿司屋があるんです。創作寿司はほとんどなく、ネタで勝負する回転寿司屋で、私のイチオシのお店です。先生はお寿司を好まれるかどうかわかりませんが、今度石川県に来る機会があったらぜひ、食べに行ってほしいお店です。ちなみに我が家は給料日には必ず行っています。

長々と書かせていただきました。当院の療養病棟については色々と問題があります。これを機会に、あつかましいお願いですがまた先生に相談というか愚痴のメールを送ってもよろしいですか?

石川県の田んぼに囲まれた病院から先生のご活躍をお祈りしています。

Posted by 徳山直子 at 2013年09月20日 11:57 | 返信

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