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人生の終末期における無益な治療
2013年09月21日(土)
なんてことを私が書いたら、宗教界や法曹界から袋叩きにあうだけ。
これは、9月11日のニューヨークタイムスの記事のタイトルなのだ。
奇妙な偶然。
英文記事を日本語に翻訳してくれた人がいた。
海外の終末期事情を知りたい人には参考になる記事だろう。
発売即、重版となったばかりの拙書「抗がん剤10のやめどき」に書いた
延命と縮命の分水嶺、と同じような意味に思える。
NYTimes.com September 11, 2013
Futile Care at Life’s End (人生の終末における無益な治療)
大きな医療センターの4つの集中治療室できわどい重大な医療措置
を調べている研究者グループが、患者の11%は主治医が無益だと考える
医療措置を受けたと報告しております。
3か月に亘って、研究者グループは集中治療室の医師に対して、毎日
質問表を出しました、それは、その医療措置が無益だと考えられる
理由のListの提出を求めるものです:
Benefits(恩恵)よりもBurdens(弊害)の方がはるかに重い、
患者が集中治療室を出れば生きておれない、
患者が脳死状態である、
医療措置が患者の求める目標を達成するものではない、
あるいは、
死が切迫している。
1,316人の患者のうち、
123人が無益と考えられる医療措置を受けた;
他の11人の患者が役に立たない医療措置を受けた、
然し、それはHospice careに移される当日だった。
無益なcareに対する推定costは$2.6 million ( 2億6千万円 )
無益な治療を受けた患者の約68%は、
病院で死亡した、
そして
16%は退院後6か月以内に死亡した。
生存者は非常にpoor healthにある。
“ 患者と医者の間に、家族と医者の間に、患者と家族の間に、
もっとbetter communicationがなければならない、”
とsenior authorであるDr. Neil S.Wenger, a professor of medicine at the University of California, Los Angeles が語っております、
“ これは、患者が 恩恵にはならない先進医療をしばしば受けているという
Wake-up call (警鐘)です。
これは患者にとっては、
死に逝くprocessが延長させられるという負担になっており、
家族にとっては、不適切な希望を持たせるという負担を掛けていることになります。”
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この記事へのコメント
“がんばらなくていいよ・・・・・”
友達の夫がベジになって1年・・・・・
まだ働き盛りのご主人であった。
夫の収入はなくなり、毎月の住宅ローンや子供達の教育費に自分たちの生活費とお金は出ていくばかり。
不謹慎であるが、夫が逝くと、多額の住宅ローンはなくなり、生命保険金が入ってくる。
逝くのは哀しい、けれどこの1年妻である友達は疲れきっている。
1日でも見舞いに行かないと、毎日見舞いに行く夫の親族から、連絡が入る。
専業主婦であった友達は20年振りに働きだした。
友達の給料だけでは生活ぎりぎりである。
妻である友達に自由な時間はなくなり、ランチや旅行も控えている。夫から大切の愛された妻は困惑している。
友達は夫の元へ行くと心で“がんばらなくていいよ”と呟いている。不謹慎、冷酷な妻であると友達は思い、悩んである。
いつまでこの状態が続くのかの誰もわからない。
私もどうすることもできない。
生きているだけで満足している、夫の親族と・・・・・
生きているだけで苦労をしていると妻・・・・・
今の医療、制度ではどうすることもできない。
ある意味残酷である。
早く妻である、友達の肩の荷をおろしてあげたい。
命の大切は充分理解しているつもり。
どうしてあげればいいんでしょうね・・・・・
Posted by rara at 2013年09月22日 01:43 | 返信
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