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フリーアクセスを阻害されたタコ部屋在宅

2013年10月15日(火)

毎日、頼んでもいないのだがいろんな生々しい情報が全国からメールや手紙で寄せられる。
朝日新聞が在宅患者紹介ビジネスについてか報道したが、地方では相変わらずのようだ。
悪徳業者は新聞報道などどこ吹く風、といった感じで在宅医療が貶められているのは残念。
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患者さんは泣いている。
そこに入れた家族も泣いている。

タバコの煙がもうもうと立ち込めるタコ部屋に入れられる患者さん。
男女の区別も喫煙、非喫煙の区別も無い。

もちろん在宅主治医は選べない。
堂々と「主治医を変えないのなら他へ行け」と言われるらしい。

それでも現実には他に行くところがないので、家族は頭を下げたそうだ。
これが厚労省と国交省が推進する、「在宅ビジネスモデル」なのか??

結局、罰則や監査がないと、紹介ビジネスは止まないのか。
紹介料があるのか無いのかは分からないが、家族の情報からはあるように感じた。


最近、2つのことを感じる。

医療保険や介護保険はなんのためにあるのか?

もちろん大切だし、皆保険制度は守らなくてはいけないと思う。
しかし、ザルのようになっているのを容認していたら、お金がいくらあっても足りない。

すなわち制度の維持よりも、モラルハザードの崩壊のほうが優先するのではないか。

あと、アメリカのデフォルトが秒読みとの報道が気になる。
TPP参加とアメリカ型医療保険への再編の力学は、我々の想像以上ではないのか。

つまり、敵は国内と国外にいる。

つまり、モラルハザードとTPP.

胃瘻も抗がん剤も決して無関係ではない。
むしろ大いに関係ある。

大きな流れで見ると、アメリカ型に移行するしか道はないのか。

映画シッコの世界の中に生まれる個別化医療と、
現在のややモラルハザードに汚されたビジネス医療。


医療は、社会的なもの。
医学は、自然科学。

できれば、後者のほうが面白い。
しかし前者でしか生きることができない分際。

医療の世界の将来を想像すると気が重くなるからしないようにしている。
現実の波の流れの中でも、溺れないようにしっかり泳がないといけない。

そんな時、中村仁一的生き方がとても参考になる。
ただし、テストステロン値が違うようなのでどこまで参考にできるのかは疑問だが。


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