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迷える患者さんへ

2013年11月16日(土)

あらら、勇ましいことを書いたら、迷える患者さんからこんな書き込みが・・・
まあ、普通の患者さんからしたらそうなのでしょうね。
あれだけ医療否定本が売れたのだから。
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こんな書き込みが・・・

長尾先生。はじめまして。私の姉は乳がん患者でペット検査の結果複数の臓器に転移があることが判明しています。姉は長尾先生の「がんの花道」から始まり先生の殆どの本、そして近藤先生の本も数冊読んでいます。例えようもない不安から逃れるためにです。実は私は去年生涯の親友をくるぶしにできた皮膚のリンパ腫で失いました。姉だけでなくがん患者の多くは不安感に苛まれ何が真実かそしてどうしていいか分からないのが実態だとその時知りました。私の感想ですが治療を決心した患者の多くは正直内心では近藤理論が誤りであることを望んでいるようです。というのはがん患者や家族にとって多くの先生方が取り組んできた最先端医療はやはり心の礎でそれはそれなりの根拠あってのものだからという暗黙の信用があるからです。早期手術、陽子線やグリベックで生還を果たした多くの患者さんの存在はやはり無視できないと思うのです。ただ聞くところによると近藤先生は休みの日でも患者さんの相談を受けているといいます。営利や出世を追求するタイプの貪欲な医師とも思えません。長尾先生も著作の印税も一切受け取らず情熱的に昼夜休みなしで地域医療に頑張っておられます。お二人共私がこれまで経験した、治療の説明を求めると嫌な顔をする人として信用できない幾人かのお医者さんとは全く異なるお医者さんです。だから長尾先生、お願いがあります。私達患者のために心の拠り所になる真実の情報を与えていただきたいのです。できれば迷えるがん患者のために長尾先生には近藤先生としっかり対談「応酬ではなく本音で」していただきたいのです。長尾先生は近藤先生を利することはあっても長尾先生には自然に不名誉な汚名が着せられてしまいます。それでは困るのです。週刊文春で近藤先生は読者や世論は議論の中で判断すると仰り、また僕は論戦から逃げないとも仰っています。長尾先生、誤解を受けては絶対に損です。先生の主張の正当性を是非とも明らかにして下さい。今闘病中の多くのがん患者そして姉のためにもよろしくお願いします。素人のつたない文章お許しください。そして先生の今後の活躍お祈り申し上げます。


この患者さんへの、私のお答え

>僕は論戦から逃げないとも仰っています。

逃げる逃げないではなく、私の書いたことを受け止められない状態の
お医者さんがいる。
これ以上は申し上げなくても分かるでしょう。


>長尾先生、誤解を受けては絶対に損です。

私は、もう充分に誤解されまくりですし、心配は嬉しいが無用です。
慣れています。

尊厳死でも、国会に行けば、「人殺し」とヤジは飛んでくるし、
大手メデイアさえにも事実無根のムチャクチャを書かれるし。

損得で動いていません。
「真実」で動いています。

誤解される方が悪いのではなく、
誤解するほうの責任であると思いますが。


>先生の主張の正当性を是非とも明らかにして下さい。

正当性?
正当性ではなく、書籍名にあるように「真実」しか語っていません。

そのために、わざわざ自分の時間を削って、一冊の本を書き上げました。
その中に、真実をすべて書きました。

これ以上、皆様にどう説明すればいいのでしょうか?
イヤなインタビューも受け、予想通りバッシングされています。


悩める患者さん、そして書きこんで頂いた方に謹んで申し上げます。

私の主張をまず全部、しっかり読んでくださいね。

1冊の本を読んでも、いやできれば、この1年に出た7冊の本を全部
読んでも、まだ分からないと仰せの方がおられるというのなら、、
なんならもう一冊書きましょうか?

もういいでしょう。
まだ分かりませんか???

それを週刊誌の1ページで、一体何を語れと言われるのでしょうか。

どうかしっかりしてくださいね。



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この記事へのコメント

親類も介護年齢ばかり、急に衰えた叔父もいて、今年は長尾先生の本、石飛先生、中村仁一先生、中村伸一先生の本、近藤先生の本も読み、自分なりに、上の世代を本人の意思第一に平穏に見送るには?自分も平穏にこの世におさらばするには、を考えています。
どの先生も真面目な、自分の生活は後回し、立派な方と思いますが、万一自分が癌宣告されたら、自分の意思で動けるところまでは生きたい。放置は出来ない、早期発見されたら何らかの治療をと思うでしょう。乳癌、婦人科癌、胃大腸内視鏡には毎年行きます。
マスコミは煽って論争を、と目論むのでしょう。
しかし信じこむ人と幾ら論争しても無駄のように思います。
「この世に命を授かりもうして」酒井雄哉を読みました。天台宗千日回峰行を二回満行された大阿闍梨、頭頸癌を自覚症状はありながら放置、手術、再発、山へ帰られ、余命宣告を過ぎても元気に過ごし、亡くなられた月の初旬のインタビューをまとめたものです。
長尾先生の御著書をヒステリック?に批判する方々、近藤先生の説は信じたくないと思われる方々、悩める方々、是非ご一読を。
論争を、云々と言う前に、答えは出ているかも、と素人の私には思えました。力が抜けて元気が出ます。

Posted by fuku at 2013年11月16日 08:21 | 返信

尊厳死?ですか???

あの…ご家族が生きている顔だけを見ていたい!
とか話されても、尊厳死なんですか?

自分勝手なところに
尊厳死があるのでしょうか?

自分の生んだ子供に
生きていて顔だけ見ていても
それだけで良い…

と言われた場合には
本人の意志の尊厳死が通用するのでしょうか?

それが尊厳といえるのかも
良く分かりません。

Posted by songen at 2013年11月16日 11:15 | 返信

手だてを尽くしたが方法も尽きた、患者本人が元気なときに明確な意思表示をしているなら、もう積極的治療はしない、苦しさは取り除いて、というのが尊厳死では??薬剤などで死期を早める安楽死とは違うはずです。
沢山の管に繋がれ、器械によって心臓が動いているだけ、という状態でもいいというのは、元気に生きている者の自分勝手では?人生最後を如何にしたいかをはっきりされているなら、それに従うべきのような気がしますが。それが本当の家族、肉親のような。
もちろん別れは悲しい、しかし絶対別れはきます。

Posted by fuku at 2013年11月17日 10:28 | 返信

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