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医療過誤原告の会シンポジウム

2013年11月30日(土)

今日、都内で医療過誤原告の会のシンポジウムが開催される。
http://www.genkoku.jp/
私は北海道への移動があり、参加できないがとても興味がある。
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「医療事故調査制度(公平・透明性・再発防止)設立を願って」

      日時:11月30日(土)1330分~1630

      場所:全労連会館ホール(東京・御茶ノ水 文京区湯島2-4-4)

   http://www.zenrouren-kaikan.jp/access.html

      参加費:無料

 

       1.医療被害報告(敬称略)

            古川 實(熊本 医療被害者遺族・医師)

            柴田清吾(千葉 医療被害者遺族・医師)

            大沼美喜子(東京 医療被害者遺族死因究明モデル事業体験)

 

       2.講演(敬称略)

             勝村久司(産科医療補償制度運営委員医療事故被害者遺族)

                「産科医療補償制度の現状と意義・展望」

             永井裕之(日本医療安全調査機構運営委員医療事故被害族)

                「死因究明モデル事業の実績を制度化に活かすために」

 

       3.シンポジウム「医療事故調査制度設立を願って被害者から言」

            シンポジスト 上記のみなさんで。

            コーディネーター 宮脇 正和(医療過誤原告の会・会長)

 

      主催:医療過誤原告の会 http://www.genkoku.jp/

      共催:患者の視点で医療安全を考える連絡協議会

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この中で、

千葉の柴田医師は、娘さんが卵巣がんで亡くなられ、裁判中。

主治医は、早くから卵巣腫瘍の存在を認識していたにもかかわらず、

本人や柴田医師に告げることをせず、放置したまま推移し、

がんが末期になってから初めて本人に告知、娘さんは亡くなられました。
 

この事態に、主治医が責任を回避しようとしたために、

裁判を提訴し。裁判のなかで主治医の人間性に、

さらに深く傷ついているとの事。
 

医師としての残りの人生を、娘のために全力を尽くしたいと、

話しておられる。



とのことですが、みなさまもう気がつきましたか?

卵巣腫瘍を放置されたために、裁判になっているのです。

「がんを放置せよ」という本が飛ぶように売れて、メデイアは著者を
こぞって英雄視しているが、そろそろ気がついてほしい。

私自身、多くのメデイアの方と関わる毎日だが、驚いたことに
多くのメデイアの方が、がん放置療法が医学会で認められている
と本気で信じているのだ。

毎日のように「エビデンスが豊富な近藤理論のどこが
間違っているというのですか?」と真顔で聞いてくる。

ダイジョーブかいな?
どうかしているよ。

正直、あまりにもアホなメデイアの方といくらお話をしても
いくら本を書いても、時間の無駄に思える。

所詮、他人事だから、面白おかしくヒーローに祭り上げる。
しかしいざ自分の子供のがんが、放置されていたのなら、

裁判を起すのだろう。

いくら出版界がお墨付きを与えても、がんを放置したら
医師は裁判で負けて、何千万、胃や億単位の請求をされるのだよ。

あと数年たてば、近藤裁判が増えるかもしれない。

がん放置療法で殺されたので損害賠償をせよ、と。
被告は近藤誠医師と、彼を英雄に祀り上げた出版社だ。

犠牲者はもう沢山出ているんだよ。

結局、オウム事件と同じ構図。
自称・インテリ信者さんから、騙される。

オウムも、東大医学部卒や阪大医学部卒の
信者さんが、あのとんでもない事件を起した。


今夜は大阪大学消化器内科の勉強会があった。
懇親会で何人かの先輩から声をかけられた。

「おまえ、暇やな。あんな極論を相手にして」とか、
「あんなの信じている人なんてほんとにいるんかいな」
という声ばかり。

医者は、近藤理論なんて誰一人も認めていない。
しかしメデイアはみんな信じている。

真反対の構図が20年も続くなんてあまり例がないのでは。
まあ、ほんとうにカルト化したのは今年に入ってからだが。

今日も、同じ内容の本の広告が新聞に出ていた。
またマトモに信じて実行するひとが増えるのだろうな。

この本で、彼は本当に墓穴を掘ったと思う。
なんだか、かなりいこじになっている様子。

近藤誠医師を、ここまで放置している医療界もメデイア界も
どうかしているとしか思えない。



脱線するが、今日、もうひとつ気になる報道があった。

医者と患者の間を取り持つ専門職ができて
病院でその専門職が相談に乗ると700円がもらえるという記事。

もはやここまで来たのか。
まさに末期的な症状では。

医者と患者の間の通訳???

お互い日本人だろうのに、通訳が要るなんてどうかしてる。

そんなものは要らない。
コミュニケーションスキルが無い医者には医師免許を与えなければ
いいだけの話なのに、なんでこうなるの???

毎日、全国の知らない人から手紙が届く。
近藤誠氏に対する恨み節が長々と書かれている。

一方、近藤氏の本のレビューには、がんセンターの医師に対する
怨念のような文章がたくさん並んでいる。


そんな混沌とした中に私が一石を投じた目的はたったひとつ。

患者よ、もっと賢くなれ!

殺されても文句を言わないくらい信頼できる医者を
探して、その先生にかかってくださいね。

あとで文句を言うくらいなら、先にいろいろ勉強してね!

・医療過誤原告の会も
・医療事故調も
・医療通訳も、すべて要らない医療になれないものか。


医師と患者とは、もっとシンプルな関係なのではないのか。


日本の皆保険はフリーアクセスが最大のウリ。

心から納得できる主治医を選ぼう。
何人でも浮気しよう。

後悔したり、後で文句は無しにしよう。









 

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この記事へのコメント

長尾先生1つ質問してよろしいでしょうか。
この卵巣がんで亡くなられた方の裁判についてです。
このケースは近藤誠先生の「放置療法」と全く異なるケースではないでしょうか。
診断の結果、説明責任は当然医師側に生ずる訳ですからこの裁判で医師の過失が問われる可能性は確かにありえます。
しかし近藤氏の主張は全ての患者に診断結果を告知することを大前提にしています。
そして積極的治療と放置療法の是非を詳しく説明して最終的に患者に治療の合理的な選択をしてもらうというプロセスを是としています。
医療倫理の「患者さんが決めた。ゆえにそれは正しい」をまさか先生もご存知のように必要にして十分な説明があったか否かに争点は集約されているわけです。
ちなみに近藤裁判が今後増えるかもと述べておられますが説明責任が既に果たされている場合、その診断が誤りである点を立証できなければ犯罪成立の構成要件を満たしていません。
近藤氏は積極的治療をした結果生存率が向上したというデータがそもそもないというところから議論をスタートさせているのですから近藤氏を告訴したとしてもデータを示せない限り訴訟自体が空中楼閣となります。そしてこのデータを提示できないからこそ近藤批判論者が表舞台に姿を現さないのではないでしょうか。
最後に2点先生にお願いがあります。「アホなメディア」「いこじになっている」など主観的表現を多用すると先生の知性と品格をおとしめることになりかねません。少々ボキャブラリーに配慮されたらと老婆心ながら申し上げておきます。
もう1点、杉山典子さんの著書にがん治療で塗炭の苦しみの中亡くなっていったご主人のケースも是非斟酌いただきたいと思います。これこそ医療過誤を問われるケースになりうるのではないでしょうか。
近藤氏の新刊がまた爆発的に売れている中、「いこじになっている」と言われないためにも是非先生の意見をお聞かせください。お待ち申し上げます。

Posted by 西野 美加 at 2013年12月02日 03:00 | 返信

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